ルパンの美学を語る。

今日はルパン最新TVSPの放送日。

早め帰宅し、TVの前で今か今かと21時を待ち、

それなりに楽しく見ました。

話の流れはいかにもTVSP版という感じですが、

年々、ルパンが俗っぽくなっていってるような気がして正直残念です。

五右衛門のボケとか誰も見たくありません。
ノリツッコミも不要です。

峰不二子はもっとフェロモン全開で、ずるくて賢いべきなんです。

ルパンの醍醐味は、やはり、「大人の世界」。

オープニングが’80だったのは非常に評価できますし、

エンディングテーマの加藤ミリヤの曲も良かったのですが、

「笑い」を取るところが、安っぽい・・・。

うーん・・・時代でしょうか。

なんでこんな評価をするかと言いますと、

世間の大半の男性と同じように、僕もルパンが大好きでして。

※(世の中の男性の99%はルパンとおっぱいとお母さんが大好きです。

これは断言して良いかと思います。)

ルパンを愛してる(大袈裟)からこそ、思い入れがあるんです。

男がルパンに惹かれるのは、

「ロマンとロマンス」があるからなんです。

JAZZをバックにワルサー手入れしながら、

ジタン・カポラルを吸うルパンを見て、

大人の美学みたいなものを教えてもらったんからなんです。

ご存知のとおり、ルパンとその仲間達は巨額のお宝を盗もうとし、

大抵の場合それを易々と手に入れます。

でも彼らは大金持ちではありません。

いつも同じ服を着て山盛りのパスタを頬張り、

シケモクを吸いながら、ボロボロのFIAT500(フィアット チンクチェント)

に乗ってボロいアジトで夜を過ごします。起きたら起きたで、

逃げ回るか、追っかけるか、戦うか、女性のフェロモン攻撃にやられるかで、

ひと時も落ち着く時間がありません。

大金持ちなら、モナコの海にクルーザーを浮かべ、

毎晩パーティーをし、ハーレムを作りたければハーレムを作って

優雅に過ごせば良い筈です。

だが、彼らはあえてそうしません。

何故か。

答えは明白です。彼らが欲しいのは「お金」ではなく「ロマン」だからです。

つまり彼らが盗みをするのは、

物欲のためではなく、「ロマン欲」を満足させるためなのです。

だから彼らは目的を達成したとしても、

そこで満足はしない。次なる「ロマン」を求めてそれに挑む。

そこには、男気があり、愛があり、ロマンスがあり、ダンディズムがある。

こんな洒落た男になりたいものです。

来年のルパンTVSPには、期待します。