聴く音楽は気温によって変わる


昨日の Sara Vaughn に引続き、今日はiPhoneで Eric Reed をリピート。タイトルの「New York City Blues」のとおり、Manhattanを闊歩しながら聴きたくなるJAZZです。

Eric Reed – New York City Blues

気温、季節によって聴きたくなる音が変わります。このブログで紹介しているように、僕はJAZZからBossa、Club、Deep House、Loungeなどを中心に幅広く聴いていますが、晩秋と春先はスタンダードなJAZZをチョイスする傾向にあります。晩秋、春先、つまり、11月〜12月、3月。寒過ぎない程度の寒い季節です。ウイスキーも美味しいし。


あっという間に一週間が終わりました。
今週は「一体何をしていたんだろう」と記憶がなくなるくらい早かった。でも、何かを積み残した感じもなく、充実して終わることができたような気がします。この土日は少しだけ仕事から離れて、ジョギングや書き物など、別のことに没頭して気分転換をしたいと思います。

それでは皆様も良い週末を。

シングルモルトとMISTYと一夜干し


久しぶりに「家飲み」。
帰宅と同時に始まったドラマ「医龍」をみながら、キンキンに冷やしたサントリー角瓶でハイボールを作っては一人で飲む。ダイニングのテーブルにカセットコンロと焼き網をセットし、スルメイカの一夜干しを炙り、昨夜の遅くに漬けておいた白菜を、だしの素とごま油で味付けして、それらをアテに飲む。

ある程度、酔いがまわってリラックスして来ると、Youtubeで大好きな Sarah Vaughan のLive映像を見ながら、シングルモルトをストレートで。ジェットコースターのような一日の締めくくりとして、たまには家でゆっくり一人の時間を楽しんでも良いではありませんか。


さて、これは1964年のLIVEなので Sarah Vaughan が40歳の時のものですね。
Mistyが始まる前のMCで、「今日はちょっと緊張しているの、少し風邪を引いちゃって・・・でも大丈夫」と喉を抑えながら歌い始める彼女のかわいらしいこと。

歌い始めたら、信じられないほど美しいビブラートを放つ女性Jazzヴォーカリストのレジェンド、Sarah Vaughan がそこにいます。ああ、いい夜だ。

Sarah Vaughan “Misty” Live 1964

無人機ネタを通して知る、世界のインターネット普及率


Facebookが無人飛行機のメーカーを買収するというニュース。

Facebook、太陽光発電で成層圏に滞空するドローンを買収か―50億人に安いネットアクセスの提供を狙う(Tech Crunch)

この無人機、記事によると成層圏上層まで上昇し、太陽光発電で5年間も無補給無着陸で滞空するとのこと。Facebookの狙いは、このドローンを利用して、未だネットを利用することが出来ていない「50億人」の人々にネットインフラを提供することであろうと推測されています。
要するに、空飛ぶ無線アクセスポイントですね。

この記事で一番驚いたのは、ネットを利用していない人が世界にまだ50億人もいるということ。今やネットがないと仕事が出来ない(ライフライン)我々にとって、この50億という数字は非常にインパクトがある数字です。改めて驚きました。

しかし冷静に考えてみると、2013年の世界におけるインターネット利用者数は27億4千万人ということだから(総務省)、確かに残りの約50億人は利用できていない、ということになる。それが、アフリカ諸国や途上国だけではなく、10億人以上の人口を抱える中国のネット普及率は38%、インドは10%程度だから、この二カ国を合わせても10億人以上がネットを利用していない(できていない)ということですね。都市部は使えても農村や山間部は使えないというインフラの問題と、PC、スマフォ、ネット利用料という価格の問題の両方がありそうです。

もちろんFacebookがターゲットにしているのは途上国だから(中国の上空に飛ばした瞬間に撃墜されるだろう)、これによってどこまで普及するのかは分かりませんが、ビジネス目線というよりは「世界中が繋がることのできる環境をつくろう」という理念を掲げる Internet.org の目的達成の一つであると考えると、地球規模かつ長期視点でのプロジェクトを構築し始めているということでしょう。

こういった事が民間企業で行えちゃうという点、これまた色々と考えさせられます。

伝統が作る人と社会


足の疲れや痛みが癒えるのと比例して、月曜日からジェットコースター的な忙しさの中に放り込まれる日々です。年度末ですね。そんな中ではありますが、先日の篠山マラソンで感じたことを備忘録代わりにリマインドしてみたいと思います。

先日の大会において、お年寄りから子供たち、野球のユニフォームを来た少年野球の子供たちや、コース沿いの家、集落から赤ちゃんを抱えたお父さんやお母さん方が出て来て応援してくれたり、まだ幼稚園の子供たちが皆、小さな手を差し伸べてタッチをしてくれたり、キャンディーやチョコレートを差し出してくれたりするという、ランナーとしては涙するような歓迎を受けました。お年寄りが屋外に椅子や車椅子を設置してずっと手を振ってくれたり、声を掛けてくれたり、タッチしてくれる。地元の小学生が太鼓を叩いてくれる、高校の吹奏楽部がランナーが通り過ぎる間ずっと演奏を続けてくれている。ボランティアスタッフが20km地点、30Km地点、ゴール地点で、地元名産の「しし(猪)汁」の炊き出しをしてくれている。

我々のようなその土地にゆかりもないゲストにとっては、交通規制を敷いてもらって、風光明媚な田園地帯の公道を走り抜けるという贅沢を味あわせてもらっている上に、このような「おもてなし」をしていただけるなんて、本当に感謝でしかないのです。

どこのマラソン大会でもそうだと思いますが、このように「見ず知らずの誰かを無償で応援する」という習慣は本当に素晴らしいと思うし、足し算引き算や駆け引き関係なしの純粋な気持ちというのは、時にドライな資本主義的ビジネスにどっぷり浸かっている我々にとって、心のオアシスになります。

例えば篠山マラソンを例にとって言うと、34年もこのような伝統が続いている「町をあげてのお祭」として地元の方々の間で定着していますよね。34年というと、先の赤ちゃんを抱いたパパ、ママ達が我が子の年齢くらいの時に沿道での応援をしており、自分が大人になっても子供たちに「ゲストをお迎えする」という伝統を継がせたいと思ってそのようにしているのだと思います。

伝統が人を作り、伝統が社会を作る。

素晴らしいことですよね。
教育というのは、ただ勉強を教えるのではなく、人として、社会として大切な「思い」を伝えることなんだと改めて感じました。自分が仮に走れなくなる時が来たら、僕も応援する側としてランナーに声を掛けたいと思っています。ランナーは誰のために走る訳ではなく、ただ「昨日の自分を超えるため」に走っていることを肌身に感じているからです。

マラソンって、やっぱり素晴らしい。

この複雑な想いは一体なんだろう


なんでこんなしんどい事ををしているのだろう。
なんのために走っているのだろう。

これが、フルマラソン33km〜40kmまでに走っている時に感じていることです。いくら30kmまで順調にラップを刻んでいたとしても、足の調子が良く、疲れも感じず、補給のタイミングもバッチリだったとしても・・・必ずやってくる、フルマラソンの洗礼。これ、何十回と走っているベテランランナーでも同じように思うらしいです。

2年ぶりのフルに向けて、ランナーとしては一夜漬けの練習レベルでしたが、それでも過去のレースに比べると、まだたくさん走った方。20Kmランを週に一回、10Kmランを週に一回。その成果もあってか、30Kmまでは全然OKだったのだけど、やっぱりフルは厳しい。タイムは自己ベストタイだったけれど、本当はもう5分くらい縮めたかったな。でも、マラソンの5分は1kmですからね。その差は大きいです。


ゴール後は立っているのもしんどいくらい疲労困憊でした。しかし、ゴールした後の見ず知らずのランナー達と「ラン」を共通語とした会話を楽しみ、バスに乗り、缶ビールを開けて丹波路を走る車窓から景色を見ていると、篠山名物の沿道の人達の温かさ(歴史のある大会だからこそ、毎年恒例のイベントを楽しむ地元の方のおもてなしがすごい)、子供たちとの走りながらのハイタッチ、手を振ってくれるおばあちゃん達、声援、差し入れ、学生の太鼓や吹奏楽の演奏や、特に一番しんどかった35km地点で立ち止まった時に声を掛けて、エナジーゼリーを差し出してくれた沿道の男性と女性の優しさ・・・すべてが良い思い出となりあんなにしんどかったのに、また走りたいという思いがすぐに沸いてくるから不思議です。

全てに感謝しつつ、また次の大会を楽しみたいと思います。

カーボローディングと装備のチェック


明日のフルマラソンに備え、四日前からカーボローディングに入っています。カーボローディングとは、「マラソンを走るときのエネルギー源となるグリコーゲンを、より多く筋肉や肝臓に蓄えることを目的とした食事法」(runnet引用)のことで、朝昼晩の三食、炭水化物だらけの献立になります。

朝は米飯、ランチはうどんとご飯のセット、夜はうどんかパスタ。

もちろん毎朝スムージーを飲んでいるので、野菜や食物繊維はバッチリ。一週間前までは少し体重を落としたくて「糖質制限」(炭水化物制限)を行っていたので、「え?こんなに炭水化物食べていいの?」という不思議な感覚で日々過ごしています。まあ、誰に指示されている訳でもなく、自分で勝手にやっているだけなんですけどね。

篠山ABCマラソンは2年ぶり2回目ということもあり、前日の今からとても楽しみにしています。明日の荷物もバッチリ準備できました。シューズ、着替えに加え、塩飴、ウイダーinゼリー、キネシオテープ、はさみ、バンドエイド、エアーサロンパス・・・もちろん、全部を背負って走る訳ではありませんが、帰りはビールでも飲みながらゆっくり電車で帰ろうと思っているので、マラソン後に痛むであろう足を少しでも軽くし、電車で駆け抜ける丹波路を快適に過ごすことができるものを色々と準備しています。

今日は雨でしたが、きっと篠山マラソンの運営スタッフさん、沿道の皆さんも色々と準備して下さっていたんでしょうね。応援して下さっている皆さんのためにも、感謝しつつ楽しんで走って来たいと思います。

それでは、今日はこの辺で。