宿題の提出と答え合わせ〜愛媛県の樽滝観音にて

後から振り返ると、あの時の出来事がここに繋がるのか、という体験をすることがあります。その時は分からなかったけれど、後になって答え合わせが出来る。スティーブ・ジョブズの「点と点が線になる」、まさにそんな感じでしょうか。

先週、愛媛の西予市に行きました。
目的は「宿題の提出と答え合わせ」です。

昨年の春、大洲市の少彦名神社に御礼参りに行った際(その時の記事はこちら→「後になって分かることがある(旅先での出会いから)」(2025年4月30日))、境内で出会った男性に言われた「今度来られた時は、西予の樽滝に行くといいですよ」という言葉。
これがずっと耳に残っていて、何か新しい宿題をいただいた気分になり、今年のどこかで行かなければと思っていたのです。

伊丹から松山まで飛行機で飛び、市内の定宿にチェックインした後、松山城の城山中腹にある東雲神社を参拝し、「坂の上の雲」で有名な秋山好古、真之兄弟生誕地へご挨拶。このルーティンは何年も続けています。

翌日、レンタカーを借りて大洲方面へ。
樽滝へは麓の集落から山道を30分ほど登って行かなければなりません。事前にグーグルマップで確認していたので迷うことはなかったのですが、山道がなかなかアドベンチャー。眼下の川から距離はあるのにサワガニがたくさん歩いています。カニさんたちと一緒に滝を目指してぐんぐん登る。知る人ぞ知るという場所なので人に出会うこともありません。

この道で合っているのか?
不安になりながらも無事に到着。想像していたよりも大きな滝で驚きました。
滝の裏側に小道があり、裏見しながら観音堂に行くことができます。

無事にたどり着けたことの御礼とともに、今回の観音様との出会いが将来なにかに繋がることへの期待、自分で良ければなにかしら社会のお役に立たせていただきます、ということをお伝えしてきました。

樽滝と樽滝観音

無事に宿題を提出した安堵の気持ちに浸りながら、考えてみました。

今回の旅が何のサインか、将来何に繋がるのかは分からない。でも、ここ数年を振り返ってみた時に、自分の力で道を切り拓くというよりも、示されたサインに従い、拓かれた道をそのまま素直に進んでいるという実感があります。

「どうぞ、自分を好きなように使ってください」という気持ちで、流れに身を任せ、進路も行き先もすべて委ねてしまう。そして毎日を丁寧に、大切にすべきことを大切に生きていたら、自分の想像以上に良い結果が伴ってくる。

目の前に現れるサインに気付くためには、心と時間の余白(間)が必要だと思うんですよね。余白を作るためには、心身共に穏やかであること。そうすれば目の前に現れるサインを見逃さず、誰かに道案内してもらえるような気がするし、実際にそうなっています。

これからも「君はこの道を進みなさい」と示されるサインを見逃さず、大切にしていこうと思います。

【おまけ】
旅先での楽しみといえば食事です。
今回は食べログ100名店にも選ばれた、焼鳥の名店「炭心」さんへ行きました。噂に違わず丁寧な仕事がされた一串一串、とても美味しかったです。素敵な御夫婦で切り盛りされていて、なんとも言えない優しい空気に包まれた店内でした。

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