神戸街歩き


久しぶりに本を片手に神戸を散策。

「程良い街の大きさ」という尺度があるとすれば、神戸の大きさはまさにそれ。三ノ宮駅から北野の方まで少し歩くともう山が近づいて来ます。ピザで有名な「モンドール」で白ワインをグラスでオーダーし、ビスマルクとパスタ、サラダを少し食べ、またぶらぶらと坂道を下るとすぐに三ノ宮の繁華街に到着。

普段、東京や大阪などの大きな街で仕事をしていると本来は地元であるはずの神戸のその小ささを改めて肌で感じ、ああ、神戸ってこんなに小さな街だったけな、と再確認してみたり。

神戸という街は東西に広く、六甲山をまたいで北側にも広大な住宅地を抱えているため市の面積としてはとても大きいのに、その中心となると三ノ宮〜元町くらいのもので、海と山に挟まれた小さなエリアに程良い規模で色んなものが密集しています。そんな箱庭のような街をゆっくりと眺めつつ、駅近くの書店で
経済書を一冊買って、パラパラとめくりながら電車に乗りました。

夜は明日からの仕事の準備に追われていますが、
気持ちの良い天気の一日で、なんだかとても良い休日でした。

走ることについて語る、村上春樹の心情とシンクロしたりする日曜日


村上春樹の「走ることについて語る時に僕の語ること」をパラパラと眺めていると、そこにはランナー心理をこれでもかと的確に表現したテクストがズラリとならんでいて、「ああ、そうそう、ほんとに、そう」と共感せざるを得ません。

彼は「走ることを人に薦めることはしない」と述べ、走ることには適正がありランナーはランナーになるべくしてなる、勝手に走り始めるものだというようなことを書いています。それは小説など「物を書く」こともそうなのでしょう。走ることに理由などない。

村上春樹が瀬古利彦さんに「走るのしんどく思ったことないですか」と聞いた時のエピソードの中で、瀬古さんが目をまん丸にして「当たり前ですよ、そんなのしょっちゅうですよ!」とのくだり、僕も今から10km走ってこようと玄関で靴紐を結んでいる時、少なくともワクワクはしていないのですよね。何も考えずにランニングウエアに着替え、シューズをはき、iPhoneの「Runkeeper」を起動させて「ランニングを開始する」を押し、黙々と走り始める。考えたとして、今日は身体重いかな軽いかな(走り始めてみないとその日の調子は分からない)ということと、今日は何を聴きながら走ろうかな、くらい。

走ることに対して何も考えない。走るべくして走っている。それだけのような気がします。もちろん走っている間の一時間くらいはずっと一人なので、あれこれと考えていますし、それが脳の中に散らかった情報のデフラグに役立つことはあったとしても、人にあえて言う程のことは考えてはいない訳です。

なんとなく村上春樹は苦手で、数年前まではレイモンド・カーヴァーの翻訳集くらいしか手に取らなかったのに、最近になって自分の趣味というか興味の対象が、村上さんのそれとびっくりする程マッチしていて、これは何だろうと不思議に思い始めました。スコッチウイスキーしかり、マラソンしかり、物を書くということしかり。

もちろん、全ての分野において僕は彼の足元にも及ばないのだけれど、ここまでマッチすると不思議な親近感が沸いてくるというのもまた人の心というものでしょうか。市民ランナー全員の気持ちを村上さんが代弁してくれるのはありがたいとも思いますし。彼は小説を書くこととマラソンは似ていると述べていますが、僕もこうして10年近くブログを書いている中で、同じように思うことがあります。ちゃんと調べたことはないけれど、ブロガーの中にはランナーが多いんじゃないかな。

そんなことを考える日曜日です。

ああ、まどろんだ思考を叩き起こすカフェのコーヒーが美味しい。

言葉の温度について


新年会が重なり、昼も夜もなかなかに忙しい週後半でした。
ただ気心知れた仲間達と集まってワイワイやるのはとても楽しいものです。普段からLINEのグループ機能で連絡を取り合っているのも面白いのですが、会って酒を飲みながら話すことの良さとは比べようがありません。

ビジネスシーンでも同じですよね。メールより電話、電話より面談。アナログと言われようが、その方がビジネスは進みます。もちろん、普段の連絡事項はメールでも十分OKですが、商談成立に至るまでのプロセスは、可能であれば、やはり面談が一番でしょう。言葉には温度があると思っていて、先の「面談 > 電話 > メール」の順に「熱 > 冷」と、その温度感が変わって行くように思います。

この木、金曜日に日本、香港、イギリスの三拠点を繋いでの英語によるWEB Conferenceを行いました。デスクトップ共有だけでなく、ネット経由とはいえ、画面分割で各拠点にいる担当者の顔が見えるに越したことはありません。しかし、ネットワークの調子+先方から指定されたシステムの問題で、音声+デスクトップ共有だけのMTGに。相手の表情や雰囲気、空気感が伝わってこず、プレゼン、ディスカッションも非常にしにくい状態になりました。もちろん音声だけでもコミュニケーションは十分に行う事は出来ます。しかし、微妙な「空気感や温度」をキャッチするのは難しいですよね。せめて、顔がディスプレイに映っていれば良かったんですけれど。

WEBカンも、映像があれば場の空気が伝わり言葉の温度を感じることが出来ます。
媒体がディスプレイだったとしても、顔が見える関係が良いですね。

久しぶりにクールダウンしながらカフェ勉について考えてみる


久しぶりに退社後、ターミナル駅近くのカフェにてクールダウン。ある文献を線を引き引き読んでいます。平日夜のサンマルクやタリーズは、仕事終わりの方々がそれぞれ思い思いに本を読んだり、勉強したり、仕事の続きをしていたり、週末の図書館のようになっていますね。僕もこの雰囲気が好きで、週に何度かは仕事終わりに一、二時間程度過ごすようにしています。

思えば、仕事前後の朝や夜、また週末に、カフェで仕事や勉強をするといった風潮はいつ頃から増えて来たのでしょうか。スタバ、タリーズ、ドトール、サンマルクなど早朝から深夜まで営業している駅近くのカフェが増えてきたのと比例して増加してきたのではないかと思いますよね。スタバなどがなかった時代は、飲み屋とは違って深夜までやっている喫茶店などそもそも少なかった訳だし、勉強や仕事するなら、家でというのが当たり前だったような気がします。社会全体が勤勉で勉強好きになったのかな、資格ブームかな、とも考えましたが、今まで家でひっそりとやっていた人たちが外に出て顕在化した訳で、昔も今も変わらないのかもしれません。

しかし、変な一体感も生まれるのが、外勉強の良いところ。

図書館でもカフェでも、一人ひとりがカウンターに座ってそれぞれ勉強していると、ああ、みんなそれぞれがんばっているんだな、と思って励まされたりします。そして、この時間の早いこと早いこと。21時半に入店して、今時計を見るとあっという間に23時です。集中していると時間の経過が早い早い。

なかなか充実の時間です。

もっと寝よう、という勧告


TEDから。

アリアナ・ハフィントンの、TALKS | IN LESS THAN 6 MINUTES を聞いていて、至極納得したので共有です。「睡眠不足が男らしさの象徴となっている」というのは確かにその通りで、「いかに寝ないか」ということが仕事がデキル男の勲章のように言われている中(自分もそう思っていた)、夜しっかり眠ることが生産性を上げ、成功する秘訣であると彼女は説いています。

実は僕自身も昨年暮れから調子が悪く(今も多少そうだけど)、事情が許せば出来るだけ早寝早起きを心掛けようと思い、最近は良く眠るようにしています。以前までは毎日4時間睡眠でも全然OKだったのが、無理が効かなくなってきた。もう、気持ちが全然乗らないし、常にボトルネック感を持ってしまっている状態。体力的に、というより、思考的にも精神的にも不健康だったように思います。それが睡眠不足が原因だったのか何か分からないけれど、とりあえず良く眠るようにすれば、生産性は向上したような気がしています。まだ、実験中だけど。

まあ、寝たくても寝る時間が取れない程パンパンにタスクが山積している人もたくさんいる中で、まずは、いかにタスクを減らすことができるか、という点が大きなテーマになりそうですが。ちなみに、シリコンバレーではwisdom2.0という「瞑想」が流行中のようです。瞑想や禅というと、スティーブ・ジョブズを思い出しますね。詰め込むのではなく、心身を空にすることで良いアイデアを生もうという試みです。

今年、目が離せないデバイスとテクノロジー


仕事初め。
今日からいよいよ2014年始動です。

今年も見ているだけでテンションが上がるデバイスやテクノロジーが盛りだくさん。自分もIT、ものづくり分野に身を置いているため、今年はどんな「鳥肌もの」のプロダクトが世の中に出てくるか、今からワクワクしています。

ちなみに我が「Quadcept」があの「ブラックジャックによろしく」と夢のコラボを果たしましたので、一応宣伝しておきます(笑)

Quadceptによろしく|スペシャルコンテンツ|回路図エディタ・プリント基板設計/3Dツール Quadcept(クアッドセプト)

さて、そんな中、早速ニュースが飛び込んで来ました。
「iPhoneと接続可!グーグル・グラス、遂に日本上陸!早期予約価格で69,800円!」(iPhone Maniaより)

来ましたね、GoogleGlass。ウェアラブルデバイスとしては少々値段が高そうな気もしますが、まあ、初号機なのでこんなものかなという感じです。アーリーアダプターは黙っていないでしょう。僕も欲しいなとは思いますが、果たして買うかどうか(笑)しかし今年は間違いなく、日本でもGoogleGlassによってウェアラブルデバイス元年が訪れるでしょうね。

そして、こちらもGoogle絡みで。
米国防総省高等研究計画局(DARPA)主催の災害対応ロボットの競技会で、東大発のヴェンチャー企業「SCHAFT」のチームが1位になったとのニュースが年末に流れましたが(wired.jpより)、日本が誇るSCHAFTが早速Googleに買収されました。最近、Googleはロボット系ベンチャーを買収しまくってますね。

DARPAロボコンで勝利した日本のヴェンチャー企業が、グーグルに買収された理由

上記の記事では、日本のロボットベンチャーが資金集めに苦労する理由が書かれています。日本が世界に誇る技術がが海外資本に買収されてしまうのは残念。なんとか守れないのかなとも思いますが、色々な事情があるんでしょう。ロボットや航空宇宙分野は、夢のある技術ですし個人的にも非常に興味がある分野です。今年も色々なロボットコンテストや電子工作イベントが開催されますが、こちらも積極的に絡んで行きたいと思っています。

場所を選ばないというスタイル


自宅で仕事、勉強、ランニングという普段の休日に戻りました。やはりこのリズムが落ち着きます。普段走ることのない田舎道も新鮮ですが、やはり日々走り慣れている河川敷から海沿いのルートも良いものです。17時に走り始めたというのに、冬の薄暗さと寒さが堪える季節になってきました。とりあえず、寒くても明るかったら気分も良いのですが、スタート時間を早めるしか方法はなさそうです。まあ、その分、海から見る山の夜景を楽しむことはできますけれど。

休みが長いと何をして良いか分からないという人がいますが、理由は諸々あるようです。例えば、身体や勘が鈍ってしまうという人、仕事以外に本当に何もする事がないという人・・・僕の場合はPCと携帯とwifiさえあればどこにいても仕事が出来るので、営業日も休日もあまり関係がなく、どこにいてもOKなので、ありがたいなと思っています。連休明けに備えて徐々に身体を慣らして・・・ということをしなくても、PCを開けば、そこから仕事の世界が広がっています。

明日が連休最終日。
時間を無駄にしないように過ごしたいと思います。

三日目にラーメンが食べたくなるのは、海外にいる時と良く似ている


正月三が日、その三日目にラーメンが食べたくなるというのは贅沢な話ではあります。一日、二日とそれぞれ地元の実家、田舎の祖母宅とご馳走をたくさんいただき、お土産もたくさんもらって帰って来たというのに、今夜の夜ご飯にチョイスしたのはラーメン屋。そう、いわゆる「おせち疲れ」というやつですね。海外に行ったら三日目には「だし」ものが食べたくなるのと同じです。ロングドライブ後に帰宅し、ラーメン屋に行くと店は既に満席、18時前にはあっという間に待ちまで出始めました。皆、感じることは同じ様子です。


まだ休みは二日ありますが、明日から通常通りの生活に戻します。思いのほか、ちゃんと走れて、すべき事も出来ているのが収穫です。

祖母宅で田舎道を走る


中国地方の山間部、祖母宅に来ています。皆さん高齢なのに元気で何より。夜は温泉と宴会のため、腹減らしに田舎道を10kmラン。車は走れど、田舎ゆえ歩道を歩く人も少ないのが良いですね。

驚いたのは、こんな田舎でも走っている人がいるということ。軽く会釈しながら通りすぎて行きます。やはり皆さん、正月の運動不足解消のために外に出られているのでしょうか。

大学通り

しっかり汗をかいて運動したので、
気兼ねなく宴会を楽しむことができそうです。

年頭に際して ー 南天に囲まれて過ごす元日


元日。
新しい年を迎えるにふさわしい、暖かく、気持ちの良い天気です。皆様いかがお過ごしでしょうか。年末は、出来るだけいつものペースを維持すべく、大晦日の夜も8kmランに出掛けたりして体力と体型維持に努めていました。

正月は毎年実家で過ごすことになっています。朝から家族と集まり、庭を散歩していると、いたるところにたくさんの南天が実っていました。南天は、その音から「難を転ずる」という意味があり縁起の良い木とされています。正月花として昔から良く用いられていたそう。「機知に富む」という花言葉もあり、南天に囲まれていると、実り豊かな年になるような気がします。


元日ですから今年の目標を。

今年はずばり、

「elevation」

「elevation」つまり、上昇、跳躍。今までとは違うやり方で、思いっきり「跳ねたい」と思います。今まで「積み上げる」ことはして来ました。日々の習慣化のお陰でコツコツと継続して何かに取り組むことは得意になり習得したのですが、積み上げても見えてこない景色があることも、また事実。戦略的にもスピードが求められる年、今年はドラスティックな発想転換で「見えない景色を見る」年にしたいと思います。

今年はこのブログも10年目を迎えます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。