朝方から夜の話をするなんて


先週は後半に掛けて、昼も夜も縦横無尽に走りまわっておりました。少し更新も空いてしまいましたが、数多く回った店の中でも極私的にセレクトしたお店をシンプルに紹介しておきます。

WHITE RABBIT TAVERN

茶屋町、中津界隈での二軒目でたまに顔を出すバー。
先日10周年を迎えました。おめでとうございます。

暖炉をモチーフにした棚の前のソファはアンティーク。
この椅子に座り飾り棚に並べられたウイスキーの瓶やロッキングチェアを眺めているだけでも心の底から寛げる落ち着いたバーです。

北新地 焼鳥YAMATO

アバンザ堂島の横のビルにある、最近人気の焼鳥のお店。
写真は、「フサンダージュしたプレノワールの焼霜」。
4〜5日熟成させたモモ肉の網焼き、黒トリュフ塩と共にいただきます。
素晴らしい一品でした。

・芦屋 花菜
夏は暑いので冷たいものばかりを取りがち。そこで向かった先はうどんの店、花菜。
蕎麦屋を一品料理屋代わりに利用して最後の〆に蕎麦、は良くやるのですが、うどん屋でこの使い方が出来る店は少ないかも。夜は、刺身、鯖寿司、きずし、野菜を使った料理、創作和食の一品料理の数々。焼酎や日本酒も充実。もちろん、うどん屋であるので最後はうどんで〆たいもの。ちなみに僕が好きなのはあんかけうどんです。

いつも行き慣れた街や店もいいですが、たまにふらりといつもと違う駅で降りて開拓して見るのも良い感じ。そういう意味では、阪神西宮や阪神芦屋などの阪神沿線も良い店多いですよね。来週はどんな店に出会うことができるでしょうか。楽しみです。

ドラスティックな発想転換に役立つ思考パータン


Wired.jpに掲載されていたこの記事を読み、
背筋に電気が走ったので、共有。

「10%よりも10倍のムーンショットを」:グーグル X責任者からの提言

何かを行うのに10%の改善を目指すことより、10倍の成果を目指す方が実は容易な場合がある。10%の改善を行おうとすると目に見える事象を原資にしてしまうことから、ドラスティックかつラジカルな発想転換には繋がらないし、成果も上がりにくい。ムーンショットは「アポロ計画の月面着陸」のこと。アポロ計画を立ち上げた当初、人を月面に送り込むための技術的エビデンスも予算もなかった。人はそれを「夢物語」と呼んで信じようとしなかった。しかし、10年後にアポロ計画は成功した。不可能なことを実現させるためには、無から有を生み出す劇的な発想転換が必要になったというのは容易に想像できます。

最近見たTVで「グリーンフロート構想」が特集されていました。
この壮大な計画も、ムーンショットですね。

10倍を生み出すための思考パターン、常に持ち続けたいと思います。
日々の生活にクレイジーな発想を。


夜も更けて来ましたので、そろそろ帰宅準備を。
明日は金曜日。しっかり締めて行きましょう。

アイデアやクリエイティビティはどこから生まれるか


某メーカーの開発担当者とMTGをしている中で、面白い話を聞きました。日本のものづくりやITサービスが海外勢に押されてプレゼンスを低下させている原因として、長引く不況が影響しているのではないか、と。

不況時には、会社はコストカットと経営資源の効率化、利益最大化を目指します。人員を削減して必要なリソースだけを残し生産性を最大化させる。省資源で利益の最大化。一見、これらの施策はスマートで効果を生むと考えられがちですが、実はその逆である、と。ものづくりにしてもサービスにしても、アイデアは全てのプロダクトの出発点であり、クリエイティビティはそのアイデアを最高に魅力的なものにしていく。では、そのアイデアやクリエイティビティは、どこから生まれるのか、ということです。

省資源化により、仕事を詰め込まれ、夜遅くまで仕事をし、生産性ばかりを追い求められて目先の仕事をこなすことばかりに時間と体力を奪われてしまうと、新しい発想や柔軟な思考が生まれる余地がなくなってしまう。人は「生き物」ですから、体力や気力に限界があります。日々多忙を繰り返すと、思いを巡らす余地もなければ、帰宅と同時にバタンと寝て、朝を迎える。このような日々の繰り返しでは、アイデアもクリエイティビティもあったものではない、「革新的な新製品を開発しなさい」と言われても無理だ、という訳です。

Googleでは「20%ルール」というものが存在します。ただでさえ趣向を凝らした創意工夫溢れる職場環境で、ジムや社食もフリーで使い放題であるにも関わらず(最高の環境だ!)、その上、業務時間内の20%は業務以外のことに使って新しい価値を生みなさいという制度。Googleはテクノロジーオリエンテッドな会社であるからこそ、エンジニアはルーチンではなく、新技術を実験的に試したり自由にプロトタイプを作ったりすることによってコアプロダクトをベースにした新しいサービスを生むヒントを得ることができるのです。なかなか普通の会社では出来ないよね、と思うかもしれないが、その発想こそが「普通の会社」である所以である、と。そのような話をいつもの整備された会議室ではなく、スターバックスでコーヒーを飲みながらしていました。彼は最近、打ち合わせを極力、カフェや社外で行うようにしているそうです。環境を変える方が色んな話をすることが出来る、という効果を実感しているそう。また、会社としての取り組みとして、社員一人ひとりに予算を与え、好きなことをさせることによるマネジメント力の強化プログラムを考えているようです。詳しくは書けませんが、非常に面白い試みだと思っています。


大きな組織の中にいて環境を変えることは難しくても、個人レベルで取り組めること、ちょっとした発想の転換で普段と違った光景を見ることは可能です。僕もその点は日々意識していて、例えば、ジョギングをしたり、読書の時間、勉強の時間を持つこと、そしてその時間は出来るだけ実務的なものから離れたものに触れるようにしています(この件については「週末リベラル・アーツ」という記事でも簡単に書きました)。

子供たちが夏休みに入ったこともあり、毎朝6時半から近くの公園にラジオ体操をしに行くのですが、今朝、僕もジョギング前にラジオ体操に付き合うことにしました。高齢者を中心に意外な程たくさんの方が参加しておられ、僕も十数年ぶりのラジオ体操を行いました。あの音楽が流れだすと自然に身体が動く。染み付いているんですね、ラジオ体操。日本人であることを実感しました。

業界関係なく、一日のほとんどをPCの前で過ごす人、ラジオ体操良いですよ!あの運動は肩こりに効きますわ。今一度、見直されても良さそうな体操ですね、きっと良く考えられているのでしょうね。

さて、話が逸れましたが、環境を変えてみる、仕事以外のことに意識的に打ち込んでみる、というのは脳を柔軟にするのに役立ちそうです。何をしようかと考えるだけでワクワクする。そしてそのことを仕事に還元する。良い循環を生むことができる方法を色々と模索したいと思います。

【レビュー】高機能ソックス KOBAXをゴルフで履いてみた

[ad#ad-2]
 
 
 
高機能性ソックスの KOBAX を初めてゴルフで試してみました。購入してから今まで、主にランニングで愛用。グリップ力と土踏まずのアーチ力は実感していたものの、ランニングの場合はシューズに依存する力の方が大きいため、どちらかというとその機能性を最大限に引き出すことは出来ていなかったように感じます。まあ、ランのフォームが悪いってのもありますが。

そして昨夜、満を持して練習場へ。ゴルフの場合は特に「地面をつかむ」という感覚が大切であるため、その機能性を早く試してみたかったのです。

体幹トレーナー木場克己先生監修の、この特徴的なラバーの滑り止めがどう生きるのか。

履いた見た目も良い。

実際にアドレスへ。
まず、アドレス時のシューズを通しての地面へのグリップ力がすごい。まさに「地面を足で掴んでいるか」のような感覚。これが安定を呼ぶ。指先まで張り巡らされたラバーグリップのお陰だと思う。

そしてテークバック。
芝をグリップしている感覚が下半身の安定をもたらし、力を正確に伝えてくれるため、軸足がブレない。そして黄色のラバーが程良く滑ってくれるため、良いスライドを生む。これには驚き。

インパクト、フィニッシュへ。

先の理由で、自然に体重移行が出来る。
特殊な編み込みの効果で足が締め付けられることで、土踏まずのアーチを保ちながら、体重移動の八の字(右足つま先→右足かかと→左足つま先→左足かかと)への移行を実感できる。スイングを始めると一瞬なのだが、その感覚を感じるというのは KOBAX のお陰かも。

個人的には、ランよりもゴルフでその性能を実感できました。
あのグリップ力は本当に素晴らしかったです。

長友選手や大儀見選手などプロのサッカー選手も愛用しているようですが、僕個人としては、ゴルフプレーヤーに特にお薦めですよ。

これから益々出番が増えそうです。

数々のプロアスリートのトレーナーとして活躍している木場克己プロデュース。高機能性靴下 KOBAX 
 
 
[ad#ad-2]

程よい「街の大きさ」とは


昨夜、梅田で韓国料理(東梅田の「味家」がお気に入り)を堪能した後、芦屋へ。時間も22時半で少し早かったので、いつものバーへ。Norah JonesのLIVE DVDをみながら常連さん達と水割りをガンガン、最後の〆として一人で最近オープンした別のバーへ。ここは宮城峡、山崎、余市などの和ウヰスキーが充実。仕事を退職された女性二人が切り盛りされている落ち着いたバーで〆にはぴったり。

気づくと1時半だったので、さすがに帰ろうと思って歩いていると、あるカフェバーのオープンテラス席に友人が!家も遠いしこんな時間だし、おお、なんでこんな時間に飲んでるの!?とひとしきり立ち話(さすがに時間も時間なので席には座らず)。彼と別れ、偶然の出会いが嬉しくてニコニコと歩いていると、家の近所でまた友人にバッタリ。半径数百メートルの狭いエリア、しかも真夜中になぜこれほど知人友人に出会うのか。これが芦屋という程よいサイズの街の良さであり、フライデーナイトであり。


今日は少しだけ二日酔いの中、元気に出勤しています。
さて、そろそろ帰りましょう。

今週もお疲れ様でした。

塗り絵が動き始める “colAR” にエンジニアの愛情を感じる


AR(拡張現実)技術というのは、行動、参加、リアルタイム性、ビジュアルによる感動が合わさって初めて成り立ちます。マンハッタンの街中を舞台にバトンを奪い合うゲーム性のあるNew BaranceのARプロモーションは記憶に新しいですね。

さて昨日、techcrunchで見かけたこの記事にいたく感心。
まさに「夢のあるAR」がリリースされました。

「colARは驚異的なAR―子供の塗り絵がiPad/Androidタブレットから飛び出してスーパーリアルに動き出す」(JP techcrunch へリンク)

誰でも子どもの頃に一度は、自分が書いた絵が動き出したらいいのにと思ったことがあるのではないでしょうか。こんな車が走ったらいいのに、こんな飛行機が走ればいいのに、こんなお姫さまがいたらいいのに・・・そんな夢を実現したのがこのアプリ。http://colarapp.com/ から塗り絵をダウンロード。プリントアウトして塗り絵をし、タブレットのアプリを起動してカメラをかざすとこのとおり。まずはご覧ください。

ARは「現実空間ではあり得ないこと」を、あたかも本当に起こっているように見せることができる、という原点を素直に見つめ、子どもの頃に思い描いたことをそのまま実現。エンジニアの遊び心と愛情を感じます。techcrunchによると、”テクノロジーとしては、3DレンダリングにはUnityのエンジン、画像認識にはQualcomm’s Vuforiaフレームワークを使っているようだ。”
既存技術の組み合わせで、こんなに夢のあるアプリを開発できるというアイデアに感心。このニュージーランドのこのスタートアップスにPixarと同じ匂いを感じるのは僕だけでしょうか。

それでいいのだと思う


息つく間もない一日。
ようやく落ち着いた午前1時半。夜風が気持ちいい一時。


酒を飲みながら日本考。
歴史を紐解きつつの結論は「その時代、その時代で、みんなごちゃごちゃ言いながらやってたんやで」。日本のはじまり、天皇家、薩長と会津、イギリス議会政治の起こり、酒場のおじいさんの話、CIA、裏社会の必要悪まで、話題は途切れず、気付けば終電。タクシーで大阪駅まで飛ばしてギリギリ終電に飛び乗る。そこで諦めずに改札を走り切り、車両に飛び乗って汗だくになりながら飽きもせずにビジネスについて話し続けるところに青春を感じる。全ては自己満足だ。それでいいのだと思う。

Nicola Conte – Mystery Of You

クールビズ考とReminiscing


街中でも駅のホームでも、スーツにネクタイ姿の人めっきり見なくなりましたね。ネクタイはおろか、ジャケットを着ている人も本当に少なくなりました。帰りの駅で意識して見ていても・・・5%くらいかな。先日東京で取引先と話をしていると、関東では関西よりもノーネクタイ+ジャケットが多いのだとか。関西は「格好よりも楽さ」を考えている人が多いのかも。かく言う僕も、外出やMTGの予定がなければポロシャツや半袖シャツを着ることが多いのです。通勤のあの暑さは耐えられませんから。

「クールビズ」が開始されたのは2005年。政府の旗振りで提唱されたこのキャンペーンももう8年目。すっかり定着して来ました。「クールビズは政府が提唱している」という点が体面やマナーを気にするビジネスマンの背中を押したとも言えます。取引先もスーツ+ネクタイを強要しなくなりました。最近では企業のエントランスに「クールビズ実施中・ノーネクタイで勤務しています」というサインもあまり見なくなりましたね。夏場の暑い時にネクタイ締めて汗だくで来られても気持ちの良い物ではありませんので、もっと早くクールビズが定着しても良かったかもしれませんし、そもそも温暖化で日本も亜熱帯化していますから、服装が変わってくるのも当然といえば当然かもしれません。


夏場の真夜中に聴きたい曲は幾つかありますが、「Jazztronik – Reminiscing」はその内のひとつ。Emi Meyerのボーカルがまたノスタルジック。

「Reminiscing」= 思い出にふける 

たまにはボーっと思い出にふけるのも良いでしょう。

Reminiscing/Emi Meyer & Jazztronik

明日への糧となるメッセージ


連休最後の夜は、起業家の金言を読み、新しい明日に向けてのスイッチを入れるべし。
という訳で、デザインに特化したキュレーションECサイトとして大成功しているFabの創業者でCEOのJason Goldberg がブログに掲載した「90 Things I’ve Learned From Founding 4 Technology Companies」(4つのテック系企業を創業したことで学んだ90のこと)が素晴らしかったのでご紹介。その原文を翻訳したサイトを目にし、起業家精神に激しくインスパイアされたのでここでリンクを貼り一部転載させていただきます。

【ビジネス】Fabの創業者が起業で学んだことが素晴らし過ぎる!
(出典:SHINYA HAYASHI NOW)

共感した点を幾つかサイトからピックアップ。

“あなたの会社のオンリーワンを見つけろ
あなたのオンリーワンは3つの真理の交差点で見つかる。

・あなたとチームが最も情熱を傾けられること。
・あなたとチームが世界で一番になれる一発を持っていること。
・巨大な未開拓な市場があること。”

その3つ意外のことはすべて邪魔なものと認識し、排除しなければならないと、Jason Goldbergは語っています。また、”あなたのプロダクトが素晴らしいかどうかはどのくらいあなたのユーザーがそれを使い、それから価値を得ているかだけでしか分からない” とか、”1年で反響を得られなければ、ピボットしろ。一度ピボットしたら集中し、振り返るな” といったように、明快でスピード感がある経営判断の必要性も強調しています。

“ジムに通えそれか少なくも週四回は走れ”や、”8時間以上のフライトでなければ飛行機で酒を飲むな あなたを駄目にするし時間の無駄だ。”など、納得できる点もしばしば。スランプの時や考えがまとまらずにブレイクスルーしない時などは身体を動かすことが一番であることは僕も日々経験しています。頭が鈍重な時は昼寝をするよりも、5kmくらい走ってきた方がスッキリするし、また続きを始めようと前向きな気分になりますよね(今日も身体が重たかったので5km走ってきたらスッキリ)。

“成熟しろ、だけど大人になるな”
“しかし、世界を変えろ。意味のあることをしろ。違いを生み出せ”

など、気持ちを鼓舞する内容も。

Jason Goldbergはポッと出で売れたラッキーな経営者でも、スマートな経営者ではないところが味噌。4つのテックカンパニーを起業し、失敗も経験しています。40億円を失ったこともある。それでも再チャレンジ出来るところは「投資大国」アメリカならではの土壌だからかもしれないけれど、キレイ事では済まない経験をした上での言葉は泥臭く、含蓄があります。人生一回。様々な起業家の言葉を読み、聞くたびに、毎日を後悔のないように生きることが出来ているか、ジョブズが言うように「今していることは明日死ぬとしてもしていることなのか」どうか自問自答させられます。「考えると同時に行動を」これ、今からのテーマ。

こちらのインタビュー記事もとても良いのでご参照を。
INTERVIEW「Fab」のCEOが語る:「ぼくが4,000万ドルを失ってもカムバックできた理由」
http://wired.jp/2013/06/15/fab-jason-goldberg/


明日からまた新たな一週間。
梅雨も明け、すっかり夏本番。