存在しない市場を創出するということについて


12月がこんなに忙しいなんて。
気付けば後半に差し掛かり、残りの営業日数をカウントすると・・・めまいが起こりそうな今日この頃です。書きたいこともたくさんあるのですが、更新する時間もなくてあっという間に二日も飛んでしまいました。それに加えて連日の会食。土日含めて一週間ぶっ通しで会食と忘年会が続きます。いやー、いい感じで師走ですね!

まずは告知から。
QuadceptTech in Asia に掲載されました。先日、日本支社のJさんが取材に来てくれた時のインタビューが記事になっています。エンタープライズユースのファンクションを全てのエンジニアに、という我々のプロダクトコンセプトが「Makers目線」で良くまとめられています。もし興味がある方は下記からご覧ください。

Makers rejoice! Quadcept is leveling the playing field for circuit board design tools (Tech in Asia) ※記事は全て英文


昨年の大きな話題と言えば、東大発ロボティクスベンチャーの「SCHAFT」がGoogleにバイアウトしたということではないでしょうか。SCHAFTについては弊社も多少絡みがあったということもあり、僕も一人のテックジャンキーとしてとても注目していたスタートアップスでした。

そのSCHAFTですが、Googleバイアウトの舞台裏が一年後の今になってようやく明るみに出てきました。BLOGOSに掲載されたこの記事、必読です。日本が抱える問題点が浮き彫りになっていますが、問題はこれからどのような戦略を取るかということです。

<東大発ベンチャー・シャフト元CFO激白>世界一の国産ロボットはなぜグーグルに買われたのか ー 「支援する枠組みは行政に無い」―日本からジョブズが出現しないのはなぜか(BLOGOS)

「見逃し三振を避ける」ためにはどのようにすれば良いのか。何もない荒野に市場を創出するということは、何を意味するのか。とても考えさせられます。

ちなみに「SCHAFT」については過去にこんな記事も書いていますのでご覧ください。

Innovationの息吹を感じた初日(2014/1/15)

今年、目が離せないデバイスとテクノロジー(2014/1/16)

GUGEN と DMM.make AKIBA レビュー


12/13、14の二日間、日本最大級のハードウエアコンテスト「GUGEN 2014」の展示会と表彰式が開催されました。この一年間に各地で開催されたハッカソンやアイデアソンなどの総括でもあります。

Quadceptもスポンサーとして協賛させていただきました。

Quadcept賞として選ばせていただいたのは、義足の「Raplus」さんです。腰にバッテリーと基板が内蔵されたポーチを装着し、市販の義足に駆動装置を装着するという、補助器具。介護ロボの「HAL」などは価格も高いし、ほとんどの場合、オーバースペック。「Raplus」はドクターのリクエストで「30%」のパワーを供給することで足の不自由な人のサポートをするという、非常に実用的な装置であるという点が素晴らしいと感じました。

商品は「Quadcept一年間無料使用権」です。ぜひ、Quadceptで回路を描き、より良い製品開発を続けて行っていただきたいと思っています。おめでとうございました。

大賞、その他の作品についてはこちらの記事(THE Bridge)からどうぞ。


さて、本大会は富士ソフト秋葉原ビルで行われましたが、11月にオープンしたハードウエア開発の総合モノづくり施設「DMM.make AKIBA」も同じビルと入居ということもあり、なんだかハードウエアに関わるものが秋葉原に集結しているような感じです。

どうして秋葉原なのか。
GUGEN2013の大賞であり、James Dyson Award なども受賞している exiii Inc. さんも最近「DMM.make AKIBA」に入居したばかり。皆さんに話を聞くと施設の充実に加え、「便利な立地、試作とかする時パーツがすぐに手に入りますしね」とのこと、まあ、確かにそうですよね。


DMM.make AKIBAは、ハードウェア開発に必要な最新の機材を取り揃えた「DMM.make AKIBA Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「DMM.make AKIBA Base」、ハードウェア開発のトータルコンサルティングを行なう「DMM.make AKIBA Hub」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設です。途中で施設の方を紹介いただき、中を案内していただきました。

メーカー企業さながらの、振動試験機や、電波暗室、それに基板コーナーでは実装機、半田リフロー、X線検査装置などが。実装機なんて使える人がいるとは思えないけれど、まずはファシリティを充実させて、後から考えようということでしょうね。とにかく「すごい!」の一言に尽きます。入居希望のハードウエアスタートアップスが殺到しているのも良く分かります。

では設備の一部を写真でどうぞ。

回路図CAD、PCB-CADに加えて、3DのCATIAも入るという贅沢さ。PCには3Dプリンターが接続されています。

共通言語で結ばれた絆は強いんだって(越中詩郎風に


趣味や仕事など、共通言語で結ばれた絆の強さを実感しています。

今回は本業の方で、日本最大級のハードウエアコンテスト「GUGEN」のスポンサーとしてアテンドしていますが、ソフト・ハード関わりなく、「ものづくりが好き!」という人々が仕事とは別のプライベートな時間で制作した渾身の作品を並べて展示しておられます。

もうね、皆さんの目のキラキラがすごくいいんです。本当に「ものづくり」が好きで、筐体を設計し、コードを書き、アプリを開発している。自分が作った作品を心の底から子供のように思っていて、それを語る時の目の輝きといったら!説明を聞くこちらまで嬉しくなってしまいます。

会場となっている富士ソフトアキバプラザは大盛況。

同じビルに入るDMM.make AKIBA 見学させていただきました。
ここもハードウエアスタートアップスが多数入居しています。そして、設備が信じられないくらい豪華・・・基板実装機まで置いているのには心底驚いた。

ものづくりって、本当に楽しいですよね!
ちなみに「GUGEN」展示会は明日まで開催。いよいよ、今年度の最優秀作品が決まりますよ!お近くの方は是非いらしてください。見ているだけで楽しめますから。


同じく共通言語で結ばれた絆の話。

昨夜は「プロレスを語るクリエイター関係者の忘年会」に飛び入り参加させていただきました。実は僕、大のプロレス好きなのですが、あまりにマニアックな世界故に、その話をする機会がない。ところがですよ、この集まりではその「プロレス」が共通言語になっているので、全員初対面の方でしたが、一瞬で仲良くなることができるのです。これ、本当に不思議。そして、とにかくバカ笑いして、飲んで、語って、あっという間に時間が過ぎて行ってしまう。本当に、共通の趣味(それがマイノリティであればある程、絆は強くなると思う)って、人間関係を一瞬で縮めますね。

ご一緒させていただきました皆様、本当にありがとうございました。

ケンドーコバヤシ 越中詩郎漫談

人間の労働がロボットに置き換わる日


しとしと降り続いた雨も夜に止み、また一段と寒くなりました。

「Amazonが倉庫ロボット1万5000台を導入し最大1000億円の人件費削減へ」(Gigazine) というニュースと時を同じくして、「ホーキング博士「人工知能の進化は人類の終焉を意味する」(ハフィントン・ポスト) という記事が相反するように流れてきました。

Amazonのロボット導入により、労働者が過酷な労働環境から開放される一方で、人件費=労働者自身も削減してしまうことになります。Amazonの流通センターで働いていた数万の人々はリストラされることになるでしょう。彼らはどこに行くのでしょうか。そしてこの先、どのように収入を得ていくことになるのでしょうか。

今後益々、AI(人工知能)とロボティクスの導入は加速していくことになりますが(これは避けられないことでしょうね)、それと比例して雇用の受け皿となっていた単純作業はここ数年の内に徐々に姿を消して行くことになります。そうなると、人間の労働力は必要なくなります。今後「誰でも出来る」単純作業は姿を消して行き、代わりにAIがその役目を担うことになるのは明白。その時、人間はどのような仕事をしているのでしょう。

答えの一つは「体験」を売るということです。
物やサービスに「体験」という付加価値をつけ、提供する。

プレミア感、ワクワク感、非日常感、未来感。

気持ちが高揚するようなものであれば、人々はお金を払います。レッドブルは栄養ドリンクとしては大したことないのにも関わらず、なぜあんなに高い価格で売れるのでしょうか。ブランディング視点で見るとおのずと答えは見えてきます。

今後、どれほどのスピードでパラダイムシフトが加速するか分かりませんが、少なくとも、自分たちが思っている以上のスピードで世の中は変化してきています。今でも、知らず知らずの内に大きな格差が生まれています。その格差というのは、「仕組みを作る側」と「それを利用する側」と言うことも出来るかもしれません。SNSで日々情報発信をしている数億人の利用者が儲からないで、何も情報発信をせずにシステムメンテナンスと開発だけをしているサービス提供者が莫大な富を築いていることと同じですね。Googleもそうです。

これから何をすべきか、どうしていくべきかを考えると、怖くもあり、面白くもあります。しかしやはり、ホーキング博士の警鐘は真実のようにも思えます。

「Maker Faire」と「GUGEN」〜 個人の「ものづくり」が楽しい


手前味噌にはなりますが、我らがQuadcept社もスポンサーとして出展していた 「Maker Faire Tokyo 2014」。僕はアテンド出来なかったのだけど、メンバーによれば、すごい盛り上がりで大盛況だった様子。今年は舞台を東京ビッグサイトに移して規模も拡張。数年前から「ものづくりが変わる」と注目されてきたメーカーズムーブメントですが、一時のブームとなるか、アメリカのようにムーブメント(またはカルチャー)として根付いていくか、今年〜来年が岐路になりそうな予感です。

当日の様子はQuadceptのFacebookページにイベントの様子が掲載されていますので是非どうぞ。(良ければ「いいね」もしてくださいねw)
https://www.facebook.com/quadcept

そんな中、ハフィントン・ポストにこんな記事が掲載されていました。今年の Maker Faire を総括しているような良記事です。特に、企業勤めをしているエンジニアを中心とした「放課後メーカーズ」の活動がどのように企業(本業)に還元されるか、企業と個人メーカーとの関係が今後どのように進展していくかなど、パネルディスカッションの取材を中心に書かれいるので興味のある方はご一読を。

社内の「Maker」がものづくり大企業を変えるーMaker Faire Tokyo2014に見るMakerとメーカー(ハフィントン・ポスト)

ただ、「企業と個人メーカーとの関係」ばかり目が行くと、「結局、一部の技術技能を持ったエンジニアしか参加出来ないんじゃん」と少しハードルが上がってしまうような感じもしますが、本来のMakersというのは、もっと日曜大工的な感じなところからスタートしているような気がします(少なくとも個人的にはその方が参加しやすいw)。仮に3Dプリンター持ってなくても、今は幾らでもオンラインで注文できる時代だし、図面が公開されているものもある。電子ブロックで少し回路の勉強をしたり、本屋で参考書を買えば、回路設計をしなくても Arduino やRaspberry Pi などでモノを動かすことも出来ます。大切なのは、アイデアと発想力ですね。


そして、トピックをもう一つ。

12月12日と13日に「未来のふつうを見つけよう!あなたが決めるハードウエアコンテスト GUGEN」の展示会と授賞式が開催されます。こちらもQuadceptはスポンサーとして協賛させていただいています。

さて、このイベントも個人やグループで電子工作を中心にものづくりをしている人に焦点を当てたイベント。二年前までは「電子工作コンテスト」という名でしたが、ただ「コンテスト」として終わるのではなく、そこから企業とタイアップして製品化まで目指すというエコシステムを構築すべく、2013年から「GUGEN」(具現)という名でスタートされています。素晴らしい取り組み。

GUGENのコンセプトはこちらから。

こちらは、本当に製品として「具現化」するためのイベント。もちろん、そのための支援プログラムもあります。いわば、ものづくりプラットフォームですね。個人メーカーからすれば夢のような場所です。

という訳で、年末の風物詩となってきたMakers関連のイベント。GUGENには僕もアテンドするので参加される方はお会いしましょう。そして、本格的に回路設計、基板設計までされたい方は是非、Quadcept をご利用ください。笑

さて、来年はどうなって行くのでしょうか。
これから益々楽しみです。

サイボーグのようにはなれないけれど


サイボーグのようになれたら良いなと思う時がある。

過去の記事の中で、マリッサ・メイヤーのガリ勉ぶりに注目したことがあったが「ガリ勉のススメ」(2013/9/6更新記事)、引用元の日経ビジネスの中で言う「ガリ勉」とは「猛努力家」のことをいう。本来持つものに加え、あれほどまで努力をすれば世界の誰もが知るビジネスエグゼクティブになれるのだろうかと思う。これはイチローや孫さんなどの有名人だけでなく、エグゼクティブに共通する性質だということは言うまでもない。

常に泥酔し、煩悩の固まりである僕からすれば、まさにサイボーグである。


あくまで手段としての話だし、前述とは矛盾もあるかもしれないけれど、成功のゴールイメージに到達するためのプロセスは千差万別だとも思う。何が良い、悪いの話ではない。そこに到達するための最短距離が、ガリ勉が良いのであればガリ勉になるべきだし、感情を殺して黙々と一つのことに集中し、滅私奉公するのであればそれも良いだろう。プライベートやライフワークバランス(死語)を重視して最短距離で行くのであればそれも構わない。

しかし、ことビジネスに関して言えば、「ガリ勉タイプ」の方が成功確率が上がるのは恐らく事実であろうと思う。自分が思っている以上に、この世には「天才」と呼ばれる人が山のようにいる。しかも規格外の天才だ。何が天才かというと、持って生まれたものに加え、人の何倍も努力をする。勝てる気がしない。一部のそのような人たちと幸いにして一緒に仕事をする機会があるが、彼らのビジョナリーぶりはすごい。

そして、大切なのは、過去の成功体験を捨てて、覚悟を決めるということだとも思う。言い換えれば、臨機応変、柔軟性、チャレンジ精神。成功したいのなら、小さい自分の世界観と、こだわりを捨てて行こうと思う。

「クラウドソーシング」をキーワードに考えてみると面白い


クラウドソーシングが昨今のビジネスのキーワードになりつつありますが、あんなに広大なアメリカなのに、最短一時間で生鮮食品が届くサービスがあるというから驚き。以下、Tech Watch からの引用。

即日配達ECは激戦へ…最短1時間で生鮮食品が届く「Instacart」を使ってみた!(Tech Watch)

もちろん、サービスの展開地域は大都市圏。SF、シカゴ、DC、フィラデルフィア、サンノゼ、LAなど。ショッパーという登録者を利用し、オーダー毎にスーパーに買いに行くという「アプリを使ったおつかいサービス」なので、在庫も持たずにOKというところが魅力ですね。そしてこのサービス、週10%以上の速度で成長しているというから驚き。

アメリカでは、Amazonやをウォルマートなども展開していますが、日本では今後どうなっていくのでしょうか。いずれにしてもクラウドソーシングというキーワードを元にしたサービスは今後アイデア次第でどんどん膨らんでいきそうです。

あれこれとイメージするだけで楽しいですね。

身近な生活の中で困っていることを解決するソリューションを考える


常日頃から、時間には「速度の変化」があると感じています。のんびりしていた(はず)山の生活から、都会での仕事の生活へ。ジェットコースターのような時間の流れにも体はすぐに順応するところが面白いところです。


決済サービスのSquareに続き、交通系サービスの UberやLyft が日本にも進出して注目される中、今後のビジネスチャンスは、行政がカバーできてないところにあるのではないかと考えています。もちろん、この分野については歴史的にも行政が運営していた事業の民営化という形で進展してきた分野ではありますが、今後はスマートフォンやウェアラブルといったデバイスとセンシング、データ解析による最適化によって益々面白いサービスが出て行くでしょうね。

もちろん、UberやLyft などのサービスには法的なハードルもたくさんありますが、これらをクリアして浸透して行けば介護分野とも連携できるかもしれないし、空いている時間にドライバーになれたりするので、多くの人の悩みの種である「一家の所得」も押し上げることができる。このようなシェアリングサービスの重要な要素は、時間と街の最適化と、収入のチャンネルが増えることによる所得の最適化に繋がることだと思います。

今後のビジネスチャンスは、飽和しているeコマースや便利ツールなどではなく、もっと人の生活に直結するインフラ(交通、住宅から、医療、子育て、介護、教育など)などにありそうです。アーリーアダプターは別にして、うちの両親などITに全然詳しくない人の暮らしを楽にするようなサービスが求められていますよね。

Makers系ものづくりイベントのシーズンがやってきた


11月〜12月に掛けて、Mekers系ものづくりイベントが続きます。

まず第一弾は、「Maker Faire Tokyo」。11月23日〜24日まで開催です。

Quadcept も、昨年に引続きシルバースポンサーとして参画させていただいています。もちろん、当日はブースも出展していますので、是非遊びに来てくださいね。

なお、昨年までは、お台場での日本科学未来館での開催だったのが、規模を拡張して今年はビッグサイトで開催です。いや〜どこまで盛り上がって行くのでしょうか。楽しみ!


そして第二弾は、「GUGEN 2014」。

こちらもスポンサーさせていただいていますが、年々作品のレベルも上がり、今年は大手企業も協賛としてズラリと名を連ねています。

ちなみに、GUGENとは下記のようなイベント(括弧内、公式サイトから引用)。4月から各地で開催されてきた、アイデアソン✕ハッカソンの集大成が12月13、14日に展示会+表彰式という形で実施されます。

「GUGENは、2013年に「未来のふつう」となるデバイスやアイデアを評価し、具現化をサポートするコンテストとしてスタートしました。GUGEN2014では、コンテストのみならず、みんなのためのものづくりを行うすべての人たちに向けて、課題解決のアイデアを考える場を作り、アイデアのブラッシュアップやプロトタイプづくりを応援する様々な取り組みを行ってまいります。」

こちらも優秀な作品がずらりと並んでいます。
もちろん、今年も「Quadcept賞」を用意していますので、Makersの皆様は是非応募してくださいね!

と、この記事を書きながら、「もう年末か〜」と思ってしまいました。
いや〜、一年あっという間です。

個人メディアの時代に最終的に残るものはなんだろう


東京、首相官邸前のホテルからの更新。

あ、写真は新宿。


面白い記事に出会った。

「世界は、ミレニアル世代の「自己顕示欲」が社会を揺るがす時代に突入している」(Wired)

記事を承前として話を進める。
社会学的アプローチをしなくても、(少々世代は離れているが)SNSとデバイスを使いこなしているこの世代の一人として、この分析はとても共感できる点である。

仮にSNSのタイムライン上でセルフィーしなくても、ブログのような個人メディアで言いたいことを発信し、それをRSSでSNSのタイムラインに投稿するような間接的な使い方でも、効果は同じだと考える。

確かにSNS上でのセルフィーやタイムライン投稿は「自己顕示欲」であるかもしれないが、人によってその理由は様々であろう。単純な自己顕示かもしれないし、ブランディングという名のストラテジーかもしれない。ちなみに僕の場合、ブログを2005年から続けている理由として、大きく二つを挙げることができる。それは、

1,何かをインプットしてアウトプットすることを習慣付けるためのツール
2,ライフログ

である。そもそも、書くということに関しては素人だし、人様に何かを伝えたいと思うほど立派な考えを持っている訳でもない。ブログを書いていて仕事が増える訳でもなければ、取材されるようなこともない(厳密に言うと、仕事で取材は受けたことはある)。でも、結局のところ、(対外的というよりは)自分のためであるということが一番大きいポイントだ。

そういう意味では、先の記事に出ている「ミレニアル」な人々とはちょっと違うかもしれない。自己顕示ではないような気がする。しかし、これからの世界を「労働力としても消費者としても」ミレニアル世代が席巻していくのは紛れもない事実として受け入れなければならない。

それが今後のスタンダードになるのであれば、それを受け入れつつ、どういうアプローチが出来るかという点が色々とポイントになるのは明白だと思う。僕は少なくとも、数年前からそう考えているし、メーカーやサービスプロバイダーの一方的な押し付けは通用しないし、基本的に効果がないことも知っている。共感マーケティングというのは、あまりに稚拙なワードだけれども、でも、そこを考えなければこの先、供給側が生きていくことができないのも明白だとも思う。

難しい時代だけど、結局は、コンペティターを凌駕する製品とサービスを作ったものが勝つという普遍的真理は今も生き続けるのではないだろうか。