無人機ネタを通して知る、世界のインターネット普及率


Facebookが無人飛行機のメーカーを買収するというニュース。

Facebook、太陽光発電で成層圏に滞空するドローンを買収か―50億人に安いネットアクセスの提供を狙う(Tech Crunch)

この無人機、記事によると成層圏上層まで上昇し、太陽光発電で5年間も無補給無着陸で滞空するとのこと。Facebookの狙いは、このドローンを利用して、未だネットを利用することが出来ていない「50億人」の人々にネットインフラを提供することであろうと推測されています。
要するに、空飛ぶ無線アクセスポイントですね。

この記事で一番驚いたのは、ネットを利用していない人が世界にまだ50億人もいるということ。今やネットがないと仕事が出来ない(ライフライン)我々にとって、この50億という数字は非常にインパクトがある数字です。改めて驚きました。

しかし冷静に考えてみると、2013年の世界におけるインターネット利用者数は27億4千万人ということだから(総務省)、確かに残りの約50億人は利用できていない、ということになる。それが、アフリカ諸国や途上国だけではなく、10億人以上の人口を抱える中国のネット普及率は38%、インドは10%程度だから、この二カ国を合わせても10億人以上がネットを利用していない(できていない)ということですね。都市部は使えても農村や山間部は使えないというインフラの問題と、PC、スマフォ、ネット利用料という価格の問題の両方がありそうです。

もちろんFacebookがターゲットにしているのは途上国だから(中国の上空に飛ばした瞬間に撃墜されるだろう)、これによってどこまで普及するのかは分かりませんが、ビジネス目線というよりは「世界中が繋がることのできる環境をつくろう」という理念を掲げる Internet.org の目的達成の一つであると考えると、地球規模かつ長期視点でのプロジェクトを構築し始めているということでしょう。

こういった事が民間企業で行えちゃうという点、これまた色々と考えさせられます。

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