どのように「elevation」するか


ロボティクスやAI関連企業の買収を続けるGoogleや、whatsappを買収したFacebookを見ていると、Tech分野で短期間で一気に収益を上げるためには、シリコンバレーのスタートアップスの多くがそうしているように「お金持ちの会社にいかに目をつけてもらえるか」という「エグジットスキーム」で動くか、とにかく支援者やサポーターをたくさん募って「短期集中」で一気にスピードを上げて行くかのどちらかしかないな、と考えます。

これは、その会社にとって「将来どうなりたいか」という目標によって戦略は大きく左右されるところです。そこそこの規模でなんとか食えるくらいにやっていこうと思えば、コツコツ積み上げ型で良いと思いますので、上記のような戦略は関係ないでしょう。しかし、世界を取ろう、思えば、ドラスティックな発想転換と先のような戦略がマストです。

フォロワー戦略で既存の産業や技術をトレースする場合は、今までにないビジネスモデルという「ソフト面(サービス面)」で勝負できますが、誰もが持つ発想で「想定内」なコンセプトでは、サービス面は真似されやすいという意味で非常に脆弱。所詮はマーケットの奪い合いになるので、成功しようと思うと、「うわ、その発想はなかったわ」というような、例えば、UberSquareなどの画期的なサービスで既存産業からパイを奪うようなアイデアが必要です(Uberの場合はタクシー産業、Squareの場合はカード市場)。

技術で勝負しようと思えば、STAP細胞やIPS細胞のように「唯一無二の何か」を持っているかどうか。後者はとても属人的になりますが、その「人」や「チーム」や「組織」に価値がある。そしてモノを言うのは特許や知財。

スタートアップスは良いアイデアがあったとしても「ヒト・モノ・カネ」が慢性的に不足しています。そこをどう補うか。一気に行こうと思うのであれば、全力疾走のスピードが必須。スピード勝負をするためには良いエンジンと燃料が必要です。「カネ」については、貯金があればそれを崩しながらタイムフレームで一気に勝負する。なければ、支援者を募って集める。「ヒト」については言えば、いかに自社と自社の商品・サービスを魅力的にブランディングし、この会社で働きたい!と思うような魅力を打ち出すか、そして「ヒト」が集まる場所に出るというロケーション戦略。「モノ」については、そのモノを持っている会社やパートナーとアライアンスを組んで補完し合う。

これらの戦略と「覚悟」が合わさって初めて、準備が整うと思います。今の世の中って「強者は益々強くなり、弱者はどんどん弱くなって行く」という時代ですよね。一部の成功した企業が、他社を次々に買収してバリューを上げていく。Googleなんて、完全に世界支配を狙っていますからね。その内、ソフトウエア産業は全てGoogleに潰されると思いますよ。彼らは簡単にソフトウエアを作るだけの技術もカネもヒトも持っています。そして、その力を利用して、良いと思うものはサクッと作ってサービスインし、フリーで配布する。今はハードウエア事業にもどんどん手を伸ばしています。

ちなみに、僕の今年の目標は「elevation」でした。自分の見える景色はあくまで想定内の景色。つまり、自分の枠よりも、それ以上は大きくはならない。ドラスティックな発想は、自分の中からは「何かが降ってこない限り」生まれないとも思っています。さあ、自分に見えない景色をどのようにして見ようか。

今年が始まって早二ヶ月。
なんとなく輪郭は見えつつありますが、まだ少し模索中です。