人間の労働がロボットに置き換わる日


しとしと降り続いた雨も夜に止み、また一段と寒くなりました。

「Amazonが倉庫ロボット1万5000台を導入し最大1000億円の人件費削減へ」(Gigazine) というニュースと時を同じくして、「ホーキング博士「人工知能の進化は人類の終焉を意味する」(ハフィントン・ポスト) という記事が相反するように流れてきました。

Amazonのロボット導入により、労働者が過酷な労働環境から開放される一方で、人件費=労働者自身も削減してしまうことになります。Amazonの流通センターで働いていた数万の人々はリストラされることになるでしょう。彼らはどこに行くのでしょうか。そしてこの先、どのように収入を得ていくことになるのでしょうか。

今後益々、AI(人工知能)とロボティクスの導入は加速していくことになりますが(これは避けられないことでしょうね)、それと比例して雇用の受け皿となっていた単純作業はここ数年の内に徐々に姿を消して行くことになります。そうなると、人間の労働力は必要なくなります。今後「誰でも出来る」単純作業は姿を消して行き、代わりにAIがその役目を担うことになるのは明白。その時、人間はどのような仕事をしているのでしょう。

答えの一つは「体験」を売るということです。
物やサービスに「体験」という付加価値をつけ、提供する。

プレミア感、ワクワク感、非日常感、未来感。

気持ちが高揚するようなものであれば、人々はお金を払います。レッドブルは栄養ドリンクとしては大したことないのにも関わらず、なぜあんなに高い価格で売れるのでしょうか。ブランディング視点で見るとおのずと答えは見えてきます。

今後、どれほどのスピードでパラダイムシフトが加速するか分かりませんが、少なくとも、自分たちが思っている以上のスピードで世の中は変化してきています。今でも、知らず知らずの内に大きな格差が生まれています。その格差というのは、「仕組みを作る側」と「それを利用する側」と言うことも出来るかもしれません。SNSで日々情報発信をしている数億人の利用者が儲からないで、何も情報発信をせずにシステムメンテナンスと開発だけをしているサービス提供者が莫大な富を築いていることと同じですね。Googleもそうです。

これから何をすべきか、どうしていくべきかを考えると、怖くもあり、面白くもあります。しかしやはり、ホーキング博士の警鐘は真実のようにも思えます。

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