心の貧しさ

電車でかわいそうな人を見ました。

年はおそらく27、8くらいだと思います。メガネをかけた男性。ネクタイをゆるめ、トートバックのような通勤かばんを持ってイヤホンをしてうつむき加減で立っています。見るからに神経質そうな痩せた男性です。

次の駅で人がたくさん乗ってきました。朝のことだからほぼ満員電車です。ギュウギュウ詰めです。するとその人、押されたのがいやだったのか、「チッ、なんやねん、もう~・・・。あ~」とか言っています。しかも、かなり普通の声で。自分はイヤホンしてるから聞こえないのかもしれないけど、朝からそんな独り言ブツブツ聞かされる方にとっては気分のいいものではありません。

よっぽどストレス溜まっているのでしょうか。ずっと舌打ちしながら「もぅ~・・」とか、「あ~、ほんまに・・・○×・・・」とかブツブツ言っています。

かわいそうなやつ。

そんなこんなで大阪駅に着きました。運悪く、到着したホームは彼が立っているドアの方です。すると、彼、今までよりももっと大きな声で、

「え~!?、なんや、これ。うわ~・・・・最悪や!」

察するに、おそらく彼は、大阪駅では降りないのでしょう。つまりドア際に立っている彼は、怒涛のごとく押し寄せる大阪駅下車の客を、一旦ホームに降りて通さなければならないのです。そのことが、彼的にはどうしようもなく不快だったのです。帰りの電車では酔っ払ったおっさんが放送禁止用語を連発しているのとかに何度も遭遇したことがありますが、朝の電車でここまでブツクサ言ってる奴ははじめてです。

でも、彼の腕にはホワイトバンド が・・・・。

世界の貧しさよりも、あなたの心の貧しさがほっとけないよ・・・・。

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久しぶりに娘の写真です。

PCで仕事していると、ハイハイでやってきて、タコ足配線をガチャガチャします。