突発的行動欲の源泉について


突発的に何かがしたくなるということありませんか?
一人旅に出たい、山登りに行きたい、無性に天一が食べたい・・・。僕は昨夜、突発的に無人のビーチに行きたくなりました。西海岸の明るい感じではなく、東海岸の出来るだけ北の方へ。寂しければ寂しい方が良い(根暗)。

こういう場面でいつもイメージするのは「Beaches」という映画(邦題は「フォエバー・フレンズ」)の舞台になったビーチです。後年になって、この舞台がアトランティック・シティーだということが分かるのですが、砂浜に建つ小さなビーチハウスのデッキには煤けたテーブルセットがあり、そこに座って話しをするベット・ミドラーとバーバラ・ハーシーがかっこ良くてノスタルジックで、今でも強烈な印象を残しています。

1988年作のこの映画を見たのは、中学生の頃、NY帰りの機内でした。ベット・ミドラー姐が主役の、女性の友情を描いた話だったと思いますが、当時は映画の内容そのものよりも、アトランティック・シティーのビーチの寂れ感と、デッキにソファーを置くという多雨の日本では考えられないようなスタイルがとても良く、またそれを視聴したのが機内という特殊な環境だったので、多感な中学生にとっては強い印象を残したんだと思います。その日以来、「屋外のデッキにソファ」が僕の人生のテーマになり(大袈裟)、今住んでいるマンションのベランダでそれを実現しています。目の前が寂しいビーチなら最高ですが、残念ながら隣家の塀が見えています。笑


突発的にどこかに行きたくなる。この行動の源泉は、多感な時期に強く印象に残ったものへの回帰、憧れなのでないか、と思いますね。歳を重ねれば重ねる程、「感動」というものが薄れてくるような気がします。ある程度の経験をしているから、特別、強烈な印象を残すようなことも少なくなってくる。それはそれでとても寂しいことですので、常に子供のような心を持ち続けたいと思いますね。今日も何か新たな発見があるでしょうか。

それでは皆様、良い日曜日を。