三連休とは言うものの、
何もせずに自宅やどこかでのんびりと過ごすというのは、
不可能である。
子供の塗り絵に付き合いながら、
パパは年賀状の宛名書きと、
プライベートビジネスの事務仕事、クリエティブの仕事と、
場所が会社から自宅に移っただけで、
普通に仕事である。
なんとか、夜くらいは家族でゆっくりテーブルを囲みたいから、
日が昇っている間に終わらそう。
クリスマス・イブ。
実際の誕生日がいつなのかという議論はさておき、
イブがキリストの誕生の前夜であると信じている
敬虔なクリスチャンは、家族でミサに行き、祈る。
キリストの誕生と死を通して、
贖罪された命に感謝するためである。
原罪思想であるが故、日頃の罪の認識と許しを請い求めながら、
与えられた命に感謝し、いつもより少し贅沢な食事で、
享受している幸福を確認し、満たされて眠りにつく。
物質主義と商業主義に根深く侵蝕された、
町のイルミネーションが
虚栄のかがり火のように見える。