宵越しの銭は持たない件について


「宵越しの銭は持たない」

稼いだ金はその日にパッと使う、というように思われているこの言葉、今では、飲み歩く時の大人の都合の良い言葉のように使われているような気がします。僕もほろ酔いで帰路についている時にふと頭をよぎる(たまに本当に一人で口に出してしまい通行人を驚かせることもある)言葉であります。この言葉を、かなり前に江戸っ子気質の目上の女性がおっしゃっていたのが格好良くて、ああ、大人だなあと思ったこともありましったっけ。かなりバイアスが掛かっていますが。

「自分のために贅沢をする」とか、「酔った勢いで散財する」などネガな言葉と思われがちですが、実は本来の意味は違うらしい。色々調べてみると、「自分のためだけではなく、他の人のためにも金を使ってしまう」という相互扶助の精神が込められているらしいのです(出典:日経BIZアカデミー)本来の意味であれば、困っている人に酒と飯をおごり、「俺は宵越しの銭は持たねえんだよ」と気風良く帰るのが正しい使い方。
決して、僕のような酔っ払いのオサンが使っては行けない言葉でもあるのです。

語源って奥が深いですね。


曲がりなりにも毎日こうして文章を書いていると、何かを書くということが苦にならなくなり、それはそれで良いなと思う時があります。ちょうど今、仕事でライティングをしているので、特にそう。書くことに対する抵抗がないんですよね。質はともかく、短時間でそれなりの文字数を稼げるのも、こうした日々の積み重ねかもしれません。幸い、原稿も書くことが多いし、週末は大抵レポート書いているし、書くということが増えている今、ああ、毎日こうしてモノを書いていて良かった、と実感。

好きこそものの上手なれ。

この語源も次回調べてみることにしましょう。

こういう見え方もある


少しバックデートします。
先週の土曜日、ゴルフ帰りにほぼ直行で芦屋の花火を見に。
小型のクーラーボックスに缶ビールを装備し、おつまみや寿司を持って芦屋川をぶらぶらと歩いて南下。本来のメイン会場は、阪神高速湾岸線の更に南側にある、潮芦屋公園ですが、あそこまで行って見る体力が残っていなかったため、芦屋川の河川敷で楽しむことにしました。

芦屋川はそんなに大きな川ではないし、途中からの流入もないため、夏場、河口付近は水がなくなります。砂防のためのコンクリートの段々や、砂場と化した川床に、見物客が思い思いに敷物を敷いたりして陣取る光景は、一瞬ここが川であることを忘れさせてくれます。

湾岸線の高架が多少気になりますが、それでも、十分な迫力で花火を堪能することができました。

iPhoneのカメラをズームにするとこんな感じ。

川床から見える花火、こういう見え方もあるものです。
今週の土曜日は神戸の花火大会もありますし、色んな夏の形がありますね。

花火とは直接関係ありませんが、
夏に聴きたい曲の一つ。

Indigo Jam Unit & Flexlife – I Believe In Miracles (HQ)

30代後半というのは実に中途半端な年代であるかもしれない


録画していた世田谷ベースを視聴していると、所さんが、カスタムしたピカピカのハーレーに乗って首都高を走る映像を撮ろうという企画がありました。ハーレーを駆っている時のBGMをどうしようと相談をしている場面があるのですが、普通なら革ジャンにブーツで「Born to be Wild」やロック系の曲をチョイスすると思いますよね。全然違うんです。

決定したのは、大橋純子の「シルエット・ロマンス」。ああ、なんというハイセンス。渋すぎるでしょう。所さんの服装もTシャツにワークパンツ。「これなら、これ」という枠に全く捉えられないところが、50代の渋いオヤジ衆の素晴らしいところ。画面切り替え時は、北島三郎の楽しげな囃子。この発想が出てくるのは、50代ならではないか、と思うのです。で、そしてこのアレンジが、ドはまりする。「Born to be WildとかがBGMだったら、お茶の間は安心して見れると思うんだけど、それじゃ面白くないんだよね」と。

取引先や飲み屋の常連さんなど、プライベートで可愛がっていただいている50前後の方々は、本当にパワフルで面白い。もちろん人それぞれだと思うのですが、自分より、ちょうど一回り上の方のパワーにはいつも圧倒されます。何だかね、楽しんでいるのですよ。自分達の世代がそれくらいの年齢になった時に、同じくらいの洒落とセンスとパワーを出せるかな、と思うと、正直自信がない。皆様、楽しみ方に奥行きがあるんです。

もちろん、人それぞれだと思うし、世代で一括りにするのはナンセンスであることは分かります。バブルを経験している、とか、子育ても一段落して経済的にも時間的にも余裕があるから、など、杓子定規的な判断も良くない。たまたまかもしれなけれど、そういう方々が多いような気がします。当たり前だけど、僕達30代後半世代は、アウトプットにアレンジがまだまだ効かないんですよね。センスに余裕がない。イマドキの曲も分かるし、父親世代の曲も知っている。どの時代もそうかもしれないけど、中途半端な世代であるのです。

まあ、何が言いたいかと言うと、自分達の世代に否定的な何かを書きたいのではなく、「日々勉強」ということです。毎日必死で当たり前。成功と苦労を積み重ねていくことが経験であり、アウトプットは経験に基づく、ということなんだろうと思います。仕事においても趣味においても。

そういう事を考えながら、また明日からがんばって行きたいと思います。
それでは今日はこの辺りで。

朝方から夜の話をするなんて


先週は後半に掛けて、昼も夜も縦横無尽に走りまわっておりました。少し更新も空いてしまいましたが、数多く回った店の中でも極私的にセレクトしたお店をシンプルに紹介しておきます。

WHITE RABBIT TAVERN

茶屋町、中津界隈での二軒目でたまに顔を出すバー。
先日10周年を迎えました。おめでとうございます。

暖炉をモチーフにした棚の前のソファはアンティーク。
この椅子に座り飾り棚に並べられたウイスキーの瓶やロッキングチェアを眺めているだけでも心の底から寛げる落ち着いたバーです。

北新地 焼鳥YAMATO

アバンザ堂島の横のビルにある、最近人気の焼鳥のお店。
写真は、「フサンダージュしたプレノワールの焼霜」。
4〜5日熟成させたモモ肉の網焼き、黒トリュフ塩と共にいただきます。
素晴らしい一品でした。

・芦屋 花菜
夏は暑いので冷たいものばかりを取りがち。そこで向かった先はうどんの店、花菜。
蕎麦屋を一品料理屋代わりに利用して最後の〆に蕎麦、は良くやるのですが、うどん屋でこの使い方が出来る店は少ないかも。夜は、刺身、鯖寿司、きずし、野菜を使った料理、創作和食の一品料理の数々。焼酎や日本酒も充実。もちろん、うどん屋であるので最後はうどんで〆たいもの。ちなみに僕が好きなのはあんかけうどんです。

いつも行き慣れた街や店もいいですが、たまにふらりといつもと違う駅で降りて開拓して見るのも良い感じ。そういう意味では、阪神西宮や阪神芦屋などの阪神沿線も良い店多いですよね。来週はどんな店に出会うことができるでしょうか。楽しみです。

ドラスティックな発想転換に役立つ思考パータン


Wired.jpに掲載されていたこの記事を読み、
背筋に電気が走ったので、共有。

「10%よりも10倍のムーンショットを」:グーグル X責任者からの提言

何かを行うのに10%の改善を目指すことより、10倍の成果を目指す方が実は容易な場合がある。10%の改善を行おうとすると目に見える事象を原資にしてしまうことから、ドラスティックかつラジカルな発想転換には繋がらないし、成果も上がりにくい。ムーンショットは「アポロ計画の月面着陸」のこと。アポロ計画を立ち上げた当初、人を月面に送り込むための技術的エビデンスも予算もなかった。人はそれを「夢物語」と呼んで信じようとしなかった。しかし、10年後にアポロ計画は成功した。不可能なことを実現させるためには、無から有を生み出す劇的な発想転換が必要になったというのは容易に想像できます。

最近見たTVで「グリーンフロート構想」が特集されていました。
この壮大な計画も、ムーンショットですね。

10倍を生み出すための思考パターン、常に持ち続けたいと思います。
日々の生活にクレイジーな発想を。


夜も更けて来ましたので、そろそろ帰宅準備を。
明日は金曜日。しっかり締めて行きましょう。

アイデアやクリエイティビティはどこから生まれるか


某メーカーの開発担当者とMTGをしている中で、面白い話を聞きました。日本のものづくりやITサービスが海外勢に押されてプレゼンスを低下させている原因として、長引く不況が影響しているのではないか、と。

不況時には、会社はコストカットと経営資源の効率化、利益最大化を目指します。人員を削減して必要なリソースだけを残し生産性を最大化させる。省資源で利益の最大化。一見、これらの施策はスマートで効果を生むと考えられがちですが、実はその逆である、と。ものづくりにしてもサービスにしても、アイデアは全てのプロダクトの出発点であり、クリエイティビティはそのアイデアを最高に魅力的なものにしていく。では、そのアイデアやクリエイティビティは、どこから生まれるのか、ということです。

省資源化により、仕事を詰め込まれ、夜遅くまで仕事をし、生産性ばかりを追い求められて目先の仕事をこなすことばかりに時間と体力を奪われてしまうと、新しい発想や柔軟な思考が生まれる余地がなくなってしまう。人は「生き物」ですから、体力や気力に限界があります。日々多忙を繰り返すと、思いを巡らす余地もなければ、帰宅と同時にバタンと寝て、朝を迎える。このような日々の繰り返しでは、アイデアもクリエイティビティもあったものではない、「革新的な新製品を開発しなさい」と言われても無理だ、という訳です。

Googleでは「20%ルール」というものが存在します。ただでさえ趣向を凝らした創意工夫溢れる職場環境で、ジムや社食もフリーで使い放題であるにも関わらず(最高の環境だ!)、その上、業務時間内の20%は業務以外のことに使って新しい価値を生みなさいという制度。Googleはテクノロジーオリエンテッドな会社であるからこそ、エンジニアはルーチンではなく、新技術を実験的に試したり自由にプロトタイプを作ったりすることによってコアプロダクトをベースにした新しいサービスを生むヒントを得ることができるのです。なかなか普通の会社では出来ないよね、と思うかもしれないが、その発想こそが「普通の会社」である所以である、と。そのような話をいつもの整備された会議室ではなく、スターバックスでコーヒーを飲みながらしていました。彼は最近、打ち合わせを極力、カフェや社外で行うようにしているそうです。環境を変える方が色んな話をすることが出来る、という効果を実感しているそう。また、会社としての取り組みとして、社員一人ひとりに予算を与え、好きなことをさせることによるマネジメント力の強化プログラムを考えているようです。詳しくは書けませんが、非常に面白い試みだと思っています。


大きな組織の中にいて環境を変えることは難しくても、個人レベルで取り組めること、ちょっとした発想の転換で普段と違った光景を見ることは可能です。僕もその点は日々意識していて、例えば、ジョギングをしたり、読書の時間、勉強の時間を持つこと、そしてその時間は出来るだけ実務的なものから離れたものに触れるようにしています(この件については「週末リベラル・アーツ」という記事でも簡単に書きました)。

子供たちが夏休みに入ったこともあり、毎朝6時半から近くの公園にラジオ体操をしに行くのですが、今朝、僕もジョギング前にラジオ体操に付き合うことにしました。高齢者を中心に意外な程たくさんの方が参加しておられ、僕も十数年ぶりのラジオ体操を行いました。あの音楽が流れだすと自然に身体が動く。染み付いているんですね、ラジオ体操。日本人であることを実感しました。

業界関係なく、一日のほとんどをPCの前で過ごす人、ラジオ体操良いですよ!あの運動は肩こりに効きますわ。今一度、見直されても良さそうな体操ですね、きっと良く考えられているのでしょうね。

さて、話が逸れましたが、環境を変えてみる、仕事以外のことに意識的に打ち込んでみる、というのは脳を柔軟にするのに役立ちそうです。何をしようかと考えるだけでワクワクする。そしてそのことを仕事に還元する。良い循環を生むことができる方法を色々と模索したいと思います。

【レビュー】高機能ソックス KOBAXをゴルフで履いてみた

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高機能性ソックスの KOBAX を初めてゴルフで試してみました。購入してから今まで、主にランニングで愛用。グリップ力と土踏まずのアーチ力は実感していたものの、ランニングの場合はシューズに依存する力の方が大きいため、どちらかというとその機能性を最大限に引き出すことは出来ていなかったように感じます。まあ、ランのフォームが悪いってのもありますが。

そして昨夜、満を持して練習場へ。ゴルフの場合は特に「地面をつかむ」という感覚が大切であるため、その機能性を早く試してみたかったのです。

体幹トレーナー木場克己先生監修の、この特徴的なラバーの滑り止めがどう生きるのか。

履いた見た目も良い。

実際にアドレスへ。
まず、アドレス時のシューズを通しての地面へのグリップ力がすごい。まさに「地面を足で掴んでいるか」のような感覚。これが安定を呼ぶ。指先まで張り巡らされたラバーグリップのお陰だと思う。

そしてテークバック。
芝をグリップしている感覚が下半身の安定をもたらし、力を正確に伝えてくれるため、軸足がブレない。そして黄色のラバーが程良く滑ってくれるため、良いスライドを生む。これには驚き。

インパクト、フィニッシュへ。

先の理由で、自然に体重移行が出来る。
特殊な編み込みの効果で足が締め付けられることで、土踏まずのアーチを保ちながら、体重移動の八の字(右足つま先→右足かかと→左足つま先→左足かかと)への移行を実感できる。スイングを始めると一瞬なのだが、その感覚を感じるというのは KOBAX のお陰かも。

個人的には、ランよりもゴルフでその性能を実感できました。
あのグリップ力は本当に素晴らしかったです。

長友選手や大儀見選手などプロのサッカー選手も愛用しているようですが、僕個人としては、ゴルフプレーヤーに特にお薦めですよ。

これから益々出番が増えそうです。

数々のプロアスリートのトレーナーとして活躍している木場克己プロデュース。高機能性靴下 KOBAX 
 
 
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程よい「街の大きさ」とは


昨夜、梅田で韓国料理(東梅田の「味家」がお気に入り)を堪能した後、芦屋へ。時間も22時半で少し早かったので、いつものバーへ。Norah JonesのLIVE DVDをみながら常連さん達と水割りをガンガン、最後の〆として一人で最近オープンした別のバーへ。ここは宮城峡、山崎、余市などの和ウヰスキーが充実。仕事を退職された女性二人が切り盛りされている落ち着いたバーで〆にはぴったり。

気づくと1時半だったので、さすがに帰ろうと思って歩いていると、あるカフェバーのオープンテラス席に友人が!家も遠いしこんな時間だし、おお、なんでこんな時間に飲んでるの!?とひとしきり立ち話(さすがに時間も時間なので席には座らず)。彼と別れ、偶然の出会いが嬉しくてニコニコと歩いていると、家の近所でまた友人にバッタリ。半径数百メートルの狭いエリア、しかも真夜中になぜこれほど知人友人に出会うのか。これが芦屋という程よいサイズの街の良さであり、フライデーナイトであり。


今日は少しだけ二日酔いの中、元気に出勤しています。
さて、そろそろ帰りましょう。

今週もお疲れ様でした。

塗り絵が動き始める “colAR” にエンジニアの愛情を感じる


AR(拡張現実)技術というのは、行動、参加、リアルタイム性、ビジュアルによる感動が合わさって初めて成り立ちます。マンハッタンの街中を舞台にバトンを奪い合うゲーム性のあるNew BaranceのARプロモーションは記憶に新しいですね。

さて昨日、techcrunchで見かけたこの記事にいたく感心。
まさに「夢のあるAR」がリリースされました。

「colARは驚異的なAR―子供の塗り絵がiPad/Androidタブレットから飛び出してスーパーリアルに動き出す」(JP techcrunch へリンク)

誰でも子どもの頃に一度は、自分が書いた絵が動き出したらいいのにと思ったことがあるのではないでしょうか。こんな車が走ったらいいのに、こんな飛行機が走ればいいのに、こんなお姫さまがいたらいいのに・・・そんな夢を実現したのがこのアプリ。http://colarapp.com/ から塗り絵をダウンロード。プリントアウトして塗り絵をし、タブレットのアプリを起動してカメラをかざすとこのとおり。まずはご覧ください。

ARは「現実空間ではあり得ないこと」を、あたかも本当に起こっているように見せることができる、という原点を素直に見つめ、子どもの頃に思い描いたことをそのまま実現。エンジニアの遊び心と愛情を感じます。techcrunchによると、”テクノロジーとしては、3DレンダリングにはUnityのエンジン、画像認識にはQualcomm’s Vuforiaフレームワークを使っているようだ。”
既存技術の組み合わせで、こんなに夢のあるアプリを開発できるというアイデアに感心。このニュージーランドのこのスタートアップスにPixarと同じ匂いを感じるのは僕だけでしょうか。