No pain No gain というより、Much pain Little gain


少し早めに帰宅できたので、ランニングへ。

一昨日に15kmを難なく走れたのは「良く食べたおかげ」なのか、それとも単にコンディションが良かったのかを確かめるためです。ちなみに今日も良く食べましたよ。朝はカツサンドにスムージー、昼は肉そばとおにぎり一つ、そして夜はボールいっぱいのチキンサラダと魚のフライ、そしてご飯二杯。

少し前では考えられないような食生活です。蕎麦はともかく、おにぎりやご飯なんて!

デスクワークがメインとはいえ、平日の夜はそれなりに疲れて帰宅しているので、週末に比べてコンディションが良いとは言えません。それでも結局、10kmをなんなく走ることができました。大量発汗で気持ちいい!!

しかし身体ってすごいですよね。15km走り、中一日でまた10km。一番走りこんでいた数年前のようなペースです。二週間前までは5kmでへばるほど体力が低下していたのに。これはきっと、良く食べているからだ。良く食べ、良く飲み、良く働き、良く学び、良く走る。よし、この夏はこれで行こう!


走りながら考えていたのですが、No pain No gain という言葉がありますよね。

「痛みなくして、得るものなし」という英語のことわざです。いつも近くに置いている言葉なのですが、考えてみると、痛みなくして得るものがないのは当たり前で、人生って、ほとんどがしんどいことばかりで、得るものはほんの少しだよな、と思うのです。言い換えるならば、

「Much pain Little gain」(痛みは多いけれど、得るもの少ない)

ですね。

カスのような存在の僕でさえ、「こんなことが出来て良いですね」と言われることがあります。しかし、もし僕が今出来ていたり、持っていたりするものがあるとして、それをどのように手に入れたかと言うと、時間と、金と、血ヘドと汗と引換えに得たものばかりです。辛いことや、誹謗中傷、悪口、村八分にされたこともありましたっけ。

特別な才能なんてこれっぽちもない凡人以下の人間にとっては、日々が「pain」です。痛みを感じながらも努力をコツコツと重ねるしかない。もう、それでやっと、なんとか社会の邪魔にならないように、やりくりすることが出来るんです。

マラソンもそう。42kmもあるのに、タイムを5分縮めることがどれほど大変か。鬼のように練習しても、当日のコンディションによってはリタイアしなければならないこともある。必ずしも、努力が報われる訳ではないのは、マラソンも人生も同じではないのかなと思います。

それでも。

それでも、見えないものを見ているかのように、日々何かを重ねることだけしか出来ないのが人間なんでしょうね。しんどい。でも、やるしかない。願わくば、そこに楽しみを感じながら。

仕方ないなー、やるか。


(写真は今年2月のサンフランシスコ・バーリンゲームでの朝ラン風景)