職責を全うし通すメイド゙魂。【最終回】

さて、今日もまた昨日の続き。

そしていきなり最終回。

通天閣の商談ルームにて、R先生と懇談。

仕事の事、シナリオの事、シュールレアリズムの事、

動物園とラブホの因果関係等の話を経て、

何故か日本橋の「メイドカフェ」に行きましょうということになり、

新世界を後にしました。

男二人だからこそ、なせる技です。

そうじゃないと、メイドカフェなんか恥ずかしくて行けやしない。

さて、地下鉄でわずか二駅。

日本橋についた頃は、一日で恐らく一番暑い時間帯。

汗だくになりながら「オタロード」を歩いていると、

路上でビラを配っているメイドさんを見つけました。

暑さもあり、「とりあえずこの店に入ろうか・・・」との思いが脳をよぎるも、

一件目で即決するのは男としてダメな気がお互いしたのでしょう、

「あそこの筋まで行って店がなかったら、ココにしましょう」と、

さらに二ブロック程歩きます。

でも、「メイド」ブームはもう去ってしまったのか、

まだブームそのものが来ていないのかは分かりませんが、

一件も見当たりません。

仕方なしに、一件目に戻ることにしました。

怪しいビルの階段を4Fまで上がると、

ちゃちい作りのメイドカフェが。

とりあえず、店に入ると、

「お帰りなさいませ♪」

あ、なるほどね。

この店のコンセプトは「家」か。

靴も脱いであがるし。

ま、正直な感想は、「どうってことない」です。

メイドを呼ぶ時に、ベルをチリリンと鳴らすことと、

アイスコーヒーの値段が通天閣よりも低い位置にあるにも関わらず、

\200も高いこと、客が全員男(おっさん率高し)なこと位でしょうか。

あと、もう一つ。

お会計にメイドを呼ぼうとしたら、「出掛けます。」

と言わないと来てくれないこと。

ちなみに、隣のテーブルでは、

「お会計してください。」

「あ、お出掛けですね?」

「いや、お会計。」

「お出掛けされるんですね?」

「出掛けるというか、もう時間だし店出ようと思って。」

「どちらにお出掛けですか?ご主人様?」

「いや、だから・・・」

両者、一歩も引かず。

店のコンセプトをあくまでも貫き通そうとする、

メイドの姿勢には感銘を受けました。

そんなこんなで僕らもそろそろ「出掛けよう」とした時、

「ポイントカードお作りしましょうか?」とメイド。

全く「萌え」ないし、もう来ることはないと確信した僕が、

「いえ、別に・・・」と言おうとした瞬間、

目の前のR先生が、

「うむ。こしらえてもらおう。」

・・・あなた、東京でしょ??????( ̄□ ̄;)

「先生・・・?」

「tomo-k君、君もクリエイティブ業界人の端くれなら、

もらえるものは何でももらうという心がけが必要なのだよ。

たとえ、君がクリエイティブ業界というパンの耳だとしても。」

なるほど。

勉強になりました・・・・。

以上、非常に濃いぃ内容の土曜日の午後でした。

その他の事件は、また追々紹介して行きます。

※(先生のセリフは一部脚色してあります。

実は同じ歳なのに、死ぬ程腰が低く、礼儀正しい方です。。。笑)