相棒がいないのであれば


何か一つのことに没頭してあれこれロジックを捏ねくり回していると、キャパが飽和状態になり煮詰まってしまう。やはり気分転換もしたくなるというのが人情というもの。

こんな時、普段はウイスキーという相棒をカランとしたいところなのだけど、その相棒もいないので、こんな本を手に取ってみる。

スコッチウイスキーで有名なアイラ島。村上春樹がその聖地を巡礼する本。
アイラ島には一度は行ってみたいと思っているが、とりあえずこの本をパラパラとめくっているだけで、ピートの芳醇な香りが漂い、強い海風が無機質な空間に吹き荒んで来るように感じるのだから、本の持つパワーは偉大だ。力のあるテクストは、その情景を目の前に広げ、空気の香りを感じさせ、風の音を聞かせる。

ライフ・ポリティクスにより、求められる自己責任

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ここ数日、ライフ・ポリティクスについて思いを巡らせています。
表面的な部分だけサッと書いてみると、今更だけど自己選択と自己責任の時代だよなあ、としみじみ思う訳であります。

かつての高度経済成長期の日本のように、貧困や後進国というレッテルからの脱却を求めていた「解放」のポリティクスから、ある程度豊かになった現在におけるライフ・ポリティクス(選択とライフスタイルのポリティクス)へ時代が変遷している今、集団的に何かを目標にして国全体で邁進するのではなく、個人個人が「自律的に何を選択するか」という個人による目標設定と完遂が求められている時代ですよね。で、これが結構、自己責任が求められるのですよ。極端な話、ライフ・ポリティクスが進めば、誰も守ってくれなくなる、という訳です。

で、こうなると、人は皆個人として、また、自己責任の中で「自分自身の物語」を紡いで行かなければなりません。つまりはセルフ・アイデンティティの確立です。自分はどうなりたいのか、自分の人生の目標は何か、そのためにどうすれば良いのか。その上でセルフ・アイデンティティを主張するのであれば、自分の人生、自分でケツを拭きなさい、ということになる。これが、後期近代の世の中のあり方ではないのか、と。

まあ、だからと言って自分勝手な生き方をしなさい、という訳ではなく、あくまで人間は社会という枠組みの中で生きて行かなければならない訳ですから、性善説的に自分と社会の益になるようなライフ・ポリティクスが望ましい、と思っています。

そして、企業としても時代に合わせて変化して行かなければならない。雇用者に対し、「同じ釜の飯を食う仲間だよ、一生面倒みるからね」、というのは古き良き時代の安心感があるけれど、今の時代、企業として有用な人材を確保するためには、コミットするところをもっと明確にして(例えば、好きな時間に働いても良いよ。でも、月ベースでこれだけの結果を出さないと解雇だよ、とか。極端だけど・・・w)シンプルに結果を求め、それに対しての報酬を用意するということで両者満足の行く関係を築く、という方が時代に即しているのではないか。今は不景気とは言え極端に人材不足という、一種のアンビバレンツな時代でもありますから、人材確保という面においてもESという面においても、時代に即して変化するのは企業側にも求められているよな、と考えさせられます。僕もあくまで企業人なので、ついつい自分のライフ・ポリティクスよりも企業、組織としてのポリティクスに思いが行ってしまいますね。

いずれの場合も、セルフ・アイデンティティというのは、自分自身を再帰的に見た上で自己の物語を紡いで行かなければならない訳で、自己責任という点を念頭に置きながら、日々成長して行きたいと思います。まあ、僕の場合は再帰したところで反省ばかりなのだけど。汗

ということで訳の分からないことばかり考えていると無限ループに陥ってしまいまそうですので、今日はこの辺で。それではまた明日。
 
 
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なんだか信じられないことだけど


なんだかんだで、今週ももう金曜日だなんて。

休みもあってか時間の経過がとても速く感じます。長いところは今週いっぱい休みでしょうか。しかし8月もいつの間にか後半に差し掛かってきましたよ。こちらでは、今週の土曜日に多摩川で花火大会が開催されます。花火大会の時期としては遅い方なのかもしれませんが、子供たちに取っては夏休み最後の花火大会ということで良い思い出になるでしょう。土曜日は駅が混みそうです。

駅では家族連れもたくさん見掛けますが、普通に通勤スタイルの人もたくさんいます。サービス業の方はもちろん、(総務省の企業統計調査産業分類一覧ではサービス業に含まれる)ITサービス系、システム系やサポート系は例え社会がお盆休みであろうが関係なく動いていなければならない訳で、時代の流れと共に会社としても出来るだけ「クローズしないように」に交代で休みを取るところが増えています。うちも、僕を含め日々メールや電話があるので個人レベルでは対応していますが、そろそろイマドキっぽく交替制や自由取得制を導入した方が良いかもしれません。


皆様書いていらっしゃるように、8月は終戦記念日や日航機の事故や原爆の日など、日本人にとって「命」について考えさせられることが多い月です。明日が休みの方も仕事の方も、皆様どうぞ無事に平和に幸せに過ごされますように。

それでは、また明日。

Blancな時間について


一人で何かに集中できる時間というのは、とても貴重です。この歳になって改めてそう実感。
集中の対象となるのが仕事である場合、それはある意味、義務であり責任でありチャレンジであり。「仕事は楽しく」というのはひとつの形成されたマインドセットなのだけど、好きなことを思い切り勉強できる、というのはこれとは別で、その環境がかなりのレベルで整っている場合、それはとても純粋かつ、贅沢な趣味のようなものです。

で、僕は短期間ではあるものの、今まさにそのような状態に身を置かせてもらっているのだけれど、これがまあ、自分が学生だった時には思いもしなかったような「なんだこの素晴らしい時間は」というような感じで。ホーッと一息ついたblancな時間に色々と思考を思い巡らせては、ああそういうことか、と納得したり、新たな疑問が湧いて来たり。それは今、こうして仕事をしているからこそ、自分なりに理論と実証のスキームを回すことが出来るからなのでしょう。もちろん、キツいこともたくさんあって、それこそ脳から血が出るようなことも知恵熱が出そうなこともあるんだけど、それは仕事をしている時も同じで(仕事ではもっとチャレンジングなことが一杯で非常にエキサイティングであることは明白)、まあ、生きるということはそういうことなんだろうな、と非常に客観的に思えたりもします。


さて、お盆休み期間中とは言え、仕事のところは仕事ですよね。
基本的にPCとネット環境と携帯さえあればどこでも仕事が出来るという僕のMac book Airには、ありがたいことに仕事の依頼や見積の依頼などが毎日やって来ます。大丈夫です、僕は仮にホテルにいようが、大学の図書館にいようが、居酒屋にいようが、ちゃんとキャッチできますから。仕事の人も、バカンスの人も、皆様、明日も良い一日でありますように。

足撮り(足取り)を追う


今日から一週間、ちょっとお勉強しに東京です。
関西で過ごす休暇の最終日だった今日、実家に親戚一同が集まったりしてワイワイと。その後、夜のフライトで羽田まで飛びました。人の流れと逆行しているようで、羽田便は空席も目立つ感じ。Uターン路線の方はきっと満席でしょうね。

今日はインターバルがあったので、暇つぶしに足撮りをしてみました。はい、理由は特にありません。

休み期間中は、基本的に半パンで。仕事復帰した時に長パン+革靴に耐えれるかどうか・・・今から心配です。日本も気候が変わりつつありますからね、いっそハワイのようにアロハ+半パンを正装とみなしてはいかがでしょうか。だって、暑過ぎるんですもん。

自由研究のテーマ


娘たちの夏休み自由研究。
毎年テーマを決めるのが大変だったなあ、とその様子を見ていて思いました。僕が小学生の頃は、昆虫採集したり、押し花で植物図鑑を作ったりした記憶が。一番のクソ作品は、プラモ屋でモーターとプロペラを買って来て、かまぼこ板で作った木の台に固定し「せんぷう機」と題して提出したことくらいでしょうか。ほとんど風を生まないあれだけは何故か鮮明に覚えている。世紀の駄作。

娘たちも色々と考えているようで、アイデアの一つは「パンダの目のまわりは何故黒いのか」というテーマ。うん、そう言われてみれば確かに僕も気になることではあります。しかし、それって自由研究のテーマになるのかな。図鑑やインターネットで自分なりに調べるということ、そしてそれをまとめて、自分の意見をしっかり書くということが目的であるならば、それも良しです。うちも子供たち用にiPad miniがありますので、ネットを使って調べるのもひとつ。今の子は小学校の低学年から、Google検索やyoutubeなど使いこなしています。しかし、子供らしく図書館や図鑑などで調べてほしいとも思うのは、デジタル・ネイティブ世代ではない僕達の気持ちでしょうか。

さすがに「パンダの目〜」だけではボリュームに欠けるかな、とも思ったので、僕からの提案として、「地元の磯に生息する生き物を調べてみては」ということで、芦屋浜の磯に行ってカニや貝などを採取することにしました。

ゴミやペットボトルも漂着していて、決してきれいな海ではないし、人口の埋立地だけれども、それも住んでいる街のそのままの姿であるから、受け入れましょう。そこからゴミの問題や環境の問題などに研究が発展して行けばよろしいのではないか。ちなみに、カニやヤドカリ、ハゼ、貝などを網で捕獲。それらを観察してスケッチ。意外と色々といるものですね。

休みに入った途端、更新する時間がなくなる件について


昨日から休みに入り、この機会にしか出来ないことをしていると一日一日が忙しくて仕方ありません。初日は家中の片付けと服のメンテナンスから始め、一日1km泳ぐという日課をこなすために子供たちと一緒にプールに行き、家族がバレエの発表会を観戦しに行った夜は、パパは自由の身。一軒目のカフェでハイボール、二軒目は「ここはシンガポールか」というくらい蒸し暑い夜にぴったりのキンキンに冷えたシャンパンで乾杯。気付くと真夜中。

昼も夜も縦横無尽に走り回っています。この機会にしか会えない友人たちに声を掛けようとも思うのですが・・・なかなか予定が一杯で思うように予定が立たず。すいません。


天気も良く、暑い日が続くので屋外のプールが気持ちいい。
この二日間で2.5kmを泳ぎました。もちろん、ランはなし。スイムのお陰で腰、膝、足首の負担なく、しっかり体力づくりをすることが出来ています。距離はそんなに泳いでいないはずなのに、プールの中で汗をかく、喉が乾く、というのは、やはり泳ぐことも運動だから、ということなのでしょうね。

一日の予定を精一杯ギュウギュウ詰めにしているので、夜は早い時間に就寝、そして爆睡。この盆休み、関西にいるのは明日まで。残りは東京で一週間です。自宅にいる間はしっかり「今しか出来ないこと」に集中したいと思います。

しばし休憩


本日まで仕事。明日から盆休みに入ります。
少しの間、休憩です。


風立ちぬ、いざ生きめやも。

「風は吹いてるか、なら、生きねばならん。」

良い映画でした。

季節柄、戦時中の番組が多いです。
先ほど、「零戦 搭乗員たちが見た太平洋戦争」を見ていました。

考えさせられることばかりです。

旨い蕎麦の食し方


本当に旨い蕎麦は塩と山葵で食べるといいよ、と教えて下さったのは、北新地「大幸庵 玄」のT社長。それ以来、旨い蕎麦屋では必ず塩と山葵のみでシンプルにいただくことにしています。元々「塩党」の僕としては、ぴったりの食し方。

今夜もそのとおり、「玄」にてビジネス・パートナーとゆっくり飲んだ後の最後の〆は新鮮なざる蕎麦、もちろん、塩でいただきます。使わなかった「つゆ」はそば湯と一対一で割って美味しく飲む。至福。

新地での時間は気付けば午前2時を回り、タクシーに乗って3時に帰宅。少しだけ寝て、明日に備えましょう。今週は、残り金、土と二日間仕事。

盆休み前の残り二日、しっかりと。

幾つかのトピックに目を通しながら、朝カフェ


今朝、娘の同級生が朝7時半に家に来るとのことで、パパはシャワーを浴びてそれまでに家を出ました。朝は色々と仕事をしたりしていることが多いので、友達に気を遣わすのもあれですしね。という訳で会社近くのマクドからの更新です。


以前に比べて、体力なくなったわーと思うこと多々。
この暑さもあるのかもしれませんが、夜の踏ん張りが効かない。少しお酒が入るともうダランとなってしまう。以前までは酒が少し入った方が、仕事や書き物が捗ったりして気づくと深夜2時、3時、とか当たり前だったのですが、今は「おやすみなさい」となってしまいます。

オフィスにいても、日中に出入りが多かったり、バタついたりすると、20時をすぎるとダランとなって、ソファにドカッとなってしまったり。週の後半に差し掛かると顕著に現れますね。とりあえず、体力の低下は暑さのせいにして、なんとか乗り切って行きたいと思います。


エグゼクティブってあまりソーシャルメディアやらないよね、と以前から思っていたのですが、それを裏打ちする記事が出ていたのでご紹介。

70% of Fortune 500 CEOs Aren’t Using Social Media (mashable)

記事のヘッダーがいきなりバフェット御大だったので噴いてしまいましたが、まあ、記事の内容はつまり、「フォーチュン500に入っている大企業のCEOの70%はソーシャルメディアを利用していない」ということ。ここで言うソーシャルメディアとは、Facebook、Twitter、LinkedInまたはGoogle+ を含みます。では、残りの30%のCEOは何を利用しているのでしょうか。彼らのほとんどはLinkedInを利用しているとのこと。FBやTwitterは、ほぼ利用されていないということが分かったそうです。確かに企業人のLinkedInユースはすごいですね。特にリクルーティング系は。僕のアカウントにも良くリクルーターからのメールが届きます。海外で就職したい人は、必ずLinkedInは登録すべし。

さて、記事の中にあるように、TOP CEOは忙しすぎるのかもしれないし、ソーシャルメディア(SM)を利用する必要がないのかもしれません。まあ、SMを友人たちとの交流のためのツールや、どこ行った、何食ったなどのキュレーション、ゲームなどのツールとして利用している場合は、「時間がない」という論理は正しいかもしれませんが、結局、時間は「配分の仕方の問題」なので、お金の使い方同様、利用方法は人それぞれですよね。世界的企業のエグゼクティブは、自社のサービスや商品をプロモーションすることこそあったとしても、自分をアピールする必要はないということも理由かもしれません。

逆に、政治家やジャーナリスト、コメンテーター、コンサルタントなど、「自分が商品」であるような職種の人たちはセルフブランディングが必要なので、積極的に活用しているようです。また、インタラクティブなコミュニケーションができるSMの特徴を生かし、マーケットの様々な意見に傾聴したいと思えば、それはそれで効果的な利用もできますよね。

「一日24時間」は人間に平等に与えられている訳ですが、その限られた時間を(ネット上に限らず)どこで過ごすのか、何に使うのか、これは人それぞれですし、好みもあるでしょうから、自分に合った仕方で上手に利用し楽しんで行きたいと思いますよね。

最後は「戦略なき一般論」で終わってしまいましたが、そろそろ時間なので、この辺で。今日も一日がんばりましょう。