ススキ草原再生と生物多様性の保全


六甲山の中腹に位置する「東お多福山」。

芦屋からロックガーデンを抜けて山頂を目指すコースは、風吹岩〜雨ヶ峠〜七曲りへ行くコースと、雨ヶ峠〜東お多福山〜蛇谷北山〜石宝殿コースが人気。東お多福山は、ゴロゴロ岳〜奥池〜東お多福山バス停経由で上がってくる登山道もあって、山頂付近はなかなか賑わっています(まあ、ロックガーデンと保久良神社コースが合流する風吹岩の銀座っぷりに比べれば全然人は少ないけれど)。

苦楽園出身の僕にとって、お多福山はゴロゴロ岳〜奥池経由でしょっちゅう登っていた山。子供の頃の思い出は、山頂付近は一面のススキ草原で、本当に「高原」というイメージがある場所でした。しかし近年、ネザサの進出によって、ススキの数はどんどん減ってしまい、今は笹原となってしまっているとのこと。その姿をひと目見ようと、娘たちを連れて登って参りました。


本当はロックガーデンから登っても良かったのですが、娘たちの体力を考えて奥池まで車で行き、そこから東お多福山山頂を目指すことにしました。

小川を渡り、

変なきのこを見つけたりし、

登山道沿いに急に現れる謎の邸宅を見たりして、

山頂到着。

現在、再生事業が行われているとのことで、ネザサが区画ごとに規則正しく刈り取られていました。それらを説明する看板もあります。ネザサは繁殖力が強く、占有してしまうため、生物の多様性が失われてしまうようです。それでは確かにススキや高原植物は追いやられてしまいますよね・・・

子供の頃の記憶にある「ハゲ山・ススキ草原」のイメージはありません。雨ヶ峠から登ればもっとそういうイメージが残っているのかもしれませんが、木々も背が高くなっていますし、草原というよりは、笹原という感じです。でも、そこから眺める景色はやっぱり最高。保全活動されておられる方々のお陰でしょうか。僕も何かの役に立てるかな。

奥池から片道約3km弱の行程。
懐かしさと共に登った今日のハイキング、とても気持ち良く楽しかったです。これからハイキングシーズン。冬までの間にあとどれくらい登れるでしょうか。ゴルフ、マラソンに加えて山登りもシーズンを迎え、これから益々忙しくなりそうです。