セレンディピティなウイスキー


新幹線で痛ましい事件が起こってしまい、友人達も数人、大きな影響を受けました。

このような事件はあってはならないことではあるものの、すべて人間が作った人工物である以上、また、それをオペレーションし、利用しているのが有機物(人間)である以上、「安全神話」などというものは存在しないというのは自明の理です。安全であるということは「事故が起きる確率が低い」ということであって、ゼロではない。そのことを考えつつ、しかしそれを出来るだけゼロに近づけるにはどうすれば良いのか、日々必死に考えている人間の汗は尊敬に値します。


このようなこともあって、関東から親友とも言うべき先輩経営者が、何時間も遅れて来阪されました。今日は会う予定にはしていなかったものの、事件の影響でぽっかりと夜の予定に穴が空いたそうで、急遽声を掛けていただき、何度目か数え切れないくらいの酒を共にするというセレンディピティな夜。

お互い、自他共に認める自由人。とにかく「型」が嫌いで、自由を奪われる空気を察したらすぐに引いてしまうような人種だからこそ、共感し合えることも多いのです。

個に対する個としての共感


僕個人はは決して強いとは言えないにも関わらず、「個」としての力が、これからの時代を生きる上でとても重要なファクターになってくることについて以前から暑苦しく書いています。例えば最近の記事では・・・

どこかの企業に就職すれば「一生安泰」と思っている人などいるのだろうか(2014/12/25記事)

個人メディアの時代に最終的に残るものはなんだろう(2014/10/15記事)

あくまでレベルの低い、稚拙な持論ですが。

しかし最近、為末大さんのブログでも同じような事をアスリート目線で書かれていてとても共感したので、ご紹介したいと思います。こちらの方が経験則に基づく「ちゃんとした」内容です。笑

「個の実力」(http://tamesue.jp/ より)

肩書や組織に頼らず、自分の実力について客観的に評価するということはとても大切。それでいて、組織の中でも個を意識しつつ、しっかり生きていくことも同じように大切ですよね。

「能力は如何ともし難いとしても、集団に貢献する意識を持って機嫌よく人に接していれば、個としてはそれなりに重宝されると思う」(ブログから抜粋)

本当に、その通り。


さて、ちょっと別の話題を。
「COSTCOに行くと必ず欲しくなる品」の写真です。

アメリカのレンタルハウスの庭には、必ずありますよね。
こんなの家にあったら、毎晩肉焼いてるだろな。

イングリッシュ・ベイの風の音と空気の香り


夏を飛ばして秋が来たかと思うくらい涼しい日曜日。

向かい風は走るには辛いけれど、この時期のジョギングにしては極めて珍しく、ほとんど汗をかかない薄暮の12Kmランです。

人間は視覚だけでなく、五感で記憶する。

そう実感したのが、ちょうど大学の競技カヌー部が一日の練習を終えて片付けをしている横をサイクリストがスーッと横切った時でした。

夕暮れの日差しが季節に違わず強い反面、涼しい風が強く吹いてゴウと耳元で鳴った時、バンクーバーのイングリッシュ・ベイをジョギングしている気分になったのです。

イングリッシュ・ベイにいた13年前の夏を何故フラッシュバックしたのかは分かりません。ジョギングしている芦屋浜の景色もバンクーバーとは違う。でも、あの夏でも特有の涼しさ、からりとした空気と強い風、そして浜沿いのジョギングロードと、日差しのコントラスト。それらをちゃんと五感で覚えていたようです。

不思議なものです。
ちょっとしたことがきっかけで昔の景色を思い出す。僕にとってそのきっかけになるのは、風と空気の香りなんです。

エキサイティングな週の後半


週の後半はもう記憶がないくらいに忙しく(仕事のことは一旦忘れたい)、夜も会社の打ち上げや、関西のメーカーズが集まる飲み会がありブログの更新が出来ないまま土曜日の夕方です。

ちなみに「メーカーズ」というのは、ものづくりに携わる人達のこと。日本でもクリス・アンダーソンの「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」がベストセラーになってから、個人でものづくりをする人達のことをそう呼ぶようになってきましたね。

昨晩集まった人は文字通り「メーカーズ」な人もいれば、メーカー勤務、ハードウエアスタートアップ、大学や研究室、IT、デザイン、ソフトウエアやアプリケーションエンジニアなど、会社の垣根を超えて様々な人が集まりました。IT業界と違い、企業間での交流が少ない製造業界において、このイベントは(予想はしていたけれど)とても楽しかった!次回の開催、今からとても楽しみです。


さて、そんなバタバタの日々が続きましたが、今朝は5時起床でゴルフ。

睡眠時間が短かったので、どうなることかと・・・心配していましたが、すっきり起きて、いつもかわいがっていただいている取引先の社長と役員の皆さんと楽しくラウンドしてきました。この写真は、165yard Par3の第一打。ベタピンでバーディーいただきました。スコアの方はいつもと同じく平均くらいでしたが、やっぱりバーディーはテンション上がる!

ということで、今日はここまで。
明日は落ち着いて過ごせそうです。

皆さんも良い週末をお過ごしくださいね。

一服の清涼剤


前回の記事でカミーノ・デ・サンティアゴのことを書いてから、その当時に読んだ本や、旅行記をまとめたサイトなどを思い出し、懐かしく読み返しながら、ちょっとした旅行気分を味わっています。

そんな中、色々旅行記を検索していると偶然とても素敵なサイトを見つけました。それがこちら。

「閑古鳥旅行社 サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼」

2012年なので今から3年前の比較的最近の旅行記ですが、巡礼中の日々を日記として残されていて(しかも毎日!)、これが文章も写真も、本当に素敵なのです。

特に朝夜の殺伐とした通勤電車の中で読んでいると、気分はフランスへ。ちょっと追われている日々の一服の清涼剤。やっぱり旅行記はいいですね。


さて、こちらの写真は昨夜のお肉。
終電を逃してタクシーで夜中に帰って来たけれど、本当に楽しい仲間達との素晴らしい夜でした。タクシーの運転手さんもとても良いおっちゃんだったし。笑

道に通じる話 〜 カミーノ・デ・サンティアゴ


上半身裸で陽射しをジリジリと身体に感じつつ、したたる汗も気にせず走っていると、ああ、狩猟時代の人間はみんなこうだったんだろうな、今みたいに高機能なランニングシューズもなく、どこでも気軽に水分補給できる訳でもなく、ただ獲物を仕留めることだけを考えながら、裸足で走り続けてたんだろうな・・・と、狩猟時代に思いを馳せることがあります。

そこまで遥か昔に遡らなくても、ほんの100年前、旅客機や自動車や鉄道がなかった時代は、当たり前のことですが、人は徒歩か馬で移動していたんですね。改めて考えるとすごいことです。


先日飲みの席で「一ヶ月休みがあればどこに行くか」という話題になり、大体ヨーロッパ周遊で意見がまとまったのですが、僕の場合はヨーロッパはヨーロッパでも、フランスからスペインに至る「カミーノ・デ・サンティアゴに行く」と迷わず答えます。

「カミーノ・デ・サンティアゴ」は訳すと「サンティアゴへの道」。

これは世界遺産に登録されているキリスト教の巡礼路(ヨーロッパ版お遍路さんですね)ですが、宗教的な背景はさておきフランスからピレネーを超えてスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに至る道をただひたすら歩くというこの経験、いつかしてみたいと以前から思っているのです。もちろん、なかなか実現はしないのですが。

カミーノ・デ・サンティアゴのことを知ったのは、今から7年前。

その時のことはブログにしっかりと残していて(過去記事:El Camino de Santiago 2008年4月29日)、今でもたまに見返すことがあります。その当時、この巡礼路を実際に歩いたある女性から話を聞き、本まで貸してもらって読んだ時に何かが心に刺さり「行きたい!」という強い気持ちが芽生えたことは、7年前の文章にも表れているようです。

一人、日常から離れて目的地を徒歩で目指す。このような経験をした時に人は何を考え、何を感じ、自分の中でどういった変化が起きるのか。

いつかは実現したいことの一つです。

カミーノ・デ・サンティアゴを検索すると、たくさんの旅行記や本がヒットしますので、興味のある方は調べてみては。歴史もさることながら、文化的にも、景観的にも、とても素敵な道です。

「世界遺産 サンティアゴ巡礼路の歩き方」

裸ラン解禁、身も心もオープンに。


暑さに強くなるキャンペーン二日目。

今日も昨日と同じコースを13km、一日の内で一番暑い時間帯であろう13時-14時に走ってきました。今日はあまりの暑さに耐え切れず、今シーズン初の「ストリーキングスタイル」(別名:アントン・クルピチカスタイル)で。

ちなみにこちらは昨年7月19日の写真です。今年は前年に比べて約一ヶ月程早めの解禁となりました。

少しづつ暑さに身体も慣れてきたのか、今日は昨日よりも全然楽。裸というのもあり、身体全体で受ける風がとても気持ち良く、開放感を感じながら楽しんで走ることができました。普通のランナーなら暑い時間は避けますから、いつものランニングコースは人も少なくて、女性陣からの黄色い声援(悲鳴)や、熱い視線(白い目)を感じることもありません。

川沿いにはこんな美しい鳥も。
近づいても逃げません。慣れているのかな。

雲もすっかり夏ですね。

病的な妄想について


暑さ対策をしなければならず、日の高い時間に12kmラン。
まだまだ身体が暑さに慣れていないため、とてもキツい。

ああ、この季節がやってきた。

走ることがしんどくなる季節。しんどさに勝つために、走りながらとっても気持ち悪いことを考え、自己叱責をし、自問自答を繰り返しながら走る季節。例えば、

「お前のアイデンティティはなんなんだ?」
「勝ちたいのか?負けたいのか?」
「お前はどこに向かっているんだ?どうなりたいんだ?」
「走ることが好きで走っているんだったら、どうして歩こうとするんだ?」

などなど。我ながら気持ち悪い。

同じように妄想で言うならば、今夜神戸飲みをしていて、帰ってから考えたこと。

(妄想世界の中で)
関西人として、突っ込んで終わりという死に方はどうだろう。

例えば、銃口を向けられた時、なんと言うだろう。僕はきっと、

「チャカは反則やろ!!」

と突っ込んで終わるのではないか、とか。
そんな気持ち悪いことばかりを考え、近所迷惑なことにそれを披露して今日は終わりにいたします。お目汚し失礼いたしました。

「夢」という言葉には力がある


心身共にエグゾーストな帰り道。

たまたま見たFBタイムラインに、キャプテン翼の大きなイラストの前に「夢は無限大」と書かれた壁画の前で撮った写真が掲載してあるのを見て、改めて感動しました。

「夢」っていいな。

「夢に向かって一直線」とか「夢を追いかけろ」とか、夢にまつわる元気な言葉はあまりに使われ過ぎてありがたさを実感しないけれども、それでも「夢」には大きな力がある。アラフォーの今だからこそ、夢っていいなと、なんだか背中を押されている気がしました。

電車の中でハイボールを飲むオッサンだけど、夢に憧れてもいいではないか。

そんなことを思いながら帰宅すると、修学旅行から帰ったばかりの娘が起きていました。

「東京で一番どこが良かった?」と聞くと、「国会議事堂とスカイツリー」と言うので、「なんで?」と言うと、通っている小学校の先輩に自民党の大物議員が数名いて(ノーベル賞受賞者も二人輩出している・・・知らなかった)、母校の生徒が修学旅行に来るとのことで、わざわざ二名の議員が顔を出してくれたとのこと。

誇らしげに、見せてくれたサインにはなんと、

「夢」

と書かれていたのです。
すごい偶然!

やっぱり良い言葉ですね。夢という言葉には力がある。
今夜はこの余韻をアテに、少しだけ飲むことにしたいと思います。

脳を覚醒させる方法


梅雨空の日々が続くと、僕のような頭痛持ちには一日が辛くて仕方がありません。重たい頭を抱えながらなんとかやりくりする日々が続いています。もうほんまにしんどい!

痛みや重みを取り除くというよりは、なんとか脳を覚醒させて活性化させるべく、いろんな方法を取ろうとしますが、どれも不発。ニュースなどを見ると、やれ糖質制限をすれば脳が冴えるとか(僕もしてるけど)、断食すれば集中力が上がるとか言っていますが、このようなコンディションには、正直、無意味です。

あまり良くないとは分かっていても、コーヒーを飲んだり、気分を変えるべく楽しいことを考えたりしますが、今日、客先での打ち合わせに行った際、ホームの階段でふらついてしまい、いつもは飲まない栄養ドリンクに手を出してしまいました。はい、効かないとは思っていても、何かにすがりたい気持ちなのです。寝ろと言われても仕事やタスクがあるから寝れないし、走りたいけど平日は時間がない。

何か良い「覚醒方法」はないでしょうかね。
アイデア募集中です。