初めての駅から、普段乗ることのない電車に乗ると、
プチ異国情緒に浸れるから、結構好きである。
会社がある「大阪市」は
兵庫県民である僕にとっては、他府県。
まだまだ知らない町が多い。
例えば、今日。
夕方から打ち合わせに行った取引先は、
何度も足を運んだことがある会社だけど、
電車でのアクセスが悪く、いつも車で行っていたところ。
今日も往路は車で社長と同行だったが、
帰りは社長と次の行先がバラバラで、
京阪のM駅で降ろしてもらった。
仕事で京阪電車は何回か乗ってはいるが、
この駅からの乗車は初めて。
初めての駅は、この歳になってもワクワクする。
そこに住む人々の生活の拠点。雰囲気。
時間的距離だけでは計れない、微妙で、素敵な違い。
車だったら、ビュンって通り過ぎてしまうところも、
電車なら、同じ空気を吸うことができる。
だから、きっと、旅情を感じるなら電車なのだろう。
気づくと、8月が終わり、一週間が過ぎていた。
さすがに疲労が蓄積していたのか、
帰宅後、その場でいつのまにか寝てしまっていた。
目が覚めると4時。
朝の空気がヒンヤリしていて気持ちがいいが、頭は重い。
窓の外から景色を眺める。
真夜中なのに、甲子園球場は照明が点いている。
不思議な光景。
きっと、高校球児達の激闘で痛んだ芝を、
昼夜関係を徹して修復しているのだろう。
お疲れ様です。
普段使わない、電車と駅。
普段は寝ている時間の、世間の営み。
ちょっとだけ違う空気を吸えるから、たまにはいい。