出張爆笑会合 酒編

A家の姉様からメールが来たのは、

火曜の夜中であった。

息子のM君が学校行事で泊まりに行っているため、

兄上(旦那様)と梅田で飲む予定。

急だけど来れる?

との嬉しいお誘いである。

というわけで、昨夜は

酒と音楽とブラジル(?)で繋がる結束の固い会は、

芦屋を離れて梅田で開催。

いつもはハウスパーティーなので、

「泉の広場」のような都会のパブリックな場所でご夫婦に会うと、

なぜか新鮮な気がする。

酒を飲む前からハイテンションの三人組は、

ワイワイ言いながら、一件目に。

兎我野町、旧関テレ前にある焼鳥屋。

ここは、七輪をテーブルに置いてくれて、

自分で焼けるスタイルの店。

とても煙たいが、とても旨い。

せせり、かわは、塩で。

島美人とトリを交互に口に運ぶ。

まさに絶品である。

焼酎もそこそこ充実しているので、お近くの方はぜひ。

煙に弱い方は、ゴーグルとマスクを着用されると、

快適に過ごせるに違いない。

店の名前は酔っていたので、

すっかり忘れてしまう。

二軒目は、焼鳥屋の向いにある、Cavern Club Osaka

ビートルズファンの方には有名なお店である。

ジャズ、ボッサの前に、ビートルズマニアの兄上が、

ここにボトルを入れているとのことで、連れて行って頂く。

ビートルズの曲をバンドが生演奏してくれて、

とても心地よい。

ここで、悪い顔した大人三人が、

バンドの演奏にチャチャを入れながら、密談。

息子のM君とうちのホノカをどないして結婚させよか、

結婚したら、リオのコパカパーナビーチの前に住んでもらおうか、

など、とんでもない話題で赤ら顔の親同士が盛り上がっているのを、

当事者のM君もホノカも知る由がないのである。

酔いに酔いを重ねたうえで、

締めの三件目は、中崎のBar。

お馴染みC姉との会合で毎回使用させていただく

セカンドハウスにお連れする。

ゲラゲラ笑う三人組が、肩を組みながら入店。

まさに酔いどれである。

ダイキリ、コロナなどを飲みながら、

兄上の最低、かつ最高の発言に姉上と僕は、

笑いの地獄に突き落とされる。

ほんとに馬鹿なことで良く笑う三人である。

週の半ばからかなり飲んでしまったので、

さすがに今朝は少し残り気味+片方の目が一重であったが、

昨夜の楽しいひと時を思い出すたびに、

クスクスとほほ笑んでしまう。

こういう飲みがある翌日は、

仕事もはかどって精神衛生上良いのである。

色んな歴史。

この日曜、月曜と、

PCやネットとはほぼ無縁の生活を送っていた。

日曜は、彼岸の中日。

そして月曜は法事である。

地元芦屋で、平均年齢「相当高齢歳」の集まり。

本家や分家や、親戚一同の同窓会のようで、

高齢の叔父様叔母様方は皆、楽しそうに集っておられた。

話題は、昔話。

僕が生まれる前はおろか、両親が生まれる前の話、

つまり60年近く前の話題もザラ。

一瞬、時が止まったかのように感じる。

そんな世界の中にいると、

ITだの、ネットだの、WEBだのということは、

本当にどうでも良くなる。

ネットは情報インフラとは言え、

まだ「なくても全然生きていける、むしろない方が心地よい」

程度のものであると認識する。

ただ、これから十年、二十年経つと、

世界も変わっているのかもしれない。

いや、変わっているだろう。

それが良いか悪いかは別にして。

時代や産業って、

一体なんなんだろう。

歴史って何だろう。

夜、エジプトのピラミッドの番組や、

インカ帝国の番組を見ていてもそう思った。

悠久の歴史の中で、

自分が生きている時間なんてホンの一瞬。

そう考えると、仕事において、

戦略立案や方策で悩んでいることがバカらしくなるし、

逆に世界中の皆が経験しているであろう、

そういった小さな小さな悩みの一つ一つが、

膨大な量として積み重なって、歴史になるのだとも思う。

人間の脳みそは宇宙だけれども、

きっと、永遠を図り知るようには出来ていない。

それがきっと、キャパシティ。

どうにも、脳が重たい。

一つ気付いたこと。

渡ハまでの休日が、

次の日曜しかないことが判明する。

(月曜が祝日だったため、次の土曜が出勤。)

こうなったら、旅の準備は平日の夜に行わなければならない。

ま、全然大丈夫。

あと9日もある。

いや、もう9日後かー。

撃沈

ビール500ml一本と、350ml一本で。

家で飲むとすぐに酔い回って良くない。

うちは僕しか飲まないので、

いつも一人(アテはTV)で飲んでいるのだが、

そのせいか。コンディションにもよるが、すぐに回る。

NHK「スーパーストーム」を、最後まで見ることなく、

ソファで就寝してしまっていた。

会社出る前に家内に電話をし、

「今日、ご飯なに?」とかわいらしく(あくまで主観)聞くと、

逆にかわいらしく、

「あの美味しいあんかけ焼きそば。冷凍食品が安かったから♪」

と答えられてしまう。

あ、冷凍なんですね。

僕にとっての手料理は、馴染みの店と祖母の味。

もしくは自分で作る、パスタ。

6年も一緒にいるので、それでも全然OK。

娘が熱を出していたので、

家内が作れないのも良く理解できる。

是非、娘が大きくなったら料理教室に通って欲しい。

僕のためにではなく、娘のために。

昨夜もテイクアウトした「ひげ」の餃子のニオイが残る場所で、

朝までシャワーも浴びずに就寝。

ヤフオクに精を出す家内に声をかけ、

平身低頭でお願いし、リビングに布団を敷いて貰う。

たまにクーラーを利かせた部屋で寝るのも気持ちよい。

電子レンジでチンした「あんかけ焼きそば」を開ける時、

蒸気で火傷した指に巻くアイスノンも、気持ちよい。

そんなことがあった日の翌朝。

祖母を連れて今から墓参りに出かけよう。