11月です。
今年もあと二月。
月刊「沈考」シリーズも残すところ、あと二回。
過去のアーカイブを見直してみると、
随分と無責任なこと、恥ずかしいこと、猛毒たっぷりなこと
(たまに、平和的内容)を書いてきたなぁ、と思うわけです。
ま、そういうカテゴリですのでね。
今月は、「たまには業界のことでも、ね。」がテーマです。
WEB業界は、「WEB2.0」時代真っ只中です。
「WEB2.0」の定義は広範囲に渡りますが、
ブログ、SNSに代表されるように、
個人からの発信が、無視できないメディアとして、
認識されるようになって来たのも、その一つの表れです。
でもね。
日本のネット人口約8000万人に対して、
ブログユーザーは800万人。
mixiのようなsnsユーザーは700万人程度。
mixiユーザーにいたっては、62%が20代、25%程度が30代で、
合わせると80%以上のユーザーが20、30代で占めてるんです。
実際にmixiの収益の90%程度が広告収入。
(もちろん、アメリカや韓国などに比べると、
そもそもSNSユーザーが少ないので、
まだまだ発展する余地はありますよ。)
そんな中、この業界に対して最近なんとなく思うのは、
どんなサイトでも、ブログ機能とSNS機能を乗っけようとすることと、
mixiに限らず、せっかく人間集団が出来ているのに、
ピンポイント広告以外に、その集団に対して「こうしよう」という
答えを出し切れていないケースがすごく多い、ということです。
それに、一番人口の多い50代~60代の世代を
囲いこめていないのもすごく問題なんですね。
僕はね、
きっと、最新の技術とか、どうすれば¥になるの?
といったことばかりにフォーカスしているから、
なかなか上手くいかないんだと思うんです。
資本主義経済も、そろそろ成熟してくると、
人々の関心事も、大量消費から、
「質」や「環境」や「社会的意義」に遷移してきます。
今の時代、本当に大切なのは何?
根源に関わるテーマから入らないと、
きっと、円熟した本物志向の人間はついてきませんし、
PCやデジタルに苦手な50,60代の世代は絶対に入れません。
使い手に意識させないのが、
本当の先端技術だとも言います。
「儲かる、儲からない関係なしに、
このサイトを立ち上げることによって
どんな社会貢献につながるだろう。
どんな風に人々の生活が本質的に豊かになるだろう。」
本質を見極めて、ニーズにシンプルに応える、
生活がより充実するように、ちょっとだけお手伝いする。
謙虚なスタンスでいなかいと、
この業界、先走り過ぎちゃう気もするんですよね。
あ、これ、自戒もこめて。笑
という訳で、
自分自身もビジネスモデル策定でちょっと頭悩ませてたから、
クールダウンの意もこめて、原点回帰してみました。
あはは。