SORACOMに見る、分かりにくいことを分かりやすくするアイデアと技術


9月最終日となった今日、IOT界隈で最もホットな話題となったのが、SORACOM(ソラコム)でした。幾つか記事が出ていましたが、分かりやすく解説されていたのがこちら。

【詳報】ソラコムがベールを脱いだ、月額300円からのIoT向けMVNOサービスの狙いとは?(TechCrunch)

なにこれ?と思われる方もおられるかもしれませんが、要はSIMカードです。
今、スマートフォンからネットにアクセスしようとすると、キャリアが提供する回線でデータ通信するか、ワイモバイルやWimaxなどと契約してwifi接続するか、MVNOのSIMを入手するか、場所は限定されますがFreewifiスポットを提供しているところでwifi接続するかの方法を取らなければなりません。Freeはそもそも場所を限定するので、いつでもどこでもネット接続しようとすると、高い月額料金を払わなければならなくなります。

しかし、スマートデバイス(例えば、スマートグラスやスマートウォッチ、ヘルスケア製品、デジタル家電など、いわゆるIOTと呼ばれるもの)の中には、ごくわずかなデータ通信をサーバと双方向で行えば事足りることが多いのが事実です。

例えばサーバと連動する体重計があったとします。体重計で通話したり、YouTube見たり、映像ダウンロードするようなことはしませんよね。センサーで取得した体重や体脂肪率などのデータをサーバに通信するくらいのものです。それなのに、月に数千円の契約は高い。そこで出て来たのが、ソラコムなんだろうと思います(と、僕は勝手に解釈しています)。

これからの時代、例えばスマートグラスやウォッチだけでなく、普段使っているイスやダイニングテーブルから自動車などに至るまで全てのモノとインターネットと繋がって行きます。そうなると、全てのデバイスにこのようなSIMが埋め込まれることになる訳で、この時期にソラコムのプラットフォームが出て来たことは流石と言わざるを得ません。ややこしい部分はソフトウエアで解決している点も素晴らしいです。

どちらかと言うと、BtoC向けではないので一般の方には馴染みがないものかもしれませんが、興味のある方はこちらからご覧ください。

soracom.jp

しかし、IOT特化のプラットフォームという振り切り方も含め、空港のターミナルのように、行くべき先にまっすぐ向かう!という感じで分かりやすいですね。これからどう成長していくのか、動向に注目です。

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意識高く走ったのに、月にも見放される中年の名月


FBで皆さんが美しい中秋の名月をアップしているのを見て、なら僕も、と、夜ジョギングに出掛けたらこの有様。折角のスーパームーン、なんとなく岩の割れ目から溶岩が見えているようで不気味でもあります。

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それにしても、走るには最高の季節がやって来ました。

中年でも意識が高い僕は(「中年」については前日の記事を参照)走ることをとても気持ち良く楽しむことができます。汗を流すことでご飯を美味しく、罪悪感なしに頂くことができるからです。

「意識が高い」という言葉は、知的でアグレッシブで自分磨きに余念がない学生を揶揄する言葉として数年前にかなり流行りましたけれど、意識が高い(未だに定義が分かりませんが)ということは少なくとも悪いことではないと思います。

むしろ若い時のエネルギーを何かにぶつけるというのは若さの特権でもあるし、成長するにつれて過去のイキりや勘違いを黒歴史として赤面しながら振り返ることがあったとしても、そういう経験があるからこそ学び成長できる訳で、改造車のマフラーを天高く伸ばすか、学力を伸ばすか、コンビニにたむろして朝を迎えるか、徹夜でミートアップしビジネスのストラテジーをビルドするか、どっちにしても、マグマのようなエネルギーを何かにぶつけることは向上に繋がります。それに、エネルギーを注ぐ方向が人によって違ったとしても、大抵の人はなんとかなっている訳で、あまり差は開かないものではないかなと思います。むしろマラソンと同じで常に何かを積み重ねていることで損はないとも思います。

どうせ生きているなら、下よりも上を見ていたものです。

人に頼まれた訳でもないのに10年以上ブログを更新し続け、走り、学び、仕事をして、バーで酔いつぶれている僕は、どっぷり意識高い系カテゴリに浸かっていると思いますが、気持ち悪がられようが、小石を投げられようが、進めるうちはこのまま進んで行こうと思っています。

自らは濃厚な中年のおっさんであるということを心底理解すべきである


アンチエイジングを語る時に、「自分はいつまでも若いのだから、アンチエイジングなんて必要ない」と思っている人の方が、「アンチエイジングがんばらなきゃ」と思っている人より若々しくいることが出来るという話を聞いたことがあります。自分はいつまでも若いという気持ち、自覚が人を若くさせるという訳です(根拠については知りません)。

しかし、僕は決めました。その逆を行きます。

そう、自分が立派な中年のオッサンであるという自覚を持つことにします。濃厚でギトギトな中年のヲッサンなのです。

厚生労働省の資料によると、青年期15~30歳、壮年期31~44歳、中年期45~64歳、とのこと、この括りなら僕は壮年なのですが、まあ良いでしょう、中年で。僕は立派な中年親父です。有名な俳優さんたちや、妖怪・荒木飛呂彦先生のような人間ではないのです。中年なので、大学生のように馬鹿飲みをしたり夜中まで遊んだり、調子に乗ったりしてはいけないのです。もっと身体や健康のことを気にしなければならないのです。

分かりましたね、自分。

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仕事があれば何処へでも


シルバーウィークの前半はカリフォルニア、帰国した後半は信州の八ヶ岳山麓で過ごし、連休が明けると同時に大阪で仕事に向い、今日は広島へ。仕事があれば何処へでも向かうのが信条です。

6時過ぎに家を出て、新幹線に乗り、呉へ。

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呉では取引先を回り、遅めのランチを魚介出汁が聞いたラーメンで満たし、

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広島市内へ移動し、ここでも取引先と打ち合わせ。

最後は取引先の担当者さんと合流して既に満席の MAZDA ZOOM ZOOM スタジアムへ。阪神vs広島戦を、ガチ阪神ファンの関西三人組が一塁側の内野席で控え目にかつ、無国籍な柔軟さで観戦。広島の皆様の暖かさに触れることができました。

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僕は祖母が広島なので、いわば、関西と広島のハーフ。
素敵な方言や空気に触れると妙に落ち着くのは、半分、広島の血が入っているからなのでしょう。これからどんどん、こちらでも仕事を広げて行きたいと思います。

晴耕雨読の生活に憧れつつ


朝の内に仕事を終わらせ、ジョギングに。

朝の気温は13度。家を出た瞬間は、さすがにランニングシャツとショーツだけですので寒さを感じますが、走っているとそんなこともすぐに忘れてしまいます。朝は散歩している人や畑仕事をしている人もいて、皆さんとても気さくに挨拶してくれているので爽やかな気持ちになります。

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こちらは秋が少し早いようです。
既に色付き始めている木々にススキ。

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走りながら、晴耕雨読の生活に思いを馳せました。

晴れたら仕事をし、雨なら本を読んで自宅で過ごす。なんて素敵な生活!実際にこちらでは仕事をリタイアしてそのような生活をしている人も多いですが、僕はまだまだ若過ぎるし、しなきゃいけない事も仕事もたくさんあるので、年に数回の短いステイで「その気」になることにします。

しかし、走っていると「売地」と書いた土地が幾つかあり、「ここを買ってこんな建物を立てて、こんなことが出来ればいいなあ」とか、「店だったらこんな名前にするのになあ」、と、あれこれ考え出すと10Kmなんてあっという間に過ぎてしまいます。ああ、己の想像力の豊かさよ!

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【Gallery】自然の中でレイドバック


信州の八ヶ岳山麓にいます。

標高1500mに位置する家では、夕暮れにもなると半袖では肌寒くなります。それでも、鳥のさえずりと新鮮で凛とした森の空気が吸いたくて、ハイボールと共に屋外のウッドデッキでブログを更新しています。

昨夜、米国出張から帰国してすぐに自宅に戻って準備をし、八ヶ岳ベースに向いました。シルバーウィークの半分が出張で埋まってしまったので、せめて後半くらいは家族でゆっくりと過ごせるところを・・・と考えた時、やはり我が家みんなの憩いの場であり、娘たちも大好きな八ヶ岳ベースにステイすることが最善だと考えたからです。さすがに多少なりとも体力的にはハードでしたけれど、ここに来れば心身共にリラックス出来るので、来て正解でした。

今日は朝から青空が広がり、行く先々で美しい景色を見ることが出来たので写真を並べておきます。

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格納庫と飛行機の話を少し


少しだけ空にまつわる話を。

101沿いのサニーベールのステイ先から、車で10分も走ればモフェットフィールドにある著名な建造物「ハンガーワン」を見ることができます。ハンガーワンとは、NASAが管理するモフェットフィールド(モフェット・フェデラル飛行場)に1931年に米海軍により建設された航空機専用の建設施設で、歴史的建造物にも指定されています。ちなみに、GoogleがNASAと60年のリース契約をしたので、今はGoogleの管理なんですね(なんて企業だ)。
興味ある方はこんなの記事も。「NASAの巨大格納庫「ハンガー・ワン」がグーグルの“手中”に」(日経ビジネス)

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(写真:NASA)

現在では、外壁が老朽化のために外されて骨組みだけのスケルトンになっていますが、僕もこれを見ると、ああ、シリコンバレーに来たなと毎回実感するランドマーク的な存在です。

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このNASAのマークを見るだけで気持ちがアガるのは、航空宇宙好きの宿命でしょうか。

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ここにいると、San Jose 国際空港も近いので、車で走っていると離着陸する飛行機を間近で見ることができます。これは、サウスウェスト航空のお腹です。

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さて、出張も今日で終了。

最後の夜の和食屋さんで、いつもお世話になっている方に偶然出会って座席を共にさせていただき、同席された製造業の社長を紹介いただくなど、毎度のことながら偶然の出会いも含め、たくさんの方と出会うことができました。もちろん仕事も順調です。しかし、とにかく忙しい!MTGに次ぐMTGで、PCを開ける暇も資料をまとめる時間もあまり取れず、深夜や明け方に起きてはメールをチェックするくらいの状態。関係各所、連絡遅くなっていてスミマセン。もう昼も夜も日付も曜日も訳が分からなくなっております。

次の更新は帰国後の予定。
日本はシルバーウィーク真っ只中ですね。

それでは、また。

人と物と情報を集める巨大なエコシステム


Silicon Valley の Mountain View という場所は、Google本社とモフェットフィールドがあることで有名ですが、ここに「Hacker Dojo(ハッカー道場)」というシェアオフィスの機能も兼ね備え、各国からたくさんのエンジニアやデザイナーが集まり、日々研鑽を重ねている Tech Hub があります。

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こちらのパートナー様の紹介で中に入れていただく機会をいただき、ちょうど日本からインターンに来ている学生さんを含めて、ジョインしておられる日本人エンジニアの皆様にもQuadceptを紹介させていただきました。

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中は天井が高くてとても広く、遊び心があってお洒落でいかにもシリコンバレーのオフィスという感じ。フリーアドレスでたくさんの方がPCに向かって仕事をしています(詳細は Hacker Dojo のサイトをご覧ください)

Googleキャンパスも近いので、Chromeカラーに塗られたGoogle自転車も置いてあり、企業、個人、学生問わず、人と情報が垣根なく自由に行き来できているオープンな環境であることを垣間見ることができます。

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車で走り回っていると、雄大な自然や低層階の建物、緑多い公園など、高速道路の渋滞を除いてはとても穏やかな場所のように見えるシリコンバレーですが、やはりここは、IT、TECH、ものづくりの分野で世界を牽引する企業群とスタンフォードのような大学を中心とした巨大なエコシステムが世界中から人と物と情報を集め、また、それがゆりかごの役目を果たし、このような Tech Hub から、次の時代を担う若者達、新しいスタートアップスがまた続々と生まれるんだなと思うと、あらためてこの地域の凄さを感じます。

それと同時に、英語が苦手な日本がなぜここまで成長できたのか、なぜ今でも世界三位の経済大国として君臨して続けていられるのか、逆にそれはすごいことなのではないのかとも思います。

年に二、三回は訪れている場所ですが、いつ来ても色々と考えさせられる場所です。

天気と元気の関係


日本の今夏は本当に雨が多くて蒸し暑く、心身共にまいってしまいました。その期間のブログを見てみると、いつになったら雨が上がるのだの、今日は久しぶりに晴れたから元気だの、そんなことばかりつぶやいていて、余程しんどかったんだろうなあと自分でも可哀想になってきます。

しかしベイエリアでは、予定がビッシリで走り回らなけばならないものの、やっぱり天気が良いのでハツラツと頑張ることが出来ています。朝から溜まりに溜まった仕事をこなしたりとか。

展示会終了後、こちらのプロジェクトメンバーと会って進捗を確認したり、いろんな会社を訪問したり、ミートアップしたり、ディナーに行ったりと、本当にたくさんの人とお会いしています。来る度に可能性を感じます。浮かれた気持ちでも、よくある「刺激」というものでもなく、もう少し冷静な何かです。

では、今から最後の打ち合わせに行って来ます。

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[Photo Gallery]Running at Baylands Park


海外に来ると(特に米国では)朝から夜まで予定がビッシリなのと、ホテルに戻ってからも虫の息で日本からのメールをチェックするので、基本的に寝不足になってしまいます。でも、やっぱり体が資本なので、毎日とは行かずとも、出来るだけ時間を捻出して朝ジョグだけは軽くするようにしています。

今ステイしているホテルはサニーベールにあり、ここには今年の1月にも滞在したのですが、ホテルから4kmほど走れば、大好きな Baylands Park があるのでそこまでクリーク沿いのトレイルを走って公園を目指すことにしています。

特に天気の良い朝は、陽の光が美しく、夜露にぬれた木々の葉がキラキラと光って心が洗われると同時に心身共にリフレッシュされます。

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それでは、今日も一日がんばります!