【2014年旅ラン総括】動けば動くだけ世界は広がる


僕は旅ランを趣味にしています。

出張先や旅先には必ずランニングウエアとシューズを持って行き、時間を見つけてはその土地の風景を楽しみながら走ることにしています。今年だけでも、海外出張先である、ミネソタ、カリフォルニアのクパティーノ(Apple本社前で記念撮影しましたね)とサンタクララ、ロサンゼルスのマンハッタンビーチ、バリ島のクタビーチ、国内では、八ヶ岳、広島、多摩川河川敷、等々力など、色々と走って来ました。とてもありがたいことだと思っています。

(クパティーノのApple本社前)

(ミネソタ州)

(LAマンハッタンビーチ)

(バリ クタビーチ)

そして先週の東京では、ついに夢の皇居ランを実現しました。
そして、とても嬉しい出会いがありました。

宿泊先は隅田川沿いのホテル。一階のレストランで朝食をとりながら、明朝早く起きることが出来れば隅田川沿いを走るか、それとも皇居まで行こうかと思案していました。するとランニングウエアに身を包んだ男性がコーヒーを飲みに来られ、エレベータで一緒になりました。「この辺り、どこか良いコースあります?」と声を掛けると、ちょうど隅田川沿いを月島辺りまで走って往復されたとのこと、15kmくらいを走破されたとのことでした。

ランナーにも「共通言語」があります。

ランナー同士と分かると、すぐに仲良くなれる何かがある。ラン話でエレベータ内で意気投合してしまい、その方の「良ければ明日、一緒に皇居ランします?」との嬉しいお誘いで共ランすることになりました。この時の一言がなければ、次の日の楽しいランはなかった訳ですから本当に感謝です。

さて、ホテルから皇居までは往復10km、皇居一周が5kmですから15kmの朝ランです。当日は雲ひとつない絶好のラン日和。日曜日の朝8時の皇居はランナーでいっぱいでした。

では、写真で風景をお楽しみください。

動けば動くだけ世界は広がる。
今年もナイスランをありがとうございました(←ちょっと早いか)

来年も色んなところを走りたいと思います。

存在しない市場を創出するということについて


12月がこんなに忙しいなんて。
気付けば後半に差し掛かり、残りの営業日数をカウントすると・・・めまいが起こりそうな今日この頃です。書きたいこともたくさんあるのですが、更新する時間もなくてあっという間に二日も飛んでしまいました。それに加えて連日の会食。土日含めて一週間ぶっ通しで会食と忘年会が続きます。いやー、いい感じで師走ですね!

まずは告知から。
QuadceptTech in Asia に掲載されました。先日、日本支社のJさんが取材に来てくれた時のインタビューが記事になっています。エンタープライズユースのファンクションを全てのエンジニアに、という我々のプロダクトコンセプトが「Makers目線」で良くまとめられています。もし興味がある方は下記からご覧ください。

Makers rejoice! Quadcept is leveling the playing field for circuit board design tools (Tech in Asia) ※記事は全て英文


昨年の大きな話題と言えば、東大発ロボティクスベンチャーの「SCHAFT」がGoogleにバイアウトしたということではないでしょうか。SCHAFTについては弊社も多少絡みがあったということもあり、僕も一人のテックジャンキーとしてとても注目していたスタートアップスでした。

そのSCHAFTですが、Googleバイアウトの舞台裏が一年後の今になってようやく明るみに出てきました。BLOGOSに掲載されたこの記事、必読です。日本が抱える問題点が浮き彫りになっていますが、問題はこれからどのような戦略を取るかということです。

<東大発ベンチャー・シャフト元CFO激白>世界一の国産ロボットはなぜグーグルに買われたのか ー 「支援する枠組みは行政に無い」―日本からジョブズが出現しないのはなぜか(BLOGOS)

「見逃し三振を避ける」ためにはどのようにすれば良いのか。何もない荒野に市場を創出するということは、何を意味するのか。とても考えさせられます。

ちなみに「SCHAFT」については過去にこんな記事も書いていますのでご覧ください。

Innovationの息吹を感じた初日(2014/1/15)

今年、目が離せないデバイスとテクノロジー(2014/1/16)

GUGEN と DMM.make AKIBA レビュー


12/13、14の二日間、日本最大級のハードウエアコンテスト「GUGEN 2014」の展示会と表彰式が開催されました。この一年間に各地で開催されたハッカソンやアイデアソンなどの総括でもあります。

Quadceptもスポンサーとして協賛させていただきました。

Quadcept賞として選ばせていただいたのは、義足の「Raplus」さんです。腰にバッテリーと基板が内蔵されたポーチを装着し、市販の義足に駆動装置を装着するという、補助器具。介護ロボの「HAL」などは価格も高いし、ほとんどの場合、オーバースペック。「Raplus」はドクターのリクエストで「30%」のパワーを供給することで足の不自由な人のサポートをするという、非常に実用的な装置であるという点が素晴らしいと感じました。

商品は「Quadcept一年間無料使用権」です。ぜひ、Quadceptで回路を描き、より良い製品開発を続けて行っていただきたいと思っています。おめでとうございました。

大賞、その他の作品についてはこちらの記事(THE Bridge)からどうぞ。


さて、本大会は富士ソフト秋葉原ビルで行われましたが、11月にオープンしたハードウエア開発の総合モノづくり施設「DMM.make AKIBA」も同じビルと入居ということもあり、なんだかハードウエアに関わるものが秋葉原に集結しているような感じです。

どうして秋葉原なのか。
GUGEN2013の大賞であり、James Dyson Award なども受賞している exiii Inc. さんも最近「DMM.make AKIBA」に入居したばかり。皆さんに話を聞くと施設の充実に加え、「便利な立地、試作とかする時パーツがすぐに手に入りますしね」とのこと、まあ、確かにそうですよね。


DMM.make AKIBAは、ハードウェア開発に必要な最新の機材を取り揃えた「DMM.make AKIBA Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「DMM.make AKIBA Base」、ハードウェア開発のトータルコンサルティングを行なう「DMM.make AKIBA Hub」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設です。途中で施設の方を紹介いただき、中を案内していただきました。

メーカー企業さながらの、振動試験機や、電波暗室、それに基板コーナーでは実装機、半田リフロー、X線検査装置などが。実装機なんて使える人がいるとは思えないけれど、まずはファシリティを充実させて、後から考えようということでしょうね。とにかく「すごい!」の一言に尽きます。入居希望のハードウエアスタートアップスが殺到しているのも良く分かります。

では設備の一部を写真でどうぞ。

回路図CAD、PCB-CADに加えて、3DのCATIAも入るという贅沢さ。PCには3Dプリンターが接続されています。

共通言語で結ばれた絆は強いんだって(越中詩郎風に


趣味や仕事など、共通言語で結ばれた絆の強さを実感しています。

今回は本業の方で、日本最大級のハードウエアコンテスト「GUGEN」のスポンサーとしてアテンドしていますが、ソフト・ハード関わりなく、「ものづくりが好き!」という人々が仕事とは別のプライベートな時間で制作した渾身の作品を並べて展示しておられます。

もうね、皆さんの目のキラキラがすごくいいんです。本当に「ものづくり」が好きで、筐体を設計し、コードを書き、アプリを開発している。自分が作った作品を心の底から子供のように思っていて、それを語る時の目の輝きといったら!説明を聞くこちらまで嬉しくなってしまいます。

会場となっている富士ソフトアキバプラザは大盛況。

同じビルに入るDMM.make AKIBA 見学させていただきました。
ここもハードウエアスタートアップスが多数入居しています。そして、設備が信じられないくらい豪華・・・基板実装機まで置いているのには心底驚いた。

ものづくりって、本当に楽しいですよね!
ちなみに「GUGEN」展示会は明日まで開催。いよいよ、今年度の最優秀作品が決まりますよ!お近くの方は是非いらしてください。見ているだけで楽しめますから。


同じく共通言語で結ばれた絆の話。

昨夜は「プロレスを語るクリエイター関係者の忘年会」に飛び入り参加させていただきました。実は僕、大のプロレス好きなのですが、あまりにマニアックな世界故に、その話をする機会がない。ところがですよ、この集まりではその「プロレス」が共通言語になっているので、全員初対面の方でしたが、一瞬で仲良くなることができるのです。これ、本当に不思議。そして、とにかくバカ笑いして、飲んで、語って、あっという間に時間が過ぎて行ってしまう。本当に、共通の趣味(それがマイノリティであればある程、絆は強くなると思う)って、人間関係を一瞬で縮めますね。

ご一緒させていただきました皆様、本当にありがとうございました。

ケンドーコバヤシ 越中詩郎漫談

カフェで隣合った親子との交流から感じたこと


週末まで東京出張です。

今日、カフェである親子とのちょっとした交流がありました。

アポを2つ終えた後、次の打ち合わせまで少し時間が空いたのでカフェでPCを開き仕事をしていました。東京は駅前に必ず数軒はカフェがあるので打ち合わせ間の繋ぎにはとても便利ですね。ちなみに「打ち合わせ〜カフェ〜打ち合わせ〜カフェ」という行動を「カフェホッピング」と呼んでいます。

さて、カウンター席でPCをカチャカチャしていると、乳児を抱っこ紐で胸に抱えたママと、三歳の男児(年齢は後で判明)が僕の隣の席に座りました。テーブル席が空いていなかったようで、カウンター席の高さがあるイスに男児を座らせ、落ちないように気を使いながらコーヒーを飲んでいます。

少しすると、赤ちゃんが大声で泣き始めました。ママはイスから降りて立ったまま赤ちゃんをあやしつつ、男児にも気を配りながら、コーヒーとケーキを食べるという感じで、とにかく周りの人に気は使うし忙しいし、という感じでした。僕は隣で仕事をしつつも、なにか手伝いたいな〜と考えながらその様子を片目で見ていました。僕は性格的に子供が好きなので、ちょっとしたきっかけがあるとすぐに遊んであげたりするのですが、一応、ちょっと遠慮していました。

すると、男児がイスからハシゴのように降りようとして後ろ向きの姿勢になり始めました。ママも気付いていない様子だったので、咄嗟に体が動いて、「危ないからね〜」と男児を抱きかかえて膝の上に乗せてあげました。ママは「あ!あ〜仕事中にすいません〜」と言いながら恐縮しておられましたが、僕は元々子供がとても好きなので、大丈夫ですよ〜と言いつつ、ママが落ち着くのを待ってからイスに戻してあげました。すると、それから男の子もとても僕に懐いてくれて、色々と無邪気に話し掛けてくれるので、赤ちゃんが大泣きしている間、しばしその男の子の相手をしていました。すると、近くにいたマダムもママに近づいて赤ちゃんに飴やお菓子をくれたりして、なんだか、とてもホッコリする空気が流れました。赤ちゃんも飴を見て泣き止みました。

ああ、なんだかいいなあ。
ちょっとしたことかもしれないけれど、みんなで助け合っている感じがして。


親子が帰った後、色々と考えてみました。

今回は男児がイスから落ちそうになっていたので、咄嗟に体が動いてしまいましたが、このようなケースって難しいですよね。もちろん、人によっては手助けしてくれるのを嫌がる人もいると思います。お節介なことしなくても良いのに、と感じる人もいるかもしれません。

僕は娘二人のパパという立場だけど、赤ちゃんを抱っこ紐で抱えて3歳の男児をカウンターに座らせているママの立場ではないので、その気持ちは全然分かりません。もしかしたら「別にかまってくれなくてもいいのに」と思っているかもしれない。まあ今回のケースは明らかにお母さんは恐縮しながらも助かったような表情をされていたので良かったのかもしれませんが。

こういう場面、良く遭遇しますよね。僕にも娘が二人いるから、公共の場所で赤ちゃんが大泣きした時のなんだか申し訳ない気持ちは痛いほど分かるので、何かしてあげたいとは思います。でも本当にどこまで踏み込んだら(?)良いのかも分からないし、もしかしたらこういうのって僕の自己満足なのかもしれないなとも考えました。なので、別にこのエピソードをを美談として紹介している訳でもありません。それにもし他の誰かがヘルプしていたら、きっと僕は安心してPCと睨めっこしていたと思います。

とは言え、まあとにかく社会全体が(良い意味で遠慮しないで)色々な意味で明るく優しくなれたら良いなとは思います。少なくとも、ベビーカーや赤ちゃんを抱えている母親や妊婦さんに優しい世の中って、悪い世の中ではないと思いますし。些細なことですが、色々と考えさせられました。

銀座BVLGARIもすっかり年末仕様ですね。

事象を正確に分析して、あるべき方向を見出す能力


僕はボーっとしている時は大体、都市のシュリンクと、コミュニティのあり方と、行動経済などをアレコレ考えていることが多いのですが、そんな時に思うことは、世界史って大切だなということです。経済にしても政治にしても、人の営みの上に成り立っています。営みとは時間の経過のことであり、その営みが重なって歴史となります。そして、どの時代にも栄枯盛衰があります。

大切なのは時代ごとに事情は異なるため、一昔前の常識を現在に引っ張ることはできないということを認識すべきだということです。むしろ比較して正確に「違い」を見出すことにフォーカスすべきだと思います。

少し例を挙げて考えてみると、
例えば、50年前と今とでは・・・

死亡率と平均寿命はどう変化したか
犯罪発生率はどうなったか
所得はどう変化したか
連絡できる友達の数は減ったから増えたか
ものを作りやすくなったか
起業しやすくなったか
イメージを具現化しやすくなったか

こういうことを考えると、例えば、人のつながりが場所に根付くコミュニティからオンラインでのコミュニティに変化してきたこと、大家族から核家族への変化、サラリーマンと専業主婦という家族の構図から、全員で稼ぎ全員で家事をするといった現在のトレンドへの変化の理由が分かると思います。人口が増加している国と減少している国が明確になり、それにつれて都市としてのあり方に対する概念的アプローチも違います。

学生二人が元手もないまま始めて10年掛からずに世界を征服してしまったGoogleのような巨大企業が生まれるということが実際に起きてしまう世の中です。だから、いかに「これはこうすべきだろう」という凡人の考え方が陳腐なものなのかが良く分かります。己の価値基準にしがみつく人とそうでない人で、これからどんどん格差が生まれてくるのは明白です。

シンプルに見えて非常に複雑化している世の中で、いかに本質を捉えることができるかはとても重要ですね。これは、柔軟な発想を持って変化に順応するという意味ではなく(変化に順応しているという時点で既に受け身)、むしろ、事象を正確に分析してあるべき方向を見出す能力のことだと思っています。

Innovative City Forum 2014 でMITメディア・ラボ所長の伊藤穰一さんの基調講演があったので、シェアしておきます。Joiさんは0:27:10から登場しますが、面白いですね、本当に。

(写真は本文と関係ありません)

週間雑記


師走感満載。
とにかく忙しい日々です。

そんな中でも道端で旧友とバッタリ出会って、なかなかホッコリするような場面もあったりして楽しい日々です。


日本最大級オリジナルハードウエアコンテスト「GUGEN」の応募作品を、スポンサー賞の選定のために見ているですが、ものづくりは面白いですねー。

アプリも良いけど、ハードウエアはなんだかとてもワクワクする。アプリ系はちょっと食傷気味になっているところがあって、やはり原点回帰といったところでしょうか。子供の頃にプラモデルやミニ四駆に夢中になった頃を思い出しながら、見ています。やはり時代の流れからIOT系、センサー技術系が多いのが特徴ですね。

皆様もお時間あれば是非。

GUGEN 応募作品一覧
http://gugen.jp/contest2014/entrylist2014

ホームグラウンドならぬホームエアポートとBali Gallery


各国の空港も良いですが、やはりホームグラウンドならぬホームエアポートであるKIXに帰ってくるとホッとします。

こちらの写真は出国時のものですが、アジア各国のキャリアが揃っているところが萌えますね。

ベトナム航空からフィリピン航空を望む

ガルーダインドネシア航空

昨日バリから帰国し、そのまま会社へ直行。
旅モードから仕事モードへと即切り替えなところが我社らしいところでもあります。

では、幾つかバリの写真を並べてみましょう。

今回はニュークタゴルフで3年ぶり2度目のプレーでした。

慣れないレンタルクラブに最初は苦戦しましたが、前回のラウンドを思い出しながらのプレーはとても楽しかったです。しかし海外ゴルフは難しい!芝も強くてねちっこいし、なにせ暑い!スコアは47、47の94でした。まあ及第点でしょう。

【Gallery】船から見た景色


バリの離島と言えば、レンボンガン島。
船で1時間で渡ることができます。

かなりの速度で航行してくれるので、舳先に乗ると目が痛くなる程の潮風を受けることができます。

レンボンガンはとてものんびりした島です。
犬にとっては楽園のような場所。

【Airport Gallery】イ・グスティ・ングラ・ライ国際空港(デンパサール:DPS)


バリ島デンパサールにある「イ・グスティ・ングラ・ライ国際空港」。
3年ぶりのバリですが、国際空港ターミナルが昨年リニューアルされ、規模も大きくなり、とても美しくなっていました。

ボーディングブリッジに接続される、カタール航空。

日差しと紫外線対策なのか、ブリッジの窓が青くなっているのが分かりますね。そこから撮った写真もこんな感じで青くなってしまいます。

神々の島、バリの寺院を型取った建物が素敵ですね。

広くてきれい!
3年前よりも全然美しくなっていて驚きです。

バリと言えば割れ門。

空港でゆっくりする時間はありませんでしたが、なかなか素敵な空港です。

さて、クタの町はものすごいスコールで洪水のようになっていました。