金曜日のセレンディピティ


金曜日の夜、なんだか苦楽園を経由しなければ
帰れないような気持ちになって、
阪急電車に乗りいつものバーンズへ足を向けた。
時間は23時半。
もう遅いし、マスターの顔だけ見て冷たい
レーベンブロイを一杯だけいただいて帰ろうと
思ってドアを開けると、びっくり。
馴染みのきよさん、みやさんの両姉がカウンターに。
きよさんはヨーロッパ帰り、
みやさんは出張で北米南米と一ヶ月行ってきた帰りとあり、
近々時間をあわせてみんなで飲みたいな、と思ってた矢先。
ああ、こういうことなんだ、
気の合う仲間の皆さんとは
スケジューリングなんていらないんだ、と実感。
セレンディティだよねえ。
$アナログWEBプロデューサーのPC嫌い日記
みんなの話はとても面白く、
それに夢中になっている自分と、
それを俯瞰しながら「あー、なんだかいいなあ、
こういうのがスパイスオブライフと言うんだろうなあ」
と客観的に実感している自分の両方がいて、
なんだか不思議ですごく満たされている自分がいた。
翌日ゴルフなのに午前2時前。
でも、全然気にならない。
とにかく満たされる。
こんな場所を提供してくれているマスターと、
いつも仲良くしていただいている仲間の皆様に
心から感謝。

You've got to find what you love


25日は、
スティーブ・ジョブズAppleCEO退任のニュースで
タイムラインもFBも埋め尽くされた。
僕はあの朝、客先へと向かう電車の中で
Wall Street Journalの速報を見、
「ああ、この時が来たか」と実感した。
これほどまでに世界中の人々を熱狂させ、
これほどまでに惜しまれつつ
退任する企業のトップがいただろうか。
「現実歪曲フィールド」と呼ばれるプレゼン、
彼の言葉から発せられる次の言葉、
ポケットから出るデバイス、
Keynoteの次のページを、世界は注視した。
Techcrunch(英文)は退任発表があったその日の記事で、
Steve Jobs: The End Of An Era」という
見出しを付けた。
まさに、「一つの時代の終わり」だったのだ。

僕もスティーブ・ジョブズに
影響を受けた多くの人間の中の一人だ。
今から6年前、このブログの2005年9月15日のエントリーで、
僕は興奮気味に、
あの有名な「スタンフォード大学卒業スピーチ」に
ついて紹介している。
原文は今でも
スタンフォードのサイトに残されている。
「’You’ve got to find what you love,’ Jobs says」
彼はあのスピーチで、金言を数多く残した。
「dots」の話、
「Keep looking, don’t settle.」
「You’ve got to find what you love」
そして、
「Stay hungry, Stay foolish.」
これらの言葉はそのまま僕の座右の銘になり、
何かあれば必ず思い出す「標語」のようになっている。
Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something ? your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
点と点が結んで線になる。
今自分があるのは、その場その場で選択した
決定が結び合わされて線になったものだ。
人は未来を予測することはできない。
だからこれからの自分の選択も、必ず将来
線となってつながることを信じなさい。
この言葉に触発され、
6年前に転職を決意した。
また、彼の生死についての下りにあるように、
「もし明日死ぬということが分かっているとすれば
自分は今していることをそのまま継続してするだろうか」
と自問し、「好きなことを見つけるまで落ち着いて
しまってはいけない」と、自分に発破をかけている。
自分の人生において、
本当に多くの影響を受けたスティーブ・ジョブズ。
もう第一線には出てこない(出てこれない)かもしれない。
だが、彼が残したカルチャー、妥協なきデザイン、
決断はそのまま引き継がれていくに違いない。
彼に直接会えるチャンスなんて絶対にない思うけど、
もし今、声を掛けることができるとすれば
こう言いたい。
スティーブ、今までお疲れ様でした。
でも、次の一手を考えているんですよね?

週中雑記


週が始まれば、明日になれば、
そこにはまた何かの新しい仕事がある。
時間や仕事は「追っていきたい」と思っていても、
結果的に追われてしまう。
リソースに限りがあるから、
優先順位を設定しなければならない。
慢性的にタスク山積状態のため、
プライオリティ=先送り 
というスパイラルが発生してしまう。
見方を変えれば「仕事がたくさんあってありがたい」
ということになるが「先送り」ということになって
しまうと意味合いはネガティブだ。
先送りは何の解決にもならない。
技術的には、一旦塩漬けにすることによって
新たなブレイクスルーが見つかることも
あるけど、経営戦略的には何の意味もなさない。
今年も残り4ヶ月。
先送ることがないようにサクサクッと動いて
いきたいものですね。

この時期から年末にかけては早い。
そして9月~来年までの動きがはっきりと
見えてきている。
マラソンのスケジュールもだし、
仕事もしかり。
マラソンに関しては、
来年どの大会にエントリーしようかと
悩んでいると、LAマラソン在住の友人から、
「ロサンゼルスマラソン」へのエントリーを
強く薦められた。
なるほど、3月。
オフィシャルサイトを見ても、
登録が始まっている。
うーん、海外マラソン。
Honoluluマラソン以外考えもしなかったけど、
考えれば考えるほど行きたくなってしまう・・・
どうしうよう。
実際は長期の休みも取れないし、
家族の同意も得れそうにないので、
実現は難しそうなんだけど・・・
気になって仕方ない。笑
LAには友達も何人かいるし、
行き易いのは事実。
さあ、悩むか。笑

今週、ほんと絶不調。
小康状態だったメニエルがニ回も。
たまらん。
先週末からだけど、
頭痛と耳鳴りもひどい。
季節の変わり目だから?
ちょっと無理しないようにしよう。
と言いながら、もうAM1時。
今日は早めに寝ます。

秋?冬にかけてのマラソンスケジュール


秋冬マラソンエントリーラッシュの季節到来。
runnet.jpも大盛況の様子。
今年エントリーしている大会を備忘録的に記載。
10/23(日) 第23回諏訪湖マラソン
12/11(日) 奈良マラソン2011
12/23(日) 第7回宝塚ハーフマラソン
宝塚ハーフマラソンは
取引先の社長にお誘い受けていたので、
runnet.jpでぽちっとエントリー。
本当は11月頃に、某姉のようにNYCマラソンとか
海外走れたら最高なんだけど・・・なーんて妄想。
12月の宝塚ハーフは奈良マラソンの二週間後。
コンディションは最高だと推測されるので、、、
夢の1時間30分台を目指したいところです。
これで今年の大会は終了かな。
RUNクラスタの皆様もよければ良ければご一緒に。
http://bit.ly/oFOSkX
さて、来年の予定。
4月の芦屋ハーフマラソンはもちろんエントリーするつもり
なんだけど、3月の京都マラソンにエントリーしようかどうか。
世界遺産巡りができる京都マラソンは、
相当な応募者数で抽選が予想されるでしょうね。
時期的に東の東京マラソン、西の京都マラソンって感じかな。
9/20まで申し込み可能で抽選だから、
もうちょっと考えます。
こちらもどなたか一緒にエントリーされる方がいれば、
ご連絡ください。

なんとか乗り切った


22日、23日は年に一度のISMS(ISO27001)の更新審査。
取得から3年経過した今年は、
例年のようにサンプリングによる
一日審査ではなく、次の三年に向けての更新。
なので二日間缶詰状態。笑
審査員さんはとても親切な方なので、
こちら気づいていない点を含め、
色々指摘いただける。勉強になる。
うちは初回の取得時にはコンサル入れてたけれど、
その後は自分達で要求事項を応用しながら試行錯誤で
運用しているので、PDCAがちゃんと回っているか、
間違ったことをやっていないか、
時として不安になるんですよね。
そこを指摘頂けるのはありがたい。
今回の審査については、
関連部署全てが炎上中ということもあり、
忙しさの中で手が回っていないところも
多かったのが反省点。
やっぱり常日頃からコツコツと
やっておかないとあきません。
審査は問題なく通過したのだけど、
やはり日頃からの積み重ねが大切。
あと、うちは全てにおいて言えることなんだけど、
特定の人間に過度に依存してしまうワークフローを
見直さないと・・・ブツブツ。

CALERAのワイン


ちょっと忙しくて更新ができなかったんだけど、
日曜日のレビュー。
いつも大変お世話になっている
A家にご招待いただいた。
今回メインでご用意してくださったのは、
「CALERA Reed Vineyard」のワイン。
2000年Pinot Noir.
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サイトも閲覧。
ワイン作りのこだわりがひしひしと伝わる。
カリフォルニアワインなんだけど、
ロマネコンティを育てている畑の土壌と同じ環境とのこと。
で、早速いただきましたが、
美味しいの一言。とにかく美味い。
とてもまろやかなんだけど、
口に含んだ時に広がる香りと、
舌に残るテイストが、ずーっと残るんですよね。
ああ、本当に美味しいワインはこういうのだな、と実感。
極上のワイン、お料理、そして、
M君のマジック(どこまで行くんだおい、という腕前)。
全てが素晴らしく、夢のような一時でした。
ありがとうございました。
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最近の自由研究は


小一の娘の自由研究を手伝っていたが、
一年生なのに「このレベル?」と驚くことがある。
好きなことを調査して調べる、
ということは当然なんだけど、
それを資料化するのに工夫がいる。
皆の前で発表するから、紙芝居形式
(要するにPowerpointの企画書と同じすね)に
まとめる。
持ち時間は5分(ちゃんと計測し、練習もする)。
お題は自由。
起承転結が求められる。
始めの1分は「導入となぜこの課題にしようと思ったのか」
続く3分で研究結果を報告(絵や写真で)。
そして最後の1分で所感を述べ、結論へ。
どうしても親の手伝いが必要なんだけど、
こういうの、小一からやってりゃプレゼン能力
身に付くだろうなあ。
自分が小一の時などんなんやってたやろうか・・・?
宿題も多いし、よう勉強させてもらえてます。
最近の子はすごいね。

そんなこんなで今日は一日家で過ごした。
ちょうど夏休み明けの週ということもあって、
骨休めにはちょうどいい感じ。
備忘録として、
本日のラン記録を。
10.16km
Pace | 4.56/km
夏のランは夜+雨が最適。
今日は18時過ぎからスタートしスイスイ走れた。
5km地点から降りだした雨すら、
シャワーのようで気持ちいい。
さあ、明日は日曜日。

雨の影響


昨日は日帰り東京。
朝7時半の新大阪駅、
雨が降り始める。
天気は西から・・・と信じているので
東京は午後か夕方から雨かなあ、と
たかをくくっていたのだけど、
10時半に新宿入りした時には土砂降り。
まさにゲリラ豪雨。
日本の天候も変わりましたよね。
こんなスコールみたいな雨が突然
降りだすんだもんね。
亜熱帯地域になってきたんでしょうね。
西新宿から目的地までは徒歩5分くらいなんだけど、
駅出た瞬間、パンツの線がなくなり色変色。
大変ですわ。
帰りの新幹線は16時10分発。
新宿御苑からオンタイムで東京駅について、
乗車したのだけど、、、静岡~三島間が豪雨のため
新幹線運転見合わせ。。。
一時間後に東京駅を出発し、
大阪着が20時。
本来、もっと早く帰社して
仕事片付けなければならなかったのだけど、
まあ、たまにはこういうトラブルある方が
刺激的ではあります。

あっという間の盆明け一週間。
来週も鬼スケジュール。
とりあえず今週末はゆっくり
骨休め・・・

続編にはなるが


久しぶりに会社帰りに飲んで帰宅。
この時期(に限らずいつもだけど・・・)は
毎年非常に忙しい。
そこで今夜はちょっと息抜きに、
会社近くのおでん屋+駅近のビールバーをはしご。
もちろん、〆はヒューガルデン。

センスの良さというのはこういうところに
現れるのではないか。
昨日のブラジル話の続き。
Bossaのレジェンド、
ジョアン・ジルベルトの曲で個人的にトップ3に入る、
Samba do Aviao(邦題:「ジェット機のサンバ」)。
昔のブラジルのフラッグシップであった航空会社は、
ガレオン国際空港(現:アントニオカルロスジョビン空港、
またはリオデジャネイロ国際空港)に
ランディングする前には必ずこの
Samba do AviaoをBGMとして流したという。
BGMもさることながら、
空港名を「アントニオカルロスジョビン空港」とネーミング
するところも、この国のセンスの良さ、
懐の深さ、いい意味での「はちゃめちゃさ」を演出している。

偶然という名の必然


歩みを振り返ると、
脳天をガツンとやられたような衝撃の瞬間の
幾つかを容易に思い出すことができる。
その瞬間、点と点の幾つかは、
自身の価値観やその後の歩みに
大きな影響を及ぼしている。
自分の想像以上にだ。
年月が経てば、それらは血肉にまで染み渡った
一種のアイデンティティのようになり、
物事の判断、審美眼、それが「イケテル」かどうか
をジャッジする際に大きな影響を及ぼすようになる。
中学一年生の夏、
両親に連れられて初めてNYCを訪れた。
感受性が強い時期に見た、
マンハッタンの高層ビル群、
活気、匂い、ステーキの味、クラクションの音、、、
全てが昨日のように思い出せる。
A判定が出ていても日本の大学に興味を持たず、
米国の某大学に留学すべく、高校の三年間で
英会話学校に通ったことも、
「あの時NYCで感じた何か」に
突き動かされたからのことだった。

大人になると、
懇意にしている方の影響でブラジルに
興味を持つようになった。
何と言っても音楽。
大好きなBossaの名曲、
Corcovado、Chega de Saudade、
Garota de Ipanema・・・
スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルトの
「Getz and Gilberto」を初めて聞いた時の感動を
きっと忘れないだろう。
全てはリオで生まれた。
イパネマ、コパカバーナ、コルコバードと
いった地名は、未だかつて行ったことのない
リオへ憧れを増幅させる。
国連ビルやブラジリア、
ニテロイ美術館を設計した、あの、
オスカー・ニーマイヤーもリオ出身だ。

ちょうど今、バー仲間の方が、
出張でブラジルに行っておられる。
地球の裏側から発せられるツイートの数々に
反応せずにはいられない。
全ては偶然を装った必然。
物事には意味がある。