人生のターニングポイント。
出会い、別れ、気付き・・・
人それぞれシチュエーションは異なれど、
時間が経って振り返った時に、分かるもの。
土曜の夜、
NHK-BS2で、「小野リサライブ ジョビン80年」という番組が放映された。
朝の新聞で発見し、
急いで、おなじみ「芦屋のA家」こと、
ABE家の兄上に、業務連絡ならぬメール連絡。
「BS2で、ジョビントリビュートライブ放映です。
日比谷公会堂でリサが歌います。」
「了解。HDDに録画しておきます。」
「よろしくお願いします。」
短いやり取りこそが、阿吽の呼吸というものであろう。
そして翌日。
兄上から素敵なメールが届いた。
小野リサの日比谷公会堂のライブ、
良かったですね。
ちゃんと録画致しました。
今、曲間タブを切り終えたところです。
嫁が阪神-巨人戦に夢中の中、
曲名の打ち込みをします。
20余年前の日比谷公会堂のライブを見なかったなら、
ポルトガル語を生業にしていなかったと思います。
ジョビンのコーラス美女軍団に恋をして、
リオに一人で行きました。
何百回と聞いたジョビンの曲に歌詞カードは要りません。
ミウシャがおばあちゃんになりました。
パウロもおっさんになりました。
幻の、20年前のレーザーディスク盤の
日比谷公会堂とロサンゼルスのライブをセットにして
お渡しいたしますのでお楽しみに。
では、今度呑みにいきましょう。
20数年前にジョビンの日比谷公会堂ライブを見た青年は、
単身ブラジルに渡り、ポルトガル語をマスターして、
現在では日本とブラジルの架け橋となるべく、
派遣会社を2社経営する傍ら、
サッカークラブチームの通訳もするようになった。
兄上が弾く「コルコバード」をアテにしながらの焼酎は、
3ヶ月に一度の、僕の大きな楽しみの一つになっている。
彼にとって、人生のターニングポイントは、
日比谷公会堂でのジョビン。
僕にとってのターニングポイントは一体どこにあるのだろう。
まだもう少し待てば良いのか、
それとも過ぎてしまったに、気付いていないだけなのか。
下り坂の天気の影響。
少し鈍重な偏頭痛に憂鬱になりながら、
ジョビンの歌声に耳を傾ける。
そんな一日。
うす曇でも、