どうしても、
業界のビジネス書ばかり読んでしまう傾向にあります。
仕事の上で必要な情報ですし、
常にインプットをしておかなければならないという必然性に
駆られてのことなのですが、やはり息が詰まることもあります。
それに、やたらとロジカルになってしまいます。
悪く言えば、「ウンチク臭く」なるのです。
そして読み方には十分注意してください。
「自分の本性」と、
「やらなければならないこと」
このギャップをずーっと感じながら過ごしていますし、
そんな気持ちをこのブログのタイトルに大胆にも冠している訳ですが、
そんな折に、一冊の本を購入しました。
- レイモンド カーヴァー, Raymond Carver, 村上 春樹
- 愛について語るときに我々の語ること
カーヴァーの名著らしいのですが、
実は今まで読んだことがありませんでした。
短編集と言えば、それまで。
でも、人間の弱さ、陰、荷、その中にひっそりと潜む愛、
一瞬の微笑みと、過ぎ去ったものの喪失感が
ただただ、淡々と、忘れ去られたスケッチブックの一枚のように、
破れて飛んでいく古い便箋のように描かれています。
肯定も否定もしない。
村上春樹さんも、ただそのまま淡々と、
観察者のように訳している気がします。
好き嫌いはあるかもしれませんね。
でも、僕、この手の短編集にとても弱いのです。
まだ完読はしてないのですけれど。
なんともいえない、
気だるい喪失感と、少しの幸せを感じたい方は是非。
きっと、お酒が進みます。
そして、誰かと何かを語りたくなります。