WWDCに見る成熟した企業の姿


成熟という言葉の定義は色々あれど、文化的、哲学的、信念的に成熟した企業の姿を、Apple WWDCのレポートから見ることができました。ITmediaで林信行さんが書かれている記事(林先生のレポートは「Appleポエム」として有名ですが)、エバンジェリストならではの礼賛記事とはいえ今後時代をリードする企業の姿はこうなんだろうなと想像しながら、また、共感しながら読むことができたのでシェアしておきます。

Appleの新しい方向性――4つの発表と3つのトレンドを林信行が読み解く(ITmedia)

長い記事ですので、いくつかキーワードを抜粋させていただくと、

”経済合理性から逸脱した本気で新しい21世紀の文化を創造しようと取り組むのが最近のアップルに通底する姿勢だ。それはEarthdayに発表された環境への取り組みなどにも表れている。”

”同様の人間性を尊重した21世紀文化を築こうという姿勢は、プライバシーを徹底して保護する姿勢や、やりすぎずに無駄な手間だけを取り除いてくれるインテリジェンス、そして家族が集う「家」を進化させるホーム連携といった新たに築こうとしているトレンドにも相通じる部分がある。”

ビジョナリーカンパニーとして、短期的な利益を追求するあまりビッグデータの切り売りをするようなことはせず、むしろ「これからの時代はこうなるべき」という、デジタルだけどオーガニックで血が通った哲学を強調する姿勢にこれからの企業のあり方を垣間見た気がします。

(かくいう僕もApple信者なんでしょうね・・・苦笑)