魚のいる池で釣りをする


なかなかの勢いでバタバタしていて、更新も滞りがち。
少し一息ついたので、息抜きです。


少し古いデータではありますが、EDA(Electronic Design Automation)業界のマーケット別売上を見ていると、日本と欧州がほぼ同じ、日本を除くアジアが約1.2倍、北米が日本の2.5倍ほどの規模があります。参照しているデータは2011年Q2までのものなので、ここ1年半で日本、欧州の市場は更にシュリンクしているでしょうから、A-pac、USがこの業界では主要な市場であることは間違いありません。日本、欧州の元気のある会社に関してはマネジメントと事務方の機能だけ残して海外生産の比率をどんどん上げている可能性もあります。

日本にいると、どうしても目先のことしか見えずに意思決定してしまいがちですが、開発現場にツールを提供している海外メーカーの動向を見ていると、日本は市場として重要視されていないという現状が分かります。最近、この業界で色んなスタートアップスがありますが、日本をターゲットにしているサービスも見当たらない。

要因としてざっくりと、
1,日本で英語版のツールはほぼ売れない。
2,ガラパゴスと言われるように、市場が閉鎖的で特殊

WEBからの直DLでOKのものでも、サイトに価格さえ掲載しておらず、日本では代理店を通してしか購入できないツールもあるという現実、Googleでさえ日本のブランチでは営業担当と代理店を設置しているということ、などなど。もちろんこれだけ決めつけることはできないと思いますが、こういうところに日本のマーケットの特殊性を垣間見ることができます。しかし、郷に入れば郷に従えということで、日本+その他(中国のように商習慣が特殊な国もありますが)というように考えなければなりません。

魚のいる池で釣りをするというのは当たり前のことで、向こう一年間のロードマップを考えています。つまり、メインマーケットを北米+A-PACに据えて展開していかなければブレイクスルーはないということ。闇雲に戦略を練ったり、数を打てば当たるというものでもなく、現実的に物事を見ていなければなりません。まずは釣りの仕方を覚えなければ。

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