環境を整えることと、会いに行くには理由がある、ということ


来週末に提出のレポートがあり、今日は朝から図書館にでも出掛けて一日閉じ籠ろうかなと思っていたのですが、朝から娘たちがバレエに出掛けているので、結局自宅に閉じ篭っています、今のところ。

自宅に篭るメリットは、移動に費やす時間を削減できること。ただしデメリットも。眠たくなったらすぐにソファでコロンと昼寝が出来てしまうのですね。これは問題。そのために、人の目がある公共の場所に出掛けていく訳です。以前にも書きましたが、そこに行くと「それしか出来ない」環境に強制的に身を置くことになります。「それしか出来ない」ということは素晴らしい。


雨の昼下がりです。

昨夜はカフェでひたすらライティングをした後、疲れを取るために電車に乗って苦楽園のthe Barnsへ行き・・・やはりというか予想通りというかウイスキーを飲み過ぎてしまいました。ここには飲み過ぎるために行っているようなものです。途中から親父のようなマスターも巻き込んで、ほとんど会話もせずに一緒に僕のボトルを飲みましたが、起床時の頭は鈍重。それにしてもマスターにこれを言うと嫌がるかもしれないけれど・・・親父みたいな人だな。だから僕は、通っているんだろうな。ある店に通うということは、ウイスキーが飲みたいからではなく、お店の人に会いに行きたいと思っているから。会いに行くには理由がある。気まぐれで神出鬼没で行けば飲み過ぎてしまうけど、歓迎するしない関わりなく、いつも店を開けてくれているマスターに感謝。


あまりに雨の昼下がりが気持ち良いので、そろそろ出掛けようかとも思っています。
Nicola Conte が 雨の日に心地良すぎる。

Nicola Conte – Other Directions

ここにいるのだ、という確認作業


秒速で過ぎ去った一週間。

今朝は早起きして次女の授業参観、今は長女のピアノレッスンに来ています。昼夜問わず目まぐるしく時間が過ぎ、目の前の光景がどんどん変わっていく。そんな一週間でした。

土曜日の午前中、聞こえてくるピアノの音色に耳を傾けながら、一週間の振り返りを行うのがとても心地良いです。時間の流れ方が全然違う。ホッとする。地に足が着いた感じ。逃げてはないけど、訳も分からず走りまくってどこまで逃げたのか分からないけど、誰も追いかけて来なくなってバタッと倒れこみ「ああ、自分、ちゃんと生きてるな」と再確認した時に味わう安堵感に近い感覚w


昨夜は某企業が主催される250人規模のパーティーに参加させていただきました。

難波で飲むのは久しぶり。いつもと違う場所、環境に身を置くというのも変化があって良いものです。グラス片手に一階〜最上階のテラスまで行き来しながら色んな方と話し、盛り上がりました。めちゃくちゃ喋っていたので声がかすれています。いや、酒やけかな。

終電で帰り、芦屋で一杯。地元は地元で面白いもので、のぞく店、のぞく店にいつもの常連の皆様がいて、家に着くまでにビール一杯で何件か回って帰る挨拶回り状態。楽しいな。

こんな子にも出会いました。

それでは皆様、良い週末を。

この戦略の意味も良く理解できる


adobeがCSの提供、つまりパッケージソフト販売を打ち切り、CC(Creative Cloud)オンリーの提供とするニュースが業界を賑わしています。現場レベルで考えると、CSは引き続き継続して使用可能なものの、向こう5年でいわゆる「サブスクリプション型」がスタンダードになるのは容易に想像できるところです。CCが下位互換を考慮してくれれば尚良し。

米アドビ、ソフト販売「中止」の先にある野望(日経新聞より)

この戦略の意味も、ユーザー、メーカー双方の側から良く理解できる。

メリット面だけ強調すれば、ユーザー側は使用したい時にだけライセンスを申し込めば良い。上記の記事が言うように、高額製品を安く使えるということはプロユースの製品を業界外の人でも低価格で使用可能なわけで、これは使い勝手が良い。またプロダクションなど制作サイドに取ってみても、常時ソフトを確保しなくても、例えば、FLASHやAfterEffectなど案件に依存するものについては一時利用で制作費用として仕入れて経費計上することも可能。一方メーカー側はどうか。「いつでもアップグレードが可能」というのはオフェンシブ面の建前であったとしても、販売、売り切りの商売ではなく、「裾野を広げる」ことに寄与すること、そして、月額での売上見通しが立つということは、属人的な販売ではなく、サステイナブル(もはや死語か)な数字確保に繋がるに違いありません。つまり、Qごとの決算に今までのように一喜一憂しなくて良い、ということになります。

クラウドの登場で企業にとってはITツールを「所有」ではなく「利用」するという意識が高まっています。当初、クラウドとうのはネットワーク・インフラ及び一部ASPサービスに適用して使う言葉でしたが(クラウドの登場で高額なイニシャルコストと、保守、「情シス」担当者が必要ではなくなりますよね、というのは聞き慣れた営業トークですね)、このようなパッケージソフトウエアについてもサブスクリプションライセンス形式の普及により、資産ではなく経費として計上することが可能になりました。一方、日本の会計上、利益が出ている時は予算を使い果たすことを目的に、その間に資産を増やして償却する、という経営学上の概念が対税金対策としても生きる訳で、企業としてはランニングコスト増加はなかなか頭の痛い問題ではありますが、先に述べたように、仕入計上すれば良いということで、薄く見積書に載せても良いレベルの金額になりました。

当社も新製品に関してはサブスクリプションオンリーの提供を行なっていますが、上記を考えるとオプショナルペイメントとして年間一括払いなどのアニュアルライセンスを設ければ良い訳で、後は購買の意識改革というところに依存するのでは、と考えています。

もう一つの論点として、ソフトウエアがなくなるということは、代理店も近い将来かなり淘汰されるのでは、ということが想像できます。高額ソフトウエアはディストリクト毎の代理店が販売とサポートを行うのが常でしたが、ソフトウエアはWEBからDLし、サブスクリプションで必要時に必要なライセンスだけ支払えば良い、ということになると、直販のプレゼンスがどんどん増していく訳です。つまり、サービスと営業は必要なくなる。こうなると付加価値を提供できない代理店は相当厳しくなります。大塚商会などは、その点を見越してかどうなのか「たのめーる」など独自サービスを展開していますが、さすが、という感じでしょうか。

これから、ビジネスはより、直販と個人間の取引に寄って行きます。スクエアなどのカード決済システムしかり、グーグルウォレットでのメール送金しかり、誰でもいつでもクレジットカードの取扱店になることができ、送金を行うこともできる。企業としてはオンリーワンの付加価値をいかに提供できるか、つまり本当の戦いがこれから本格的に始まる、という訳ですね。

魚のいる池で釣りをする


なかなかの勢いでバタバタしていて、更新も滞りがち。
少し一息ついたので、息抜きです。


少し古いデータではありますが、EDA(Electronic Design Automation)業界のマーケット別売上を見ていると、日本と欧州がほぼ同じ、日本を除くアジアが約1.2倍、北米が日本の2.5倍ほどの規模があります。参照しているデータは2011年Q2までのものなので、ここ1年半で日本、欧州の市場は更にシュリンクしているでしょうから、A-pac、USがこの業界では主要な市場であることは間違いありません。日本、欧州の元気のある会社に関してはマネジメントと事務方の機能だけ残して海外生産の比率をどんどん上げている可能性もあります。

日本にいると、どうしても目先のことしか見えずに意思決定してしまいがちですが、開発現場にツールを提供している海外メーカーの動向を見ていると、日本は市場として重要視されていないという現状が分かります。最近、この業界で色んなスタートアップスがありますが、日本をターゲットにしているサービスも見当たらない。

要因としてざっくりと、
1,日本で英語版のツールはほぼ売れない。
2,ガラパゴスと言われるように、市場が閉鎖的で特殊

WEBからの直DLでOKのものでも、サイトに価格さえ掲載しておらず、日本では代理店を通してしか購入できないツールもあるという現実、Googleでさえ日本のブランチでは営業担当と代理店を設置しているということ、などなど。もちろんこれだけ決めつけることはできないと思いますが、こういうところに日本のマーケットの特殊性を垣間見ることができます。しかし、郷に入れば郷に従えということで、日本+その他(中国のように商習慣が特殊な国もありますが)というように考えなければなりません。

魚のいる池で釣りをするというのは当たり前のことで、向こう一年間のロードマップを考えています。つまり、メインマーケットを北米+A-PACに据えて展開していかなければブレイクスルーはないということ。闇雲に戦略を練ったり、数を打てば当たるというものでもなく、現実的に物事を見ていなければなりません。まずは釣りの仕方を覚えなければ。

文化の形成スピード


気持ちの良い季節ですので、朝方生活を無理なく続けることができています。
娘たちの勉強を見るのも、朝。

塾(あんな小さかったのにもう塾だなんて・・・)の宿題の中で、前夜に分からなかったところは残しておき、翌朝6時からパパが見てあげるのです。宿題はほとんど算数の文章題。自分も公文に通っていたので、ああ、こんな問題たくさんやったなーなんて感慨に浸りながら楽しく教えています。


当時は画期的な事でも、慣れてしまうと当たり前になってしまうこともあります。例えば、Twitter。
孫正義さん、MIT石井先生、糸井さん、オバマ大統領に至るまで・・・最近は松本人志さんのが話題になりましたが、今まではメディアを通してしか聞こえてこなかった「生の声」がリアルタイムに聞こえてくることに、当時はものすごく大きな感動を覚えたものです。しかし、今となっては、Twitter、FB、個人ブログなどを通して「そんな世界」が当たり前になっていますよね。
創出され、醸成されたカルチャーというのは、一度人々の生活に根付いてしまうとそれが当たり前のものとなってしまい、携帯電話と同じように、「ない状態を想像できない」ものとなってしまいますね。
創出されてから、わずか数年で文化になる。
「文化」という言葉をどう定義するのかにもよりますが、「文化」の形成スピードが、年々早くなって来ているような気がします。

創意工夫と以心伝心


晴天に恵まれた日曜日。
芦屋の奥座敷、奥池の遊びの広場では「あしや山まつり」が開催されており、来場者も多く、またハイカーの皆様も思い思いにお弁当を広げたりして賑わっていました。

山まつりで毎年行われているチアリーディング

そんな中、春のBBQ大会を開催しました。

メンバーはいつもの仲良し8家族。半年に一度はハウスパーティーをしたり、BBQをしたり、前回はレンタルカフェを貸し切って持ち寄りパーティーをしたりして、家族ぐるみの仲なので、子供たちも親戚同士のように仲良し。

場所と時間を決めてしまえば、あとはメーリングリストでパッパッパッとそれぞれの家族の持ち寄りの食材を決めたりして、以心伝心の段取りで物事が決まって行きます。長い付き合いをしているからとは言え、この辺りのスピード感と阿吽の呼吸感はいつも快適。みんなそれぞれありがとう。

そして、持ち物の創意工夫が素晴らしい。食べることと飲むことと話すことに夢中で写真は撮り忘れましたが、干し肉、ホイル焼き、下準備された野菜や焼きそば、サラダ、お漬物、ご飯物、スパムむすび、〆のお茶漬け、デザートのフルーツ、その他色々と・・・もちろんお酒に至るまで、持ち寄りの食材の創意工夫の素晴らしさよ。最近、忙しくてなかなか料理をする時間がないのですが、皆の腕前を見ると、刺激されますね。ゆっくり料理する時間くらい作らなければ。

会う度に子供たちも大きくなるし、今回も嬉しい報告があったりして、本当に気の置けない仲間たち。年齢を重ねても、ずっと仲良くいれるこの関係にいつも感謝です。次回は夏か秋くらいに集まれるかな。みんなありがとう。

素晴らしい天気の時、人は何を考えるか


答え:外で何かしたい

昨日は結果的にあいにくの雨となってしまいましたが、出勤しているメンバー皆でオフィス近くの淀川でBBQをしようとの企画があったのです。ところがあのような天気。下見に行くと、河川敷で雨の中でもタープやテントを張ってBBQをしている強者や、橋の下に逃げ込んで火を炊いているグループもいましたが、雨足は強くなる一方だし、基本的に無理と判断。
変わりにボスの計らいで会議室にオードブルやお寿司、酒を並べて急遽室内パーティーを開催したのでした。


さて、打って変わって今朝の天気です。

今日は仲間達と芦屋の奥池でBBQの予定。
最高の天気に恵まれました。

ここ一ヶ月、春ということもあって平日も週末もイベント続き。ゆっくり自室にこもったり、図書館に行って落ち着いて勉強をする時間をなかなか取ることが出来ていませんが、その代わり、電車内や早起きをしてその時間を確保するようにしています。そもそも、週末がこんな天気であれば、室内にこもって・・・なんて発想にはなりませんよね。
ここは思い切って、しっかり外で体を動かし、仲間たちと大騒ぎして脳を活性化させたいと思います!

グルメ紀行


久しぶりのグルメ紀行です。

飲み仲間のN君オススメということで向かった先は阪神西宮駅の南側、「酒食堂 風屋(かじや)」。
N君の先輩が経営する創作和食のお店です。

開口部が全て窓ガラス、とても雰囲気の良いお店は金曜日ということもあって満員御礼。聞くと、平日でも常に満席らしいです。明らかに人気店ですね。

地酒とこだわりの料理の数々、酒のセレクトとメニューを見るだけでこだわりが感じられます。付き出しに続いて、刺身の盛り合わせ。

アボカドの上にみじん切りしたネギとトマトがたっぷり、ポン酢を掛けたもの。これ、絶品でした(写真はなし)。その後、蕎麦と焼きナスのサラダ。生ビールを二杯オーダーした後は、獺祭を。カクテルに冷酒。最高です。

のどぐろの煮付け、肝付きで。
この店、魚が旨い。

味付けは少し甘目ですので好みが分かれるかもしれませんが、なにせ、煮付け具合が最高。身がホロホロにとろけています。骨からスルッと身がほぐれる感じが最高。

店の感じ、そしてマスターの中西さんもとてもオシャレで感じの良い方。
店の雰囲気、料理の味、酒、全てにおいて良いお店でした。
お近くの方は是非。

カウンターに釣ってあるヤガラの頭も見ものです。

たまにならこういう場所も良いかもしれない


アイスランドの名前を世界に広めた功績にと、ビヨークに政府がプレゼントした家が話題になっています。

ここ


出典:DDN Japan

生活しろと言われても無理ですが、
たまになら、こんなところも良いかもしれませんね。
頭と心を空っぽにできそうです。


早くも明日は金曜日。
GW明けで慌ただしい毎日ですが、集中力一本勝負で乗り切りたいものです。
それでは、また。

Bjork Unravel

ぼく、えりまき持っていたら、それ、首にまいて、持ってけるよ。


ぼく、えりまき持っていたら、それ、首にまいて、持ってけるよ。花がぼくのものだったら、その花をつんで、どこへでも持ってけるんだ。だけど、星をつむわけにはいかないじゃないか

「星の王子さま」 より

「星の王子さま」の中には、「哲学」がたくさん詰め込まれている訳ですが、このフレーズはまたとても印象深いものです。この後に、星の数を紙に書いてそれを預けて鍵をかけておくだけでいいんだよ、というアドバイスが続くのですが、まさに貨幣経済というのは、「信用経済」と言われているように、貨幣の価値=国の信頼や取引量、個人のファイナンス面での信頼度というのはまさに紙(通帳)に書かれた額(残高や資産価値)である訳で、なかなか実体が掴めないのがこの世の中です。例えば、今、取引を進めている相手国の一つにインドネシアがありますが、ここの物価水準はモノにもよりますが、だいたい1/3〜1/5くらいと言われています。給与水準は1/8〜くらいでしょうか。同じモノやサービスなのに、住む国によって値段は大きく変わります。経済学的には何も不思議なことはないのですが、別の角度から考えてみれば不思議なことです。

一方でビジネスシーンでも学業においても「がんばり」が評価されるのもまた数字である訳で、ある意味で可視化しやすいものでもありますよね。GW中に身を置いていた自然の中から都会のど真ん中でPCを相手にゴリゴリと仕事をしている中で、色んな事を考えながらプロジェクトを進めています。
「つみたい星」というのは各々のコンディションによって違うものですし、ある意味人生のテーマのようなものですので、忙しい日々の中でもたまにゆっくりと立ち返って考える時間も確保してみたいものです。