お誕生日、おめでとう。

穂花、一歳のお誕生日おめでとう。

あっという間に大きくなったね。

あなたが生まれてくれたから、パパとママは救われたんだ。

本当にありがとう。頼りないパパとママのところに生まれてきてくれて。

ママは、赤ちゃんが女の子だと分かった時すごく喜んだんだよ。

それで、一生懸命名前を考えて、「実り豊かに美しい子に」という意味と、

優しくて、温かい子になって欲しいという意味で、

「穂花」って名前にしたんだよ。

せっかく女の子に生まれてきたんだ。

綺麗な子にならないとね。

でも、間違ってはいけない。

外見だけ綺麗にしてもだめだよ。

心が綺麗な子にならないといいけないよ。

外見をいくら綺麗にしても、

心がそうではない人は、不思議とすぐに分かるんだ。

パパが知ってる綺麗な人は、みんな心がすごく綺麗なんだ。

心が美しい人は、キラキラしてるんだ。

パパはね、穂花には立派な人にも、お金持ちにもなってくれなくていいんだ。多分、そういうものは、生きていくのにそんな重要なものじゃない。だって、自然の恵みに感謝して、謙遜に生きていれば、自然は、人間を死なない程度には生かしてくれるんだもん。それよりも、人の気持ちを思いやれる、痛みの分かる優しい子になってほしいんだ。絶対に自分が偉いと思ってはだめだよ。人間なんか、神様から見たらみーんな一緒だよ。

せっかく生まれてきたんだ。

あなたは、あなたの一度限りの人生を、精一杯生きてください。

そして、生きてるっていう事を思いっきり楽しんでください。

パパはあなたがしたいことのサポートはできるだけするけど、

でも、結局切り開いて行くのは、自分なんだ。

誰のせいにもしてはいけない。自分なんだよ。

だから強い子にならないといけない。

大きくなっても、たまにはパパとデートしてね。

友達に自慢できるような、

優しくて格好いいパパになるようがんばるからね。

パパはちょっと変だから、

穂花がまだ一歳になったばっかりだって言うのに、

こんな難しいことばっかり言うんだ。

でも、許してね。

パパはきっと、あなたに言うことによって、自分にも言い聞かせているんだ。

お誕生日、おめでとう。

これからもよろしくね。

こんなのが・・・

こんなのになり・・・

こんな風になって・・・

こうなりました。