朝の時間と世界観の提供


午前中の打ち合わせや会議はいい。
せっかく頭が冴えている時間、
ルーチンの報告会議に使うのはもったいない。
新規プロジェクトやブレストに使うべき。
またパートナー企業との込み入ったMTGに使っても良い。
ちょうど今朝は「パートナーとのMTG」が9時半から行われた。
9時半にパートナー企業の皆様がお越しになり、
ズババババっと要点の絞った打ち合わせ。
事業の性質上、どうしても専門的な話になるし
スピードが要求されるビジネスストラテジーの立案と
エグジット。
こういう時に求められるのは意思決定のスピード。
要点を把握し、ポンポンっと体型立てて進めていく。
会議のゴールは決定なので、決めなければ終わらない。
さすがに皆様テンポが速いので、
こういった会議は気持ちが良い。
このような場においては、
「相談」ではなく最初から「答え」を持参し、
机上に並べて喧々諤々した上で
ゴールを見出すことが求められる。
相談なら、担当者レベルで終えておく。
個人であれば最低でも自分の考えは用意しておく。
そして、考え事は移動中に行い、
思考の整理は夜中に行う。
朝は意見交換と決定。

最近LondonでのExhibitionといい
アーティストのMVといい、
Instagramのユーザー参加型イベントが目に付く。
Instagram Helps the Vaccines Put Fans in Music Video
単機能で分かりやすく日常的に使用し、
「少しだけ人と違ってかっこいい」手軽なアプリ。
世界観の提供が共感を生む。
この場合は各種フィルター(モノクロ、セピア、
アーリーアメリカン調なものからトイカメラ風まで)
「このプロダクトを使うと、日常風景でも、
どこか非日常になりますよ」とイメージさせている。
ブログを含んだソーシャルメディアが日常の中に浸透し、
携帯で写真を撮り、共有することも日常化している。
共感が共有を生み、共有が拡散を生む。
そして共感は同時にファン層を形成する。
「どこにでもある日常風景」を、
簡単なフィルターで特別なものにする。
写メが一つの作品になる。
タイミングも良かったのだろうが、
ソーシャルメディアの急拡大と
「何か新しいもの、人と違うもの」を求める
成熟した市場ニーズにピンポイントで答えた
素晴らしいアプリだなあ、と今更ながらに思う。