親の悩みは尽きることなし

最近、子育てで悩んでいる三人の親御さんの話を直接お伺いしました。

僕にも大学生と高校生の娘が二人いるから、相手がポツリポツリと話される内容に、うんうん、分かる分かる、と首を縦に振りながら聞いていました。本当にうちの子はこのままで大丈夫だろうか、というのが心配の内容です。親なら分かりますよね。人の子はみんなかわいいし、楽観的に見れるんです。でも我が子となれば、ほとんどの人はキレイゴトではなくなります。

有名私大に進学したけれども、友達ができず大学にも馴染めずに引きこもりになって二年間留年している一人息子。中学受験をして進学校に入学したけれど、ゲーム中毒になってしまって学校に行かなくなった息子。興味の関心が偏っていて、勉強をまったくしない子。

それぞれ、親御さんの悩みは様々ですが、やはり教育に絡むところが多い。そのうちの一人は子育てに悩み、鬱になったと言っておられました。親としては心配で仕方ないでしょう。こうなってほしい、こう育ってほしい。誰しもそういう願いはありますが、(自分もそうだったように)子は必ずしも親の思うように育ちません。笑
勉強するなといっても勉強する子もいるし、自然の中でのびのび育てたいと思っても、都会に出たがる子もいるし、家業を継げといっても継がない子もいるし、継ぐなといっても継ぐ子もいるし。笑

だから、子供に任せようと思うんですよね。
好きに生きて行きなさい。
なにかで食って行ければそれで良い、そのなにかを見つけてくれれば。

それは大人も同じだし、逆に、親は子に成長させてもらっていると思います。僕も娘たちに育ててもらってきました。

本当の幸せとは何なのか、それは人それぞれだと思いますし、世の中や周りの人が「これが幸せ」と決めて、人にその在り方を押し付けるのもおかしいですしね。そういう意味では、選択肢の少なかった昔と比べて、今は良い方向に向いているような気がします。多様化する生き方に合わせて、人それぞれの生き方、在り方を認めるようになってきた。みんな好きなことを見つけて、それを磨き、それを糧に生きて行けばいいんじゃないかと。

宮沢賢治の「どんぐりと山猫」を読んでいると、人間なんて、まさにどんぐりの背比べ。
人として生きているだけで立派なもの。貴賤の差なし、優劣なんてものはない。たしかに世の中には「すごい人」もたくさんいるけれど、数千年、数万年の歴史の中ではみんな同じ。鴨長明「方丈記」は今から800年以上前に書かれた随筆ですが、読んでいると今も昔も人の心は同じだということが分かります。

だから大丈夫。
なんとかなる。
(とはいえ、キレイゴトで済まされないのも分かる 笑)

最近、こんなことばかり言ってる気がします。
いつの間にか8月に入っていました。

大丈夫。なんとかなる。

「大丈夫」という言葉は人を勇気づけますね。3/1は長女の高校卒業式だったのですが、来賓祝辞に登壇された神戸大学の副学長の言葉が素晴らしかったので紹介しておきます。

「皆さんにひとつ言葉を送りたいと思います。それは『大丈夫』です。色々と不安に思うこともあるかもしれませんが、皆さんは絶対に大丈夫ですし、将来再会した時にはきっとこう言ってくれるでしょう。『先生、私達、大丈夫でした』と。」

予測不能なVUCAの世界だし、昨夜のNHKスペシャルで放送されていたように南海トラフによる巨大地震が来る確率も高いでしょう。経済的にも政情的にも、不安な要素を数え上げたらきりがない。でも、まだ起こってないことを指折り数えて不安を抱えて毎日を過ごすより、明るい未来を想像しながら毎日をポジティブに明るく生きる方が何百倍も良いに決まっています。実際、心配事の9割は起こらないという最新研究もあります。なんとかなるよ、きっと大丈夫。

理系女子の長女はこの春から、志望どおり建築学部生になります。
子供の頃から「劇的ビフォー・アフター」が好きだった少女が、一級建築士という目標に向かって一歩を踏み出すことができるのは親としては嬉しい限りです。なりたい職業が明確で、そのための学部、進学先を決めて進む。建築学生はアルバイトもできないくらい学業が忙しいというネットの情報を見て「私、バイトできないかもなあ・・・苦笑」と覚悟を決めているようですが、それもよし。卒業して社会に出てからが勝負ですからね。

長い人生、視座高くいろんなことにチャレンジして行って欲しいなと思います。絶対に大丈夫。

春の六甲縦走キャノンボールレースが近づいてきました。

一週間前に縦走路41kmを走ったばかりですが、この週末も縦走路27kmを走破しました。そして昨日はゴルフ。ロングランの後にゴルフをすると百発百中で腰痛を発症します。笑
今週は身体メンテナンスウィークかな。

それでは、今週も一週間がんばりましょう!

子供の未来、自分の未来

長女の高校生活最後の体育祭。
秋晴れの晴天に恵まれた最高のコンディションの中、観戦に行きました。

体育祭ってやっぱり良いものですね。

思えば幼稚園の頃から15年、娘二人の学校行事の参加を第一優先にして来ました。次女がまだ高校1年生なのであと二回はありますけれど、こうして少しづつ学校行事への参加が減ってくるのは、成長を喜べる反面、寂しいものでもあります。小学校1年生からずっと一緒に育ってきている娘の友達たちも立派に成長して、まるで自分の子のように思えます。

親御さん同士の会話はやはり、子どもたちの進学先とその先の就職について。

昔と違って、この大学、この会社に入れば一生安泰というのは全くなくなりました。業界構造が代わり、日本型雇用の三種の神器が崩壊した今、自分の道は自分で切り拓かなくてはなりません。これから先、年寄りだらけの国で頑張らなくてはならない。結局、自分の中の強烈な動機付けが必要だし、誰かに引き上げてもらうのではなく、自分で成長して行かなければなりません。そこに加えて気候変動や政情不安(まあ人類の歴史なんて、戦争、疫病、天災の繰り返しなんですけどね)もあります。でも、この子たちは大丈夫。背中を見ていてそう確信しました。

生徒たちを見ていると、自分もまだまだこれからだよなと実感するのです。先日の記事に書いたとおり(「ミドル世代(45〜55歳)の役割と価値について考えてみる」2022/09/17)、身体と気力が許す限り、チャレンジを続けたい。逃げ切り、一丁上がり、のんびりゆっくりという安泰を求めるのではなく、やはり新しいことに挑み続けたいと思うのです。自分を甘やかそうと思えばいくらでも甘やかせるからこそ、子どもたちに負けないように自分もがんばらないと。

そして、幸せな未来を作って行ければ良いですね。

パパ、ちょっとしたニュースがあるよ

そういえば、面白いことがありまして。
二週間ぶりに帰宅したら、長女が恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、パパ、ちょっとしたニュースがあるよというので、なに?と聞いてみると、おもむろに次女を呼んで背くらべをし始めました。

長女は高校3年生なので、もうとっくに背の伸びも止まったと思っていました。女性の平均身長よりちょっと高いくらいの身長で、大柄な我が家の中では小さめサイズ。次女にも身長を抜かれ、本人ももうちょっと大きくなりたいな〜と気にしていたようです。

ところがですよ。
パパが留守していたこの二週間に、驚くべきことになんと6cmも伸びたと!次女よりも大きくなっているのを証明するためにパパの目の前で背くらべをしてくれたのです。ウソじゃない!確かに大きい!縦に伸びた分、細くなってるし!こんなことってあるんですね〜不思議!これで、長女は我が家ではパパに次ぐ第二位の身長になりました。パパとはまだ20cmも差はありますけれど。一応、一時的に伸びただけで縮んでも困るので毎日身長を測っていますが、今のところ縮むことなく維持されています。笑 

次女も身長抜かれたことはちょっと悔しいみたいですが、でもお姉ちゃんが自分より低かったのも気を使うようで、嬉しそうにしています。なんだか、背の高さで一喜一憂して、かわいいなあ。

話は変わりますが、最近、自分が子供の頃の夏休みを思い出しています。
スイカの種を飛ばし合って遊んだり、紙飛行機を作って飛距離を競いあったり、そんな素朴な遊びが無性にしたくなってしまっていますが、これは年齢のせいでしょうか。笑

最近の出来事:街角イタリアンとGive&Giveと夜桜

いつの間にやら4月です。

先週末は本当に寒くて、どうしようかと思ったくらいでしたが、そのおかげもあってか、桜が長持ちしているように感じます。でもやはり寒いよりは暖かい方が良いので、なんとかこのまま気温上昇のままで行ってほしいなと願っています。

相変わらず、日々色んな方とお会いしたり食事をしたりしていますが、先日は肥後橋のとあるイタリアンの名店で、独立起業祝いとして、こんなデザートプレートを用意していただきました。サプライズだったので、本当にびっくり!とても嬉しかったです。

みんな応援してるからね、という言葉ほど心強いものはありません。どんな人でもそうだと思いますが、新しい一歩を踏み出した時ほど、どこかに孤独や不安を抱えていますから。

そこをちゃんと「大丈夫だよ」とか「応援してるよ」と肯定してもらえると、本当に安心するのです。そして、こういう時に、自分は一人で生きてないな、皆さんの力で生かされてるなと感謝するのです。こういう仲間がどれほどいるか。人は財産ですよね。

「ギブアンドテイク」という言葉がありますが、僕の周りの素敵な方々は「ギブアンドギブ」の精神をお持ちの方が多く、結果、ビジネスでも成功しているという方が多いように感じます。常に与え続ける。見返りを求めない無償の愛。そしてその恩送りが結果として自分にも帰ってくるという循環。

こういうことってどんな本にも書いているし、当たり前のこととして言われますけれど、ちゃんとこの好循環を実現できている人ってどれくらいいるのだろう。与え続けるって割と勇気のいることなんですよね。結果はあとから付いてくる、という言葉も自分が経験しなければ実感が湧きません。でも少なくとも今の自分が言えることは、その言葉は真実だということ、そして毎日お仕事の相談をいただいたり、多くの人に支えていただけているという日々を過ごしながら、少し前の自分に「ほら、心配しなくて良かったやん」と実感を込めて伝えることができます。

自分はもっともっと人の役に立てるし、立ちたい。
そのためにレベルアップする。

新年度スタートと同時に、日々、そのことを考えながら生きていきたいと思っています。

ここからはプライベートな近況報告です。

■入学式
次女の高校入学式がありました。これで我が家からは中学生がいなくなり、娘二人はともに高校生になりました。中高一貫なので新鮮味はありませんでしたが、4月1日といえば前職時代は入社式だったので中学の入学式は出れなかったんですよね。部活の友達と一緒に楽しそうに写真を撮りまくっている次女を見て、とてもうれしくなりました。

■街角イタリアン
冒頭のイタリアンは、肥後橋のイル・クアドリフォーリオさんです。
すべて写真は撮れませんでしたが、スパークリングから前菜、パスタ、メインまでとても美味しくいただきました。ここはまた再訪だな。

■夜桜
芦屋から苦楽園に引っ越してきて最初の春。
今までは芦屋川の桜を見に行っていたのですが、今年は自宅から近い夙川に何度も足を運びました。関西随一の桜の名所、やはり夙川は良いですね。特にライトアップされた夜桜は最高です。屋台も出店も宴会もないので、桜が夜空に映えてとても美しかったです。

思い出を辿るランニングルート

午前中に仕事を終わらせ、午後からランニングへ。

自宅よりもさらに山手の方へ向かうことにしました。キツい登り坂を黙々と走ります。とりあえず、聖母修道院と、鷲林寺まで行きましたが、登りはここまで。そこから北山貯水池方面に下って行くことにしました。

素晴らしい天気です。

北山貯水池から六甲山を
西宮市のシンボル、甲山

この北山貯水池と甲山は、娘たちが小さい頃にお弁当を持って良くハイキングに来ていた思い出の場所です。

その当時のブログを見てみると、2011年、2012年とありますから今から10年前ですね。6歳と4歳。今でもかわいいですが、こうして当時の写真を見てみるとまだまだ小さくてかわいかったなあ。

2011年当時の写真。親子三人ピンクで揃えてます。

娘たちが大きくなり、それぞれ部活や学業に忙しくなってきたので、最近は自分のトレーニングのためにハードコースばっかり走っていましたから、このハイキングコースは随分久しぶりでした。

懐かしく思いつつ、当時お弁当を食べた岩の上などに行ったり、

今日の岩と、
10年前の岩。お友達も一緒に。

当時と変わらない景色を眺めたり

冬場なので植物園も人は少なめ。

走って冷えた身体を、自販で買ったホットミルクティで温めました。10km無補給でしたから、甘いミルクティが体全体に染み渡りました。

冬のさびしい植物園も良いですね。
なんだか貸し切りのようで。

今日は偶々このコースを選択したことで、思い出を辿るランニングとなりました。

本当に今は真夏なのか?

標高1300m、気温15度。
予想はしていたのでパーカー等の防寒着は持ってきているのですが、連日の雨ということもあり、寒い寒い。

娘たちも寒がるので、薪ストーブに火をいれました。

ああ、あったかい!

・・・って、なんかおかしくない?
今って、お盆休みだよね。真夏だよね。つい数日前まで、氷のうで首を冷やし、熱中症にビビりながらゴルフしてたよね。なのに、ストーブて!!

いや、寒いんですよ、ほんと。
長年の信州ステイ経験の中でも、真夏にストーブに火をいれるのは初めてじゃないだろうか。すごいこともあるものです。

それにしても、全国的に大雨が続きますね。
「○十年に一度の・・・」ということが毎年起きています。異常気象どころか、気候そのものが変わって来ていますよね。日本から四季がなくなってしまうとすれば、それは本当に残念なことです。

とにかく、みなさまどうぞご安全に!

父の日だったんだ、と後で知る

昨日から出張で東京に来ています。
今週は金曜日までこちらに滞在です。

皇居の近くにある定宿のホテルにチェックインすると、フロントの方が「松田さん、約半年ぶりでしょうか。おかえりなさい。」と笑顔で声を掛けてくださいました。なんかこういうの嬉しいですよね。

さて、時間差投稿になってしまいましたが、先週の日曜日は父の日だったんですね。僕が日曜日にゴルフに行くことを知っていたのか、土曜日の夜に娘たちからサプライズプレゼントをもらいました。

父の日なんてまったく知らなかったので、本当にびっくり!!

娘たちからの手紙はいつもらっても嬉しいものです。

自分以外は全員女性で、ピンクとハートとスイーツが溢れているような家ですが、いつも賑やかで本当に楽しい!いくつになっても甘えてくれる娘たちはパパにとってかわいくて仕方がなく、本当にありがたいなあと思っています。

娘にパパの仕事について聞かれると、色々と困るのです

自宅で仕事をすることが多くなってくると、学校から帰ってくる娘たちがパパの仕事に関心を持つようになってきまして。

PCをカチャカチャしていると、パパなんの仕事してるのー?と聞いてくるようになりました。それもそのはず、長女は高校二年生。自分がなりたい職業もちゃんと決めて、そのための学部選びも始めちゃってるような年齢ですから、当然といえば当然ですよね。

メールを打っていると、

娘:「これはどういう意味?」

あ、これはね、半導体の検査に関わる内容なんだよ。

娘:「半導体ってなに?」

スマフォ持ってるよね、あれを動かしているのが半導体なんだよ。自動車にもたくさん入っているよ。

「なんで検査するの?」

それはね・・・(以下、正常に動作させるための仕組みをウンタラカンタラ)

またある日のこと。

娘:「パパのメール、なんで英語ばかりなの?」

アメリカとかシンガポールとか、海外にたくさん取引先がいるからだよ

娘:「なんの取引してるの?」

電子機器って、電磁ノイズというのを放出するのだけど、そのノイズを可視化するための装置を扱っているんだよ。電子機器はそういうノイズや静電気に弱いから、その箇所を・・・(あかんあかん、これ以上行くと専門用語の沼になっちゃう)まあ、チェックするんだよ。あと、電源と信号が・・・(あかんあかん)、正常に流れないとダメだからね、まあそういうことだよ。

どこまで伝わっているのか分かりませんが、こういう時に、自分が身を置くエレクトロニクスの業界って説明しずらいんですわ!できるだけ専門用語を使わず分かりやすく説明しようとするので、こちらも良い訓練になるのは確かです。

半導体から電子部品から、基板から検査から測定から、あらゆるものを包含しますのでね。さらにこの業界、プレーヤーも少ないので、小規模でも普通にグローバル・ビジネスになっちゃうし。なかなか分かりにくい業界です。

電子業界広しとはいえ、非常に細分化しているこの業界、ご同士の方、どのように説明されているんでしょうね。

まあでも、お医者さん、先生、士業、◯◯屋さん以外は、多かれ少なかれこんな感じなのかもしれませんね。

シリコンバレーのパートナー企業で

週末はホテル住まい

在宅ワークで週中は自宅で仕事。朝晩のランニング以外はほとんど外に出ることはありません。

だからという訳ではありませんが、月に一、二度ほどホテルのデイユースを利用し、仕事をしたり、オンラインミーティングに参加したりしています。今日はその日。もちろん、ランシューズとウエアも持参です。

今日のルームはこちらでした。

午前中は『国際金融界の仕組みと最近の動向、日本との関係』と題し、第一線でご活躍されている実務家の方から、最新の政策についてご講演頂くオンライン講演会。

国際機関にお勤めの先生に米国からご参加頂き、ご講演頂きました。コロナ禍という世界的なパンデミックを受け、世界経済は以前にも増して国際協調を必要としていますが、国際金融界の仕組みと最近の動向、日本の役割と日本経済との関係などについて深く学ぶことができました。最新かつ中枢の話が多いため完全招待制かつクローズドな回ですが、今回も100名を超える関係者が参加。主宰の教授から「総合司会」を仰せつかり、私も大役をつとめさせていただきました。

世界情勢を知りつつ、参加者同士で闊達に意見交換できる場があるのは素晴らしいことです。また、普段なら東京まで行かなければならないところ、このようにオンラインだからこそ、世界中から集まることができる。リアルも良いですがオンラインのメリットもありますね。

参加者皆さんの意見に毎回刺激をいただいています。僕個人としては、学んだ内容を生の情報として娘たちに教え、経済の仕組みと直面する課題、世界の動きに興味を持ってもらうようにしています。

そんなこんなで脳が休まる暇がありませんが、明日はゴルフ。
天気も良さそうですね。