アイ・ロボットのVIKIが誕生する日も近いか


Wiredの記事、”グーグル「世界を覆う人工知能ネットワーク」構想“から。

往年のIBM並に企業買収を重ねているGoogle。最近のターゲットは最先端ロボット企業だけでなくAI(人工知能)らしいです。

記事を見てみると、AIの新分野 “Deep Learning” つまり人間の手を介さずにソフトウエアが独自に学習して進化していくという、より”オーガニック”な人口脳マシンの開発のために、どんどん天才達を取り込んでいる模様。

これって、映画「アイ・ロボット」に出てくる中枢コンピュータ「VIKI」が近い将来に誕生するかもしれないってことですよね。人間の手を介さず、また、人間が関与せずに、ソフトウエアが独自に人間の言葉や環境や物質を理解して学習し、進化していくということですから。

記事の中では「外付けの脳(outboard brain)」という言葉が使われていますが、命令を受けて(検索キーワードを入れてクリック)、ネット上の全ての情報を検索してリザルトを返してくれるだけでなく、人間が物事を記憶しなくても、外付け脳が全てを記憶して理解し判断してくれるということですから、いやはや、今後、人間とAIの関わり方はどうなっていくのだろうと神妙な面持ちで考えざるを得ません。

先日、取引先の社長と飲みながら、ウェアラブルデバイスの次はどうなって行くんでしょうね、ウェアではなくて体内にデバイスが入っていくんでないの?などと話をしていたのですが、そうなると、人間の足りないものは全て物理的に機械が補う、それは、AIだけでなくてロボット技術(モビルスーツのような)などもまさにそうなんですけれど、という世界が眼前に迫っているということです。足りないものを補うだけではなく、その先にはVIKIによってコントロールされる人間と社会が生まれるのかもしれません。SFの世界ですね。

こうなると、「より人間らしさ」を求めたルネサンス期が、将来再来するかもですよ。中世ルネサンスは、封建主義と教会の絶対的権威主義からの人間の解放を求めましたが、今度はコンピュータによる支配からの人間性回帰が起こるかも。地球温暖化、環境変動、氷河期到来、人口爆発、食料と水不足、超高齢化社会・・・など、将来を予測するネガティブワードは枚挙に暇がありませんが、その中に、是非「コンピュータの支配からの解放(ネオ・ルネサンス)」というキーワードも入れて欲しいですね。多分、現実になると思う。笑