街場の中華とクリニックで聞く、人の流れの意外な変化

「最近、人の流れが全然読めないんですよね」と、人気中華料理屋のマスター。

木曜日の19時、界隈では人気の名店ともあって念のため予約して行ったにも関わらず、ほぼ貸し切り。おかげでカウンターの奥、調理するマスターと会話が出来る特等席に座らせていただきましたが、もっとお客さんいてもいいのに、なんか変。

美味しい創作中華をいただきながら料理の説明を親切にしてくれるマスターですが、お会計の時、「お客さんの流れが全然読めなくて。月曜日に満席になって、後から来られたお客さんをお断りすることもあれば、同じ時間にお客さんが集中しててんやわんやになることもあって、分散していただければと思うのですが、両極端なんです」と。コロナ前まではある程度お客さんの流れを読めたし、週末は予約である程度埋まるから段取りの計算も出来たらしいのですが、不思議ですよね、とのことでした。

自分も仕事の仕方が大きく変わったので行動変容した側の人間ですが、確かに「週末だから行こう」「週初めだから控えよう」というのはなくなりました。集中できる早朝に仕事をして、夜は早めに就寝というスタイルに変化しましたし、出勤しなくて良いので食事に出る時は、お店を決めて早い時間からスタートという形になりました。会社勤めの人たちも、自分のように、時間場所にとらわれないワークスタイルが徐々に浸透しているのかもしれませんね。

そういえば、治療でお世話になってる歯科医の友人も同じことを言ってました。彼はキャンピングカーを保有し、ご夫婦でのキャンプが趣味なのですが、休暇を取ってキャンプに行くと「平日やったのにすごい人やったわー」と。やっぱり多くの人のワークスタイルが変化してるのかな、と。そうかもしれませんね。自分も週末仕事して平日に休むこともありますから。

行動変容で従来の人の流れが変化しているのは事実のようで、今後、営業時間や定休日のあり方なども変わっていくかもしれませんね。

さて、冒頭でご紹介した中華屋さんですが、大阪は本町の瓦町仔鹿さんです。

料理が美味しいのはもちろんですが、ドリンクの氷もかわいくて、思わず写真を撮ってしまいました。美味しいお料理とお酒、真面目だけど気さくなマスターとスタッフさんに癒やされました。ありがとうございました。

副業人材の活用で業績を伸ばしている企業が多くなってきた

自分の顧問先はテック系企業が多く、どの会社も常にエンジニア(特にプログラマ)を募集しています。慢性的なIT人材の不足は、これからアクセルを踏んでビジネスを加速させたい企業、特にベンチャー企業の大きなリスクになっています。

とはいえ、真正面から中途採用をしようとしても人はなかなか集まりません。そこでリファラル採用やダイレクト・リクルーティングをするんですが、結果が出ている企業はごく一部です。そこで、僕が社外取締役を務めている企業などでは、副業人材の活用を積極的に推進し始めました。開発中の自社製品、プロジェクトを切り出しやすくし、0.2〜0.3人月でもジョインしていただけるようにすると、ハイスペック人材を比較的低コストで手に入れることができ、なおかつ人材不足による開発遅延を解消することができます。

これには色々と工夫が必要ですが、管理コストをできるだけ下げ、フルリモートでもteams、slack、バージョン管理ツール等を駆使してリアルタイムで進捗が分かり、副業人材が孤独や不安を感じないようにすることが必須です。

私の場合はLinkedIn等を活用してOpen to Work のエンジニアの方々と接点を持ち、勤め先が副業を解禁しており、なおかつ副業先を探しているエンジニアと面談を行い、自社で採用するということに取り組んでいますが、最近よく聞くのは「副業を会社として認めなければエンジニア人材流出が止まらない」という点です。

大企業を中心に副業を解禁している会社が増えてきましたが、これの一つの要因は良い人材を確保するためである、ということもいえます。さらにいうと、リモートワーク、在宅ワークが選択可能かという点も人材確保の重要な要素の一つになっています。

また積極的な見方をすると、受け入れ企業側のメリットとして、低コストでハイスペックな社外人材を助っ人として雇えるので、社内に新しい風を吹き込み、社内人材の活性化も期待できるという点、副業人材側からすると、収入を増やし、スキルと視野を広げるという面で双方にメリットがあります。

前述したテックベンチャー以外にも、私が関わらせていただいている別の大手メーカーでは、すでに社外副業人材の活用に積極的に取り組んでおり、専門人材をチームに招き入れてプロジェクトを推進するということで結果を出している(出しつつある)企業もあります。

こういう動きを肌身で感じている自分としては、このブログで何度も書いているように変化に柔軟に即応する企業と、そうでない企業との差がものすごい勢いで開いているということを実感しています。顧問業、コンサル業をやっていると、良くも悪くも客観的視点で色んな会社を見ることができますから、ここは伸びる、ここは右肩下がり、という会社はかなりの高精度で判断できます。

今日のニュースであったように円安背景に好業績に湧く大手企業がボーナスをたくさん支給できるのも、こういう柔軟な働き方を採用できる背景があるからだと分析しています。

大手企業の夏のボーナス、4年ぶり増加…増加率は81年以降で最高の8・77%(Yahoo News)

中小企業と大手の業績格差が益々開いていく理由は、中小企業の経営の意思決定がオーナー社長にほぼ100%依存してしまうからだといえます。多くのオーナー社長は自己の成功体験に基づいて会社を舵取りしようとしますが、10年前、20年前と今とでは大きくビジネス環境が変わっていますから、柔軟な判断ができず、決断を遅らせてしまい、いつの間にか取り残されてしまうんですね。

僕がいつも見ていて可愛そうだなと思うのは、その会社の社長はどうでも良いとして、そこで働く社員です。副業も禁止され、業績も上がらず、給与もボーナスも低い。逆にキーエンスのように厳しい会社では、高額な給料を支給することによって社員のがんばりに報いていますが、給料も安い上で、色々と制限がある会社にいる意味は全くないといえます(やりがいやビジョンに共感できるのであればそれもまた良しですが)。今からでも遅くないので、もし転職可能な人がいれば、どんどん動くべき時だと思います。今、思っている以上に(転職、副業含めて)稼ぐチャンスはゴロゴロしていますから。

というわけで、これから副業人材活用といった新しい取り組みと成果について、定量、定性評価の両面から注視していきたいと思っています。

楽しみ!

技術とビジネスと幸福度の関係についてモヤモヤする日々

二回目の梅雨も空けたようで気持ちの良い夏空が広がっています。
今日の写真は朝ジョグ中に撮った、木々と青空。

ふと目を上げた時に、青空と黄緑色のコントラストがハッとするくらい美しく、この色が再現できれば良いなとiPhoneで撮影したら、それ以上の写真が撮れました。無加工ですが、カメラの性能が良いのと、ひょっとしたら標準でHDR加工されるのかもしれませんね。ちゃんと調べてませんけれど。こんなにきれいに撮れるのだから、もうこれ以上カメラの性能上げなくてもいいよとすら思います。

最近、技術とビジネスと幸福度の関係について毎日モヤモヤとしています。
巷でよく言われていることですが、モノが行き渡った時代の先には何があるのだろう。

技術は進歩しているけれど、それを何のために使うか、何が成し遂げられるかを真剣に問われた時、答えに窮する自分がいることに気づきます。要するに「別になくても良いものを一生懸命作って売り込む」という無駄な作業の繰り返しがビジネスとするのであれば、技術をビジネスに転用するのってつまらないな、と思うのです。

ディスプレーを舐めたら指定した料理の味がするデバイスとか、料理の写真と共にその香りが漂うデバイスとか、バーチャル海外旅行とか。カーボンニュートラルという曖昧なもののためにEVを作るとか。ビジネス視点でいうと、常に新しいものを作って市場に供給しなければ成り立ちません。どんなものでも、必要か不要か、意味があるかないかは一切関係なく、売らなければ成り立たない。

でも行き過ぎると作って売ることが目的となり、何も成し遂げられていないこともある。先のデバイスの例でいうと実体験に勝るものはないと思うし、技術的な部分では「すごい!」とは思うけど、それで人々の生活は豊かになり、幸せになるのだろうかと考えたらクエスチョンマークがつくのです。

「このシステムを導入すれば、仕事量50%削減!」とか日常的に目にしますよね。50%も仕事量が削減できるなら、社員全員一日4時間勤務で売上維持が「本当の実現」になりませんか。「システム導入で80%コスト削減!」といって、導入後、利益率80%向上して社員の給料が1.8倍になった会社、僕は見たことないです。ダイヤルアップが5Gになって送信できるデータ量がキロバイトからギガバイトになって、GAFAMが肥大化した以外、日本人の給料も労働時間も変わってないでしょ。みんなおかしいと思わないのかな。

もしかしたら、本当は実現できるかもしれないけれど、今まで労働時間と経済的豊かさが比例していた時代を生きてきた人たちにとってみれば、そういう世界に一歩踏み出すのは怖いだけなのかもしれません。その先には、人類の「大いなる暇つぶし」の時代がやってくるイメージが沸かないのかもしれない。

技術の話に戻ると、これがあったら便利!というものは、ドラえもんの道具ですべてアイデアは出されていたと思います。「どこでもドア」は誰が見ても「便利!」と思えるツールです。もし、どこでもドアが開発されれば、それは人類の幸せに益するものかもしれないし、農業など、一次産業の効率化は世界人口100億人時代に対応できるものかもしれません。そういうところにリソースを集中投下するとビジネスも面白く感じるかもしれないな。

今は新しい時代への過渡期、と言われればそうかもしれないけど、なんだかモヤモヤします。人間が暮らしていくのに、本当に必要なものは少ないということを年齢を重ねるに連れ実感するからこそ、モヤモヤも増大しているのかもしれません。

副業人材はなぜ優秀なのか

毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

最近、珍しく会食が続いています。夏ということもあり、涼しくなった夕刻から集まって、冷たいビールやスパークリングを飲むというのは、最高の気分転換になりますよね。時間と場所にとらわれないので、MTGやアポがなければ、夕方早い時間からの飲みなどのお誘いも、基本的にはすべてお受けしています。笑

さて、コンサルタントという仕事柄、たくさんの企業やプロジェクトに参画させていただいていますが、分野も仕事の内容も多岐に渡るので、脳の切り替えが大変です。特に一時間おきにオンラインMTGが入る時など、それぞれのMTGの内容が全く違うので、地に足がつかず、空中に浮いて漂っているような感覚になります。もちろん、それでは仕事になりませんので、集中できる時間がある時に、各案件に対して集中的に思考を投下し、深く分析するようにしています。CPUの性能(処理能力)はもちろんのこと、メモリも増強しておかなければなりません。情報をしっかりインデックスし、いつでもどこでも必要な情報を引っ張り出してこなくてはなりませんから。こういうことを繰り返していれば、マルチタスクをこなす能力が格段に向上するような気がしています。

さて、このご時世ですから、顧問先企業の多くも常に人材不足です。特にエンジニア。自分も雇用側として最近では色んなツールを使って求職者の方々と接点を持つようにしていますが、副業OKの企業の社員さんが副業を探されているケースが多いように感じます。

そして、その副業を探している方(便宜上、副業人材とでもいいましょうか)は総じて優秀な方が多いですね。何かしらの専門性、例えば、マーケティング、ブランディング、MA、エンジニアリング、プログラミング、クリエイティブなどの専門性を持っている方はもちろんのこと、日頃から自分のキャリアを自分ごととして考えている方が多いので、自分の考えを自分の言葉で明確に話すことができる。また、学びたいという意欲もあるので、聞く姿勢も素晴らしい方が多いのに驚きます。専門性もあってコミュニケーション能力も高いなんて、企業側からしたら最高の人材です。

こういう人を副業人材として月に10万とか15万で一ヶ月に2,3日でも雇用し、そのスキルを調達して自社の戦力として雇用できるのであれば、企業としてこんなに良いことありません。一方、このような専門人材が転職したり、独立したりするのを防ぐためには、企業として「副業OK」を導入する必要が益々出てくるのではないかと思うのです。

個人的に「副業バンザイ!」でも「副業禁止を否定」しているわけではなく、もし副業を禁止にするのであれば、働き手が満足する報酬をしっかり出すよう企業側は努力しなければならないということです。三種の神器(新卒一括採用、終身雇用、年功序列)で行くなら、それを徹底すべきです。中途半端に削ろうとするから良くない。また、明確な理由のない「禁止」や、今は我慢してね、ちゃんと将来報いるから、という根拠のないニンジンをぶら下げても、今の働き手は賢いですからちゃんち見抜きます。会社の業績や将来性は、従業員が一番知っています。優秀な働き手を集めようと思うと、雇用側も働き手の気持ちになることが大切です。もちろん、働かない人をちゃんと解雇できる法的整備も必要ですけれど。

一方、インフレ+円安で給料が安い、上がらないというニュースも毎日のように流れてきます。基本的に、中小零細は一部の業績の良い企業を除き給料は上がらないと思った方がいいです。多少上がったとしても社会保険や税金も比例して上がっていくので、相殺されてしまいます。退職金が出ない会社も中小零細に非常に多いです。その環境が当たり前、仕方ないと諦めてしまうと、将来大変なことになります。文句を言っても誰も助けてくれません。であれば正社員として就業している間に、会社に依存しないキャリアを身につけるべきです。今、副業人材が欲しい会社はたくさんあります。稼ごうと思えば稼げるはず。

色んな方と接していて思うのは、稼ごうと思う人はいくらでも稼げる方法がある、ということです。決して煽っているわけではありませんが、やるかやらないか、ですね。

【ワーケーション中に考えること】テクノロジーのイノベーションだけで経済成長はしないという事実と、その先にあるものとは

愛媛県でワーケーション。
今日は快晴。外を歩いていると汗ばむほどです。

仕事しながら旅をする、あるいは、旅をしながら仕事するというのを、今年は少しづつやって行きたいと思っています。時間が許す限りですが。自分のようにPCとネットとスマートフォンがあればどこでも仕事ができる人間は、インターネットの発達における恩恵をまさしく享受しているのですが、一方、インターネットをはじめとするテクノロジーの進歩は本当に世の中を良くしたのか、という点も考えなければなりません。

こうして地方の城下町を歩いていると、地産地消に代表されるようにそれぞれの地域の小さな経済圏でモノのやり取りを完結する方が、結果的に豊かな社会を実現できるのではないか、と考えざるを得ません。仮にスタバやアップルストアやヴィトンがなくても(この街には全部ありますが)生活するのに困らないじゃないか。

コロナにしても、ウクライナ問題にしても、米国金利引き上げによる円安加速にしても、グローバル化によって社会が複雑に絡み合っているがゆえに関係のない地域まで巻き添えを食らってしまう。こんなことってロクなことないよな、と思っていたので、余計にそう思うのかもしれません。グローバル化がもたらしたあらゆる問題を解決する方法は、地域分散型(自律分散型)経済しかないよな〜ということです。

すいません、インターネットの発達から少し横道に逸れてしまいましたね。
関連することですが、先日、山口周さんがTwitterでこのように言っておられました。

ここで引用されている、2019年ノーベル経済学賞受賞の経済学者のアビジット・V・バナジーとエステル・デュフロは、「絶望を希望に変える経済学」の中で、このように述べています。

フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグはインターネットの接続性が計り知れないプラス効果をもたらすと信じているが、そうした信念を共有する人は大勢いるらしく、多くの報告書や論文にそれが反映されている。たとえばアフリカなど新興国に特化した戦略コンサルティング会社ダルバーグが発表した報告書には「インターネットが持つ疑う余地なく膨大な力がアフリカの経済成長と社会変革に寄与することはまちがいない」と書かれている。

この事実はほとんど自明なので、あれこれ証拠を挙げて読者を煩わせるまでもないと考えたのだろうか、何のデータも引用されていない。これは賢い判断だったと言うべきだろう。そんなデータは存在しないからだ。先進国に関する限り、インターネットの出現によって新たな成長が始まったという証拠はいっさい存在しない。

絶望を希望に変える経済学

 
インターネットは経済成長に寄与していない。
僕のような一般人でさえ、この言葉はとても良く理解できます。

日本の高度経済成長期には、インターネットもPCもスマホもなく、紙の書類と電卓と電話、テレックスで鉛筆なめなめ仕事をしていたにも関わらず、10%以上の経済成長をしていた時代がありました。物を作れば作るだけ売れた時代です。その後、テクノロジーが進化し、インターネットが普及して「便利な時代」になったこの30年間はどうでしょう。

経済成長率は0なのです。便利になったら生産性が上がって、仕事の速度が上がり、効率よく仕事ができるから豊かな社会になるんじゃないの?と思いますよね。でも、今起こっていることは、逆です。物が行き渡った時代には、物を作っても売れないのです。

下の図は、厚生労働省調査の1990年から2019年までの月収の推移です。

厚生労働省「毎月勤労統計調査」

月収は1997年頃から最低値の2013年頃まで約15年間で15%も減少しています。バブル後の不景気、高齢化に伴う社会保険、厚生年金の増大もあり、可処分所得は年々減っています。では、給料は減ったとして、余暇の時間は増えたか?それが、そうでもない。生じた余白は別の仕事で埋められr、人々の生活はどんどん忙しく、どんどん貧しくなっているという事実があります。

ちなみにAIの発達ついても同様で、経済学者の井上智洋先生は、このように書いておられます。

人工知能(AI)は、経済にほとんど影響を与えていない。それが証拠に、日本全体でAIが生産性を向上させているとか経済成長率を引き上げているといったデータは一切ない。

スマートXのプラットフォームを握った企業が次代の覇者となる

 
このような事実から、昨今叫ばれているDXなどのキーワードも、経済成長には一切貢献しないということができます。モノが行き渡った世の中に、無理やりモノを売るべく、新しい概念を提示して利益確保、雇用創出のため「なくても良いものを無理やり売る」にしか過ぎず、これから先も新しいキーワードが生まれては消え、ということを繰り返し、労働者が疲弊しながら、良くてゼロ、実質マイナス成長をしていく日本の姿を容易に想像することができます。少し乱暴な意見かもしれません。でも、大きく間違っているとも思いません。

インターネットが世界中に行き渡り、グローバル化が促進され、世界が複雑に絡み合う時代においてもたらされたものは、GAFAMを代表とする巨大企業による情報の集権と一部の巨大企業または資本家だけがひたすら儲かるという格差社会です。日本の大企業ですら、GAFAMを前にして下請けにならざるをえなくなりました。日本だけでなく、すべての国は米国や中国に利益を吸い上げられているという構造です。

では、そこから抜け出すためにはどうすれば良いか。

自律分散型の経済圏を確立し、グローバル社会とは一線を画すことは一つの解かもしれません。小さな地域(またはコミュニティ)で、物々交換をしながら、皆で仲良く暮らす。地域通貨があれば、為替の影響を受けずに済む。環境も無茶に破壊しない。安全保障の問題は残りますが、それはまた別の議論が必要でしょう。一例として、どの国もお互い一切干渉しない(全国家、総鎖国状態w)というレギュレーションを作れば安全保障の問題もクリアになるかもしれない。そのようなエコシステムが現実社会で難しければ、メタバース上の世界で新しい経済圏を作る。

先日、大学教授とデジタルアーティストの方と僕の三人で、同じような話題で二時間ほど話していました。自分の場合は数年前から「集団ではなく個としてどうあるか」を働きかたの視点から、自分の身を自分で守ることの重要性を発信してきましたが、そもそもいくら頑張っても、貨幣経済の下で生活することに変わりなく、お金を稼いでも、お金に支配される状態に変わりはないかもしれない。であれば、稼ぐのではなく、価値交換に主軸を置き、貯めるのではなく、回すという循環型モデルの方が良いかもしれない。そう思うようになってきました。

いずれにしても、場所を変えて仕事をすると、新たな気づきを得ることができますね。

今日の記事ではとりとめのない話をつらつらと書いてしまい、だから言いたいことは?と聞かれると答えに窮すのですが、今後、この自律分散というテーマをもう少し地域経済に絞って考えてみたいと思います。

課題を解決するピースとして、ぴったりとフィットする人材になるために

今朝の東京は少し薄曇り。
今までが快晴続き、日中は暑いくらいの晴天でしたので多少の崩れは仕方ありません。

先週の土曜日にブログを投稿してから日にちが経過してしまいましたが、こちらでは予定どおりに朝昼晩、様々な方とお会いして仕事をし、ミーティングをし、ランチをし、飲み会に参加し・・・と、とても忙しく動いています。

独立起業してまだ一ヶ月も経っていませんが、個人の事業開発コンサルタントとして、多くの会社からお声掛けをいただき、日々課題をお聞きしています。「まず来てくれ、話を聞いてくれ」と言われることがどれだけ嬉しいことか。個人で動いていると特に、必要とされていることのありがたさが身に染みます。

話のテーマは様々で、もちろん詳しく書くことはできませんが、業界全体が抱える課題や、行政が絡むまちづくりと言った大きな視点から、企業が抱える個別の課題(たとえば、人の採用、チームづくり、システム開発、新規事業開発)や品質管理、工程管理といった分野まで、多岐に渡ります。

いずれの場合も言えることは、中にいる時間が長いため現実的な視点でモノを考える癖がついてしまい(それはそれで悪いことではありません)、視野が狭くなり、全体を俯瞰できないこと。ブレイクスルーのポイントは、少し引いたところから全体を見ることで見つかったりするものです。一方で、客観的視点で自社のビジネスや製品を見て、是々非々でボトルネックを抽出して課題意識を持っておられる方ももちろんいらっしゃいます。

自分の仕事は、それらの多岐にわたる課題を解決するためのピースとして、必要なところにぴったりフィットし、一緒に汗を流すこと。今回も様々な業界、企業の皆さまから宿題をいただきました。中には壮大なテーマで、根が深く、自分だけではどうにもならないこともあります。仲間たちと協働しつつ、今までの知識と経験をベースに、自らも視座を上げて取り組んでいきたいと思います。

ここからは、ここ数日の出来事を一部、ご紹介したいと思います。

銀座での天香回味鍋

日曜日の夜、銀座でおすすめのお店があるということで大学関係者数名の仲間たちと集いました。きのこたっぷり、薬膳鍋です。もう見た目から身体に良さそうでしょう?

体内の毒素がデドックスされる感じ、食べながら爽快でした。もちろん、皆さんとのトークからも刺激をたくさん受けました。何歳になってもチャレンジする姿勢、自分も見習わねば・・・ご同伴の皆さま、素敵な時間をありがとうございました。

新百合ヶ丘でのランチミーティング

こちらご招待いただきましたランチミーティングでは、イタリアンのコースをご馳走になりました。技術話に花を咲かせながらのお料理、一品一品素晴らしかったです。小さなお店で、シェフとマダムがお客様と対話しながら、丁寧に、心を込めて作っておられる姿に、仕事の原点を見た気がします。仕事とは、お客様を満足させ、喜ばせること。それによって、自分も幸せになる。そういうことなんだ。

お誘いいただきました社長、大変ご馳走さまでした。

合間を見て、軽くランニングもしています。
半蔵門の定宿ですから、皇居も走りました。ウルトラマラソン前なので、軽めに調整。

池袋でグローバル人事塾も開催。

162回目の今回は【ワカモノのトリセツ ~Z世代にスイッチが入る3つの対話術~】がテーマ。自分が中年になって思うことは、ワカモノから積極的に学ぶ姿勢が益々必要だということ。固定観念に捕らわれず、柔軟な姿勢で自らも変化していく。
この気持ちが保守的にならず、新しいことにチャレンジする原動力になるのではと実感です。

ご参加者皆さまとの懇親も大変楽しいものでした。
講師の皆さま、参加者の皆さま、会場提供のリングロー株式会社の皆さま、ありがとうございました!

他にも書きたいことが山ほどありますが、追って小分けにしていきたいと思います。

それでは、今日も素敵な一日をお過ごしください。

成長とか、視座の高さとか

日々、事業の相談を受ける中で、いわゆる「勝ち筋」とはなにかをずっと考えています。

ある一定の期間、継続してリソース投入しても結果が出ない事業。ゆるやかに売上が右肩下がりになっている事業。うまく行かない事業は多くの場合、そもそも「勝ち筋ではない」と思うのです。

サンクコスト効果(もはやコスト回収不可能なのに、せっかくここまでやったのだから引けないという心理)は、それに代表されるものですし、まさにウクライナに対するロシアがそのジレンマに陥っているのかもしれませんが、引くに引けないという状況は更なる損失を生みます。

また、頑張ったら成果が出る、というのも、勝ち筋なら「頑張り」に比例して成功の確度は上がるかもしれませんが、負け戦をいくら頑張っても勝ち目はないどころかどんどん消耗してしまうんですよね。

そういう時、「もっと頑張る」ではなく、発想の転換をし、冷静に「今やっていることを疑ってみる」「別のことを試してみる」「思い切ってやめる」とはならないところが難しいところ。考え方一つで今どうすべきかが分かるはずなのに、中にどっぷり浸かっていると分からないこと、判断できないことが多いのです。

よく「視座を高くしなさい」と言われますが、それは視野が狭くなって目先しか見えていないことに対する警告です。視座を高く=視野を広く することで、見える景色が変わり、全体を俯瞰して冷静な判断ができるかもしれません。技術は積み上げですが、経営は広い視野かつ高い視座で。

VUCAの時代で先行きまったく不透明ですが、それでも時代を見越して的確な判断ができるよう、常に視座を高く持ちたいと思っています。

自律走行ロボットがしのぎを削る「つくばチャレンジ」

出張最終日は、新横浜からつくばへ移動。

自律走行ロボットの祭典、つくばチャレンジ2021が今日から日曜日まで開催されています。つくば市では、2007年からつくば市内の遊歩道等の市街地で移動ロボットが自律走行する技術チャレンジを開催し、先端技術の実証実験の場となっています。

弊社の方でクラウド側の開発のお手伝いをさせていただいているPiezoSonic社の搬送用ロボット「Mighty)が大会にエントリーしています。定められたコースを走る本番は日曜日ですが、今日はコース検証と本番に向けての準備をされていましたので、検証を兼ねて陣中訪問させていただきました。

この度、Mightyは、CES2022の「Drones &Unmanned Systems」部⾨でCES2022 Innovation Awardsをめでたく受賞され、益々勢いづいています。

つくば市役所前をスタートし、歩道を走り、信号を認識して横断歩道を渡り、研究学園駅を抜けて、公園のルートを走る。全長3km弱のコースを自律走行させるのですから、各チームの技術が試されます。

チームの内訳は大学が7割、民間企業が3割、くらいでしょうか。ぱっと見た感じですから大学チームの方がもっと多いかもしれません。

ちなみにMightyですが、実用販売に向けて現在、急ピッチで開発が進められています。

法整備との兼ね合いがありますが、近い将来、日本でもサンフランシスコのように自律走行ロボットが街なかを走り回る日が訪れそうです。

今週と来週は山から下りて、都会へ繰り出すウィーク

二週間ぶりの出社。

朝スタバによって、ホットコーヒーのトールサイズを持って会社へ。午前中客先を訪問し、午後からはラボに閉じこもってパートナーの皆さんと一緒にデバイスの評価試験でした。

山の上にいつも籠もって仕事しているので、久しぶりに里にやって来ました(猿か)

今週は設備を使う仕事があるので、金曜日まで出社。来週は月曜日から金曜日まで関東出張です。

自然に囲まれて浄化されていたのに、また都会に染まってしまうのでしょうか。笑

車の乗り換えで知る、半導体不足のリアル

マイカーの乗り換え時期となりました。

同じメーカーのほぼ同じモデルでの乗り換えですから、カタログを集めることも、いろんなディーラーを回ることもありません。乗り換えに掛かる手間を完全に省いています。

なんだろう、この年齢になるとあれこれ乗ってみたいという欲求がなくなるんですよね・・・今乗っている車がとても気に入っているというのもあるので、他に目移りしないってのもある。良い意味での探究心がないので技術分野に居る人間にとって良くないのかもしれませんけど、できるだけ選択肢を少なくして余分なストレスを排除するというライフスタイルになってきました。

それは別として、問題は、昨今の半導体不足による車の在庫状況と納期。

国産車、輸入車問わず、減産・調整傾向にある状況を、エレクトロニクス業界にいて目の当たりにしていますので、何ヶ月も前にディーラーの担当者とやり取りしながら、一台在庫を確保してもらっていたのです。人気車種らしく、あっという間に在庫もなくなり「早めに押さえておいて良かったです」とのことでした。

しかし、半導体不足は深刻です。

もちろんカーメーカーは生産停止することができないので、いろんな機能を削減して車をなんとか生産しています。たとえば、シートベルトの自動アジャスト機能を削除したり、TVのチューナーをオプション化して年間利用料のサブスクで課金したり。機能削減を実施しても価格は変わらないので、実質値上げですね。今、新車も中古車も不足しているので値引きすらできない状況らしいです。今回の半導体不足は昔のタイの洪水被害や、東日本大震災など一部の地域の問題ではなく、世界全体の問題ですので、解消までにまだあと数年はかかるでしょうね。

今の車は走るコンピュータ。
半導体を始め、部品不足は命取り。

この時代の車なら、金型屋さん、板金屋さん、旋盤加工屋さんががんばればなんとかなったようなものなのでしょうけどね。

複雑化するシステムは世の中を便利にもするし、複雑にもします。