理系学生さんのオンラインFPGA講義に飛び込み参加させていただきました

今日は某公立大学の理系学生さんたちと、シリコンバレーにいるM先生とのオンラインFPGA講座に、急遽お声掛けをいただいて参加させていただきました。飛び入り参加をさせていただけるのもオンラインならではの魅力ですね。

シリコンバレー有数のメーカーズ、M先生(僕が大好きな方です)と二人で座談会よろしく、学生さんたちの前で回路設計から基板レイアウトのプロセス、電磁ノイズがどうのこうの、インピーダンス・マッチングがどうのこうの、部品調達がどうのこうのと正しい知識から業界の裏話までいろんな話をしていて、それを学生の皆さんがカメラONにしてzoom越しにふんふんと聞いてくれているのがとても楽しくて。

(参考)
EMCノイズスキャナ:https://www.csieda.co.jp/api/
電子CAD:https://www.quadcept.com/ja/

こんなことなら、先日依頼があった技術書の共同執筆、無理にでも受けておいたら良かったかなとか。僕のようなビジネス寄りではなく、研究寄りの方が適任だと思って他の企業の方をご紹介したのですけど、やっぱりこういう関わりがあるとつい無理をしたくなります。

いずれにしても、こういうことがきっかけで学生さんたちのハードウエア・エンジニアが増えてくると嬉しいなと思います。今はソフトサイドの人が多いですから。日本のものづくりの復権といったような大きなことは言えませんが、理系学生さんが自分の作りたいものを作ることができ、何かしらの専門性を持ってキャリアを積んでいくといいですね。あとは、学校や企業の設備、計測器などプローユースの機械を使えるのであれば、使い倒すことも大切です。自分ではなかなか買える代物ではありませんから。

ちなみに、コロナ禍の前、2019年9月にはここの学生さんたちがサンタクララのHacker Dojoでサマーキャンプ中でこちらも飛び入り参加させていただきました。(「ベイエリアで最も好きな場所のひとつ、Hacker Dojoでエンジニアのマインドセットについて再考する」 2019/9/5)みんな決められた期間の中で課題製作をし、最終日には英語で現地のエンジニアたちにPitchしたりして活き活きしていました。あれからコロナ禍で「集まる」ということも出来なくなってしまいましたけれど、現場で空気を感じるということはとても大切だと思います。早く自由に渡航ができるようになればいいですね。

2020年以降、留学予定だった学生さんや、アメリカでのインターンシップ参加予定だった学生さんにとっては、大きな機会損失です。代替手段としてオンライン、バーチャルはあるものの、この経験の差が将来的にどういう影響を及ぼすのかは、まだ数年先にならないと分かりません。

全然関係ありませんが、今日面白かったことがあります。
松田さんのブログだけ見てるとゴルフとマラソンしかしてない人だと思っているのですが実はちゃんとしてるんですね。という最大級の褒め言葉をいただきました。笑

できればゴルフとマラソンしかしてない人と思われていたいので、作戦成功というわけです。笑

気持ちは山へ、トレイルへ

最近、Instagramで #Trailrunning のタグをフォローしたり、アドベンチャークラブで素晴らしいトレランナーさんと出会ったりして、自分のSNSはトレイルの写真、一色となっています。ああ、山が呼んでいる〜!

この一年で世界の風景はガラリと変わってしまいました。

飛行機が飛ばない今では考えられませんが、今年の2月までは、空港に住んでいるんじゃないかというくらい、しょっちゅう海外出張に行っては旅ランを楽しんでいたのです。昨年の秋は、アメリカ、ハノイ、シンガポール、ダナン、とあちこちで旅ランをしました。国内では、富士五湖100kmに出場したりして、ラン一色の秋でした。中でも、サンフランシスコのトレイルマラソンや、シリコンバレーのミッションピークを走って自撮りをしていたのは、わずか一年前のことなんですよね。

こちらは昨年9月のミッションピークで。
これは週末の日曜日。一人で車を走らせてミッションピークを目指したのでした。

その前日、サンフランシスコをスタートして、ゴールデンゲートブリッジをくぐり、シークリフで折り返すZOMBIE Trailにも出場して完走したのは良い思い出です。

その時の記事はこちら「【旅ランナーのローカルレースレポート】「ZombieRunner San Francisco Trail 21km」マラソンのメッカ、SFのランナーは登りも下りも強い!」

今は海外レースや海外の旅ランはできませんが、こういう時期こそ、身近なところでしっかり走り込み、秋を楽しみたいと思います。

シリコンバレーのキャリア事情。外資バリバリのテック企業で技術役員を務める友人が立ち上げたキャリアブログが面白い

前回のシリコンバレー渡航が今年の2月。

それ以来、コロナ禍でベイエリアに渡航できなくなって寂しい思いをしているのですが、今朝、サンタクララに住む友人とWEBカンファレンスをしていて生の情報を聞いていると、少しは行った気分になるのが不思議です。

今でも毎日1000人単位でコロナ感染者が出ているカリフォルニアですが、ようやく最近になって、飲食店での屋内の食事が認められるようになったそう。それまでは、テイクアウトか屋外のテラス席オンリーだったそうです。GAFAなどのテック企業もほとんどリモートワークらしく、あの悪名高い101の渋滞も消え、近所の大手半導体メーカーの駐車場もガラガラ。「日本は通常に戻っているというのに、なんでそんなに感染者が少ないのだろうね、不思議だね〜」って言ってましたが、本当にそのとおりだと思います。

さて、そんな彼が立ち上げたキャリアブログが面白いのでシェアしておきます。日米の大手上場企業、スタートアップなど複数の企業を経て、現在、世界各地に拠点を持つシリコンバレーIT企業の米国本社、技術部門統括取締役および、日本支社代表取締役を兼務しているバリバリの人ですから、リアルな情報がすごい。

勤務先のしがらみで社名や名前を出すのはNGらしく、匿名で執筆されていますが、僕はご本人を良く知っているので実在する方です。経歴もそのままですので、安心してください。笑

外資系で働く、成果を出す、転職面接に強くなる「成果主義を生き抜くキャリアプラン、転職のすすめ」

これから海外を目指す人は必見。「外資系ってすぐにクビになるの?」「英語は必須?」「コロナ禍で働き方はどうなっているの?」など、日本人がいただく素朴な疑問に対して、リアルな事情を詳しく説明しておられます。

弱肉強食のシリコンバレーで16年生き抜き、なお、まだまだ新しいことにチャレンジしている人からパワーをもらってください。基本的に、僕がこのブログで書いていることの本質と似ているのでとても共感しています。

興味のある方はぜひ。

https://globalcareerbuilder.net

ラーメンって美味しいですよね(何を今さら)

帰国した途端、とんでも忙しくて、毎日が秒で過ぎて行きます。もう仕事以外のことをする時間と余裕がなさ過ぎて、あっという間に金曜日を迎えてしまいました。

そんな中でも、お腹は空くもので。

やっぱり帰国して食べたくなるのは、うどんに蕎麦にラーメン。もうすぐに全部いただきました。

日本のラーメンはもちろん世界で一番美味しいと思いますが、実はシリコンバレーにも行列ができるラーメン屋がありまして。その名も「Orenchi(俺んち)」。大きな店なのに、一時間待ちは当たり前です。ヘッダーの写真がまさにそれなのですが、ここは日本かと思うくらいのクオリティでした。美味しかった!

ちなみに、シリコンバレーは和食や居酒屋も充実していて、日本人は食の面で何不自由しないのも嬉しいところです。

太平洋に面した箱庭のような町

出張の楽しみといえば、渡航先で過ごす週末です。

サンノゼから日帰りで行けるところと言えばある程度決まっていて、ワインで有名なナパ・ソノマや、ミッションピークへのトレッキングや、地元のマラソン大会に出るとか、色々あるのですが、今回は両親のお土産を求めて南のペブルビーチを目指すことにしました。ちなみに、我が家の女子チームのお土産には、毎回アウトレットの洋服と決まっているので、こちらは考える必要なし(笑)

ペブルビーチへの道中で、太平洋に面した大好きな町、キャピトーラに立ち寄りました。高台に上がって見下ろすと、まるで箱庭です。

週末ということもあり、ビーチはたくさんの人で賑わっていました。みんな何するともなしに、思い思いの様で海を眺めています。

ここには小さなギャラリーがたくさんあります。

地元のアーティストが描いた素敵な絵がたくさん。結構いいお値段するのですが、思わず買ってしまいそうになります。

こうやって外から眺めているだけでも楽しい気持ちになります。

毎年同じタイミングで来るペブルビーチは、今年も男子PGAツアーのAT&T開幕前ということもあり、トーナメント準備一色でした。

それにしても、ここはいつ来ても美しい。美しいの一言。
両親への色違いの帽子を買って、目的達成です。

2020年02月02日に44歳になりました。昨年と同じくモントレーのパブでハンバーガーです。

ちょうど一年前にこの写真を撮ったモントレーの、全く同じアイリッシュ・パブで、同じハンバーガーを注文して誕生日を過ごしています。

全然図ったわけでもないのに、なんの因果やら。そもそも、土曜日をどこで過ごそうかと考えた時に、闘病中の母と、看病の父のために、ペブルビーチゴルフリンクスのおそろいのキャップをお土産にプレゼントしようと思ったのがきっかけなのでした。そういや、昨年もモントレーに行ったなあ。

おかげ様で44歳の誕生日を迎えました。いつもと違うのは、今年は2020年02月02日というゾロ目に、2の倍数の44歳になったということです。何かいいことあるのかな。きっとあるよね。がんばっていれば、きっとご褒美もらえるよね、そう思うためのきっかけのようなものです(笑)

そして、厳密にいうと、今この瞬間のカリフォルニアはまだ2月1日ですので、もう一回誕生日を過ごすことができるのも、例年と同じです。

今年はクラムチャウダーを追加したんだった。
昨年と同じ、ロンドン・ブリッジ・バーガー

昨年の後半から体調を崩しがちで、なかなか本調子に戻らないままずーっとここまで来ていますが、やはり「気持ちを強く」することが一番の処方箋かなと思っています。

「今、この瞬間が一番若い」

その言葉をテーマに、今年も前のめりで倒れるまで走り続けたいと思います。みなさん、どうぞよろしくお願いいたします!

【Super Bowl Weekend】GO! 49ers!!

今になって、このネタ画像が生きるとは!!!!!wwww
数年ぶりにSuper Bowlに49ersが帰ってきた!!!!!

今年のサンフランシスコとサンノゼは49ers一色です。

だって、すごく久しぶりに名門49ersがスーパーボールに出場するんですよ!どこもかしこも、49ersがマイアミでどんな試合運びをするかの予想でもちきりです。グッズもめっちゃ売ってる!


残念ながら、スーパーボールまさにその日の飛行機で帰っちゃうので見れないのですが、49ersには是非がんばってほしい!打倒KC!

今年のDesignConは、5Gと高周波がメイン。もうほんと日進月歩の世界で速い速い。

今の半導体と設計技術と測定技術の最先端の情報が集まる、DesignCon2020が開幕しました。

時代は進んでいます。もうすごいわ、どこの企業もやっていることが。今年は、やはり5Gと高周波と耐放熱関連がメインです。

業界の巨人たちが今年も。

エメラルドグリーンの巨人は、シミュレーション一本で勝負。

Autodeskの躍進

一緒にお仕事をさせていただいている神戸大学の永田先生は、ANSYSのブースでPower Integrityの講演をされていました。日本人の活躍はうれしいです。

もちろん、我がQuadceptのブースもがんばっています。

ただでさえ、日進月歩のこの世界、特にこの業界はすさまじい。置いていかれないように必死です。

ベイエリアでもコービー・ブライアントへの追悼が続いています

サンフランシスコ国際空港でレンタカーをピックアップして、FMを聴きながらサンノゼへ。ラジオからもホテルのTVからも、急死したスーパースター、コービー・ブライアントに関する哀悼の話題が流れて来ます。今週の日曜日はスーパーボウルなのですが、その特集番組でも、コービーの話題が。スポーツのジャンル、垣根を超えての追悼。

若すぎる死、突然の死、愛娘と一緒という死。
あまりに悲しいニュースでした。

ホテルにチェックインして、すぐに取引先とのミーティングへ。新製品の試作機を二つ見せてもらいました。今年の春には日本のお客さんにもご紹介できるかなー!とても楽しみです。

ホテルに戻るとさすがに時差ボケでフラフラ。

スーパーでサミュエル・アダムスをボックス買いしたので、ガツンと飲んで早めに寝ることにします。それにしても、こちらはウォルマートでもIPAやらクラフトビールやらたくさん売ってるのが嬉しいです。

【出国前のKIXにて】ビジネスに客観的視点と、ダメなら方針を変える柔軟性が必要な理由について考えてみる

春節の関空。予想通りの大混雑。

今年は新型コロナウイルスの問題はあれど、もうこの時期の出張はほんと憂鬱です。ちなみに、普段マスクなんてしない欧米人でもしっかりマスク(しかも医療用みたいなごっついの)してたりして、空港という土地柄、皆さんパンデミック対策はしっかりされています。マスク着用率は90%あるのでは、というくらい高いです。(自分調べ)

毎週どこかの空港や駅でスーツケースをゴロゴロしている自分ですが、今週はサンノゼに一週間出張します。

皆さんシリコンバレーと聞くと「最先端」「毎日イノベーション」「熾烈な競争社会」という印象を抱かれますが、まあそれも一部正しいのですが、自分が身を置いているエレクトロニクス(電子分野)の業界においては、シリコンバレーがその名(シリコン=半導体の主材料)を冠している業界でもあり、ベンチャーやVCが山盛りいるような感じでも毎日ピッチイベントが行われるでもなく、非常にレガシーかつトラディッショナル、でも、新しい製品が続々と誕生しているような業界です。

自分は年に数回渡航し、現地の取引先を訪問し、業界の展示会やカンファレンスに出展し、様々な企業に製品を売り込んだり、業務提携の話をまとめたり、逆に彼らの製品を日本で売り込むための会議をしたり、あれこれ動くのですが、こちらで会う人はみんな、シリコンバレーで仕事をしているという感覚はなく、ただ、ここに仕事があるからいてるだけ、まあ気候はいいけどね、でも物価の高さには閉口しちゃうけどね、という具合で、僕が知る限り、意識高めの人にはあまり会ったことがありません。もちろん、保有している技術はすごいですけれど。

飛行機、少しディレイしているようです。

こうして空港で一人ボーディング待ちをしていると、いろんなことを考えるのですが、今は「ビジネスには客観視点が重要だよな」ということがずっと頭の中をぐるぐると回っています。そして、僕はいつも、その「客観視点」を大切に生きているような気がします。

こうしたら売れる、こうすれば成功する。そのように初志貫徹で信じることは大切ですが、それで結果が出ない場合は、あ、違ったね。じゃ、やり方変えようか、という柔軟性を完全に持ち合わせている場合のみ、正しいと思うのです。

特にビジネスの場合は、相手あって成立するものですから、その相手という視点をとにかく持つこと。そのためには、やはり、内向きではなく、外向きの視点を常に持つこと、社内ではなく、社外の人間と意見交換をすること、競合他社(いわゆる業界のリーディングカンパニーと呼ばれるような企業)が今、どのようなことをしているのかを知ること、これがとても大切です。ビジネスは結果がすべて。思うような結果が出ていなければ、何かが間違っている。すぐに軌道修正する。それくらいの柔軟さであれば、企業の規模関わりなく持てるはずです。前年うまく行かなかった年の翌年、前年と同じことをしていても、絶対にうまくいくわけがありません。

答えはシンプルです。

次の年にはもっと良いものが市場に出てくるから。

世の中のスピードはめちゃくちゃ早く、至るところで吸収合併が繰り広げられており、日本にいるとあっという間に取り残されてしまいます。

まあ、願わくば、相手が気づかないくらい今までの世の中になかった、画期的な「空飛ぶ絨毯」のようなものを生み出せるのであれば、勝手に売れていくのでしょうけれど、なかなかそうも行きませんから。

そんなことを考えながらの関空です。

次の更新はサンノゼから。
それでは、また。