とにかく、人間というのはChill Outを求めたいのだ


英米人が使う ”Chill out” という表現は、ドラッグ的な幻覚から覚醒するという意味ではなく、「ゆっくりしたい」「落ち着きたい」という意味で使うことが多い表現です。

ですが、その前の状況としては、「work too hard」であったり「too much drink」であったりする訳で、その人のキャパシティを超えた何かがあって、そこから自分の世界に戻って来たいと感じることを”chill out”というのではないのかなと、個人的に解釈していたりします。

この欲求には個人差はあるものの、大抵、僕の場合はprimitiveな感覚に戻ることによって”chill out”したいと思うことが多いようです。具体的に言うならば、美しい風景を見たり、原風景を思い出したりですね。

そこで紹介したいのが、”A river runs through it”という映画です。

僕は何もモンタナ州の生まれでも何でもなく、ただの関西生まれ関西育ち、釣りなんて何の興味もない、どうしようもない奴なのですが、幼い頃にビデオで見せてもらったカナダやアメリカ北部の大自然の映像が未だに脳裏に焼き付いており、それを思い出すトリガーになるのが、この映画な訳です。


人それぞれ、Chill Outしたい時の過ごし方は様々でしょうけれど、少なくとも、「何か」に戻りたいというのは自然の欲求ではないでしょうか。そして、戻る場所には、何らかの意味があるのだと思います。