路上で始まる何か


今日は一日雨ということで、こんな日に限って外出予定が入っておらず、会社の窓から優雅に外を見ながら、ワイパーを回しながら高架道路を走る車や傘をさして往来する人々に対して、砂粒のような優越感を持ったり持たなかったりしているのです(外出中の皆様、ごめんなさい)。

雨の日、デスクワークのお供にはやはりJAZZ、それも1950年前後の名盤をチョイスしてしまうのは「性」というものでしょう。気持ち悪いと言われようが言われまいが、しょうがないものはしょうがない。で、今日のチョイスはBill Evansの”On Green Dolphin Street“です。

アルバムや曲の批評はさておきですが、この「On Green Dolphin Street」、直訳すれば「緑のイルカ通り」となり、意味不明な言葉となりますが、地名や通りの名称というのは何かに由来しているものなので、この通りも「緑のイルカ」(?)に関係するのでしょう。そういや昔、ブラジル人の女性が「ブラジルにはピンクのイルカがいるのよ」と、とても自慢気に話していて可愛らしかったのを思い出しました。さて、ここで注目すべきはこの美しいジャケットです。

とにかく、こういう写真には弱い。
こんな通りなら何かが始まってもおかしくない。恋とかね。間違ってもバナナの皮を踏んですってんころりん、なんてことがあってはなりません。

「Street」という単語は曲名やジャケットに使われることが多いように思います。今パッと思いつくもので言えば、Bruce Springsteenの「Street of Philadelphia」や、達郎先生の「On the street corner」とか。

そして、ジャケットで言えば、もうこれしかないでしょう。

日本のジャズフリークに絶大な人気を誇る、Sonny Clarkの「Cool Struttin’」です。こちらは直訳すると「クールに気取って歩く」という意味になり、まさにジャケットのイメージそのまま。かっこいいですね。


週明け、多忙です。
ちょっと気分転換に書くつもりが、またもやだらだらと長くなってしまいました。こういう話をしていると(しかも外はしっとり雨ですし)、港町の老舗バーに行きたくなりますね。今からわざわざ神戸・元町まで行こうかな。なんて。

では、そろそろ仕事に戻ります。
今日はこの辺で。

Bill Evans On Green Dolphin Street (Full Album)