心地良いことを追求する自由と、自由を手に入れるための努力

今が一年で一番好きな季節です。ランニングをしていても、ゴルフに行っても、金木犀の香りはするし、紅葉は美しいし。気圧も安定しているので、体調も快調です。

昨日のラウンド

秋って、陽の入り方と空の高さがなんとも心地良くて。

素敵だな、きれいだなと思ったらすぐにポケットのスマートフォンを取り出しては写真に収める。その中から選りすぐりをインスタなどで共有。

カメラ付き携帯の発明は人の暮らしを変えましたよね。

心地の良いものに囲まれていると、そうでないものが、より「心地悪いもの」として際立ちます。自分と自分がいる環境が心地良ければ心地良いほど、そうでないものとのコントラストがはっきりくっきりするのです。

悲しいかな、世の中というものはそんなに甘くなくて、大人の事情というものがあり、付き合いたくない人と付き合わなければならなかったり、好きでもない仕事をしたり、満員の通勤電車に乗らなければならなかったりして、「心地悪い」ものを生活の中に取り入れなければなりません。

これが人生だ
すべて修行だ
人間力が向上する
苦労の先に成功がある
ここを乗り越えた時に、新しい発見がある
嫌なことを糧にして、自己成長につなげよう
苦労すればするほど、成功に近づく
人としての器が広がる
弱い人の気持ちが分かるようになる





本当にそうなのかな?
 
若い頃は、僕も常にそう言い聞かせて前向きに、ポジティブに自己暗示をかけていたのですが、最近の僕は、まったくそうは思わなくなりました。

昔はね、努力と成功が比例したんですよね。高度経済成長期はそうでしたよね。今の時代は全く比例しないでしょう。中途半端な組織の中にいる人は、がんばればがんばるほど、むしろ消耗するご時世です。

泥の中から抜け出した方がよほど幸せだし、一緒にいたくない人とは一緒にいない方がどれだけ幸せか。でもみんな「そうしなければならない」のは、ぶっちゃけ利害関係があるからなんですよね。労使関係もそうです。経済的束縛。例えば、嫌いな会社を辞めれないのは、お金が稼げなくなるから。そのコミュニティにいる理由は、出ると孤独になるかもしれないから。もし逃げたいのであれば、とにかくスキルアップにいそしみ、自分の力で金を稼げるようになればいいし、本当に好きな人とだけ繋がっておけばいい。そして、自由に選択できる力を身に着けたらいい。

目に見えない同調圧力も無用。自分が心地良いと思う道を行けば良いですし、僕もそうしています。今のトレンドがこうだから、働き方はこうあるべき、チームビルディングは、イノベーションは、ネットワーキングは、コミュニケーション、ダイバーシティは・・・って、もう聞き飽きたでしょ?んなもん分かってるって。太古の昔からやってることです。大体、手法は表面的には良いけれど、根本の問題は解決しないものなんです。

合わないなら、自由になりましょうよ。心地良い環境に身を置きましょう。そのための努力は惜しまない。楽をするというわけではないです。自由を手に入れるためにこそ、頑張ること。

そんなことを、最高のシーズンに、自然に囲まれながら考えています。