G社のH取締役が久しぶりの帰阪。
有能なSEであり、PMである彼。
某大企業のSI案件で、月に数回帰阪するだけで、
ほとんど東京に行きっ放しである。
昨年、立派は豪邸を建てたばかりなのに、
もったいない。
そんな彼とは年齢も近く、数年来の付き合いで、
今でも事ある毎に連絡を取ったりして仲良くさせてもらっている。
今回久しぶりの再会に、当社の会議室で話が盛り上がり、
一時間半が瞬間的に経過。
ここ数年走り続けていた彼を遠めに見ていたが、
久しぶりに会うと、随分と角が取れていた。
自社の取締役業務以外に、二つの会社の顧問を兼任しているので、
とても一人では回せないような量の仕事を行っていたが、
短期上場モデルを踏襲した一社が思うように行かなかったこともあり、
最近少し立ち止まって、「今まで」と「今」と「これから」について、
ゆっくり考える時間も取ることにしたそうだ。
人間、走り続けていると周りが見えにくくなる。
たまに立ち止まり、落ち着いて、しっかり立ち位置を確認し、
また一歩、確実に歩みを進める。
敢えて書く程でもない当たり前のことだが、
結構勇気のいることでもある。
新興市場や新規上場企業、
特にIT系の新興企業がIPOするには、今は逆風。
マーケットも、公開直後はグンと上がって、
その後急降下して調整されていく「パターン化」には
もう、こりごりという感じである。
個人も、ビジネスも、やはり確実性が大切。
実態のない会社がIPOして、
VCや投資家が儲かる時代は、過ぎ去ったのだろう。
身のある商材、収益性の高いサービス。
確かな技術力と営業力の上に成り立っている会社は、
知名度が低かったとしても、やはり強い。
個人レベルでも、きっとそう。
彼とは、別のサービスで協業することを約束。
来年あたり、ちょっと動いてみよう。
組織という枠を超えて仲良くできる彼のような存在は、
お互いに、とても励みになる。
IT業界ってこれだから面白い。