年始には想像もしなかったような素晴らしいギフトをいただいた一年

今年を振り返った時に、自分が見ている景色がまったく違うものに変わったように感じます。特に今年の後半は仕事面でもプライベート面でも、身の回りが大きく変化し始めました。

昨年はコロナ禍による変化の中で、今後のキャリアや人生そのものをどう舵取りすれば良いかを自問自答し、その選択の中でどのように自分が社会に役立てるかを考えつつ、一方で体調の激的な不調も相まって悩み苦しんでいたのですが、今年は「ようやく道が開けた」と感じる出来事が多くありました。それらの出来事の一つひとつを書く前に、今年の振り返りを行ってみたいと思います。

2021年、年始に立てた目標の一つに「お金にならないことに全力投球」というものがあります。今年の元日のブログにはこのように書きました。

「所有よりもシェア。密よりも疎。囲い込みよりも開放。物質的な幸福より精神的な充足。管理よりも信用。お金よりも人とのつながり」

新しい時代を作るために同じ価値観を共有する人たちとの繋がり、コミュニティを益々大切にしていきます。いろんな意味で今年が資本主義のグレート・リセット元年になりそうです。

二つ目は、僕は変わらずここにいるよ、という安心感を与えることが出来る存在になりたいと思っています。VUCAの時代、不安が渦まく時代において、帰る場所という普遍的安心の場に自分自身がなる。そのためにはまず自分が強くならねばなりませんからね。組織という単位だけでなく、自分自身が強い個となることを目標としています。

【2021年】事業は30%成長、プライベートではお金にならないことに全力投球(2021/1/1 ブログ記事)

今年を振り返った時に自分が個として強くなれたかどうかは分かりませんが、「同じ価値観を共有する人たちとの繋がり、コミュニティ」は信じられないくらい強くなりましたし、本当にこの一年、今までにないくら新しい人々と出会うことができました。自分が大切にしたいコミュニティの数が増え、それはマラソンやゴルフといった趣味のコミュニティから、社会課題にどう向き合っていくか、対処していくかを真剣に考える産学官民が一つになった社会人の学び場であったり、政治・経済に関する意思決定に関わっていく部分であったり、多方面に広がりました。

濃い人間関係ができる一方、薄まっていく関係も当然ありました。それは自分が次のステージに向かうための「棚卸し」のようなものだと思っています。利害を求めて人間関係の取捨選択をしているわけではもちろんありません。自然に淘汰されて行ったという感じです。次のステージに上がるためのダイエットのようなものかもしれません。ちなみに「利害関係、金儲け」を優先することは、僕が今、一番距離を置きたい考え方です。それもあって「お金にならないことに全力投球」を例年以上に真剣に実践してきました。すると本当に不思議なんですけれど、過去最高にお金まわりが良い一年になりました。これは結果論であって求めてそうなったというわけではありません。

自分から広げよう、動こうと思っていないのに、ありがたいことに多方面から様々なお声掛けをいただくようになったのが今年の後半です。周りが動いてくださったということなんでしょう。多くの方々と出会い、学ばされることが本当に多い一年でした。感謝しかありません。それぞれの活動についてはまたゆっくりとご紹介したいと思います。

 
今年の1月に母が亡くなり、心に大きな穴が空いたままでいることに変わりはありませんが、渦巻いていた様々な感情が吹っ切れ、ただ純粋に、自分の持てる物で社会の役に立つためにはどうすれば良いかということをひたすら考え、追求した一年でした。そして、振り返ってみれば本当に素晴らしい一年になりました。100点満点、いや、それ以上を自分に与えてあげたいと思います。本当によくがんばった、自分。

今年は、たくさんの種を撒くことができました。
撒いた種を来年2022年に育て、大きく刈り取って行きたいと思っています。

どうぞ皆様にとっても、来年が素晴らしい一年になりますように。

繋がる一週間

ご存知の方も多いと思いますが、僕自身、パラレルキャリア的に各種団体にボランティアで運営等に参加させていただいているのですが、その内のひとつ、経済・政策を学ぶカレッジのコアメンバーの皆さんと、銀座で会食の場を設けていただきました。

仕事も業界も様々ですが、同じ思いを持って学ぶ皆さんたちとの交流は本当に楽しく、カレッジのコンセプトである「繋(つなぐ、つながる)」を実感したのです。関西から参加させていただいたこともあり、主催の教授から素敵なプレゼントをいただきました。

大柄・強面の自分には似合わない可愛いあしらい!笑

Good Luck!って良い言葉だなあ。
2022年に向けて、背中をドンと押された気分です。

品川では(一社)グローバル人事塾の今年最後の勉強会を開催しました。
「キャリアと恋愛」をテーマに三年連続で開催してきた会の3年目、ザ・ファイナルです。

今回も豪華講師陣の皆様にご登壇いただき、「Dots=機会、チャンス」の数をたくさん持つこと、仕事と家庭の両立、女性のキャリアなど多岐に渡り様々な議論がなされました。

もちろん、忘年会を兼ねた懇親会も大盛況!
講師の皆さん、運営の皆さん、参加者50名の皆さん、ありがとうございました。

そして大阪では、久しぶりに関西に戻ってこられた経産省の友人を、共通の知り合いが集まって囲む会に呼んでいただきました。

組織開発、人事関係の方が集まって、社会課題に対する取り組みやビジネス、経営課題など、鍋を囲みながら多岐に渡って話し、大きな刺激をいただきました。これも「繋」ですね。

先週から続く会食、忘年会、勉強会。
すべてにおいて「繋」や「絆」の素晴らしさを実感しました。本当に仲間って素晴らしいし、コロナが一段落し、感染対策しながらもリアルで集まれる場が増えてきたのが嬉しいです。

お会いした皆さま、本当にありがとうございました。
これから絆をさらに深めていくことができますように。

さあ、年末に向けてラストスパート!

寒さと引き換えに澄んだ空気。大阪城30kmランからの湯葉あんかけ蕎麦

今日は自宅から大阪城までのミドル走の日。
淀屋橋まで20km、中之島から大阪城一周10km、合計30kmのランです。

朝薄暗い時間に出発しましたら、今日は良い天気でした。淀屋橋、中之島、大阪城、すべてクリアに見えました。寒さと引き換えの澄んだ空気。

これぞ冬の景色です。

淀川を渡り、

中之島へ。
アヒルさんプカプカ。

今日はお腹の調子が悪く、思うようにスピードが出せない状態でしたが、なんとか大阪城までたどり着きました。冬のランニングって、ちゃんと体調管理してたとしてもトラブルがあるんですよね。レース本番だったらと思うと、ゾッとします。

大阪城もきれいに見えました。

淀屋橋のミズノ・ランニングステーションですが、近くに移転してリニューアルしました。新しいランステでシャワーを浴びて着替え、ランチは定番の浪花そばさんへ。

冬にピッタリのあんかけ湯葉蕎麦です。
だしが最高。

2月末の大阪マラソン、4月の富士五湖100kmに向けて、これから本格的に調整です。ミドル走、ロング走したい方は、ぜひ気軽にお声がけくださいね。

ここ数日は本当に良く笑いました

連日連夜の忘年会もこの週末で一区切り。土日はゆっくりして、週明けからまた連日連夜が続きます。コロナ前までは当たり前だったこのペースにもようやく身体が慣れてきて、皆様との懇親を深め、久しぶりのお店にも顔を出し、楽しい日々です。

招いていただく会のほとんどが目上の方々との集まりなので、リラックスしながらも、どこか気が張っているのか、楽しく飲んで酒量もそこそこなのに酔わずにいれるのもある意味助かっています。会の最初から最後までちゃんと記憶もあるので、皆様がどんどん面白くなっていくのを見る楽しみもありますし、話も全部覚えてる(笑)
ほんと、この一週間は良く笑いました。

帰りの電車で友人とばったり、というのも、飲み会が増えてきているからこそのサプライズですよね。

さて、今朝はホームコースでのゴルフ。
天気予報どおり、激寒の朝。気温は0度、ゴルフ場も真っ白です。

数ホール回ると雪もすっかり溶けて、日差しがある時はポカポカでしたが、やはり寒い!冬のゴルフの到来ですねえ。今年は厳冬なのか、暖冬なのか、どちらなのでしょう。

寒い方が地球環境的には良いのでしょうが、マラソンはともかく、ゴルフはやっぱり暖かい方がいいなあ。

年末が近づいてきました。今年も残すところ1ラウンドで打ち納めです。今年は所属コースが2つに増えたこともあり、自分としては良く回った年でした。最終的に年間35ラウンドで着地しそうです。来年はもっと増えそう。

今日は焼酎のお湯割りと、アツアツの皿うどんで暖を取りました。
年末が近づいてきましたね。

ぴったり合うものは何か、時間を掛けてしっかり見極める

会食続きで色々な方とお会いし、お話することでたくさんの刺激をいただいています。日頃、一人で考えていることを人に話すことで、断片的に散らばっていたものが繋がったり、新たな視点をいただいたり。

そのような中でやはり思うのは、合わないことは無理やり合わせる必要がないよね、ということ。アメリカがこうだから、中国がこうだからと、新たな手法や事例を学ぶことは良いことだけれど、それをそっくり日本に当てはめようとすると無理がある。それは人事の評価制度であったり、ジョブ型雇用であったり、DXであったり。言葉に振り回されて「当社もやらなきゃ!」とコンサルタントのいいなりになることは危険です。日本は日本のやり方があるし、文化、歴史、日本人の性質など特有のものが色々とある。合わないものを無理やり当てはめようとすると、混乱も生まれ、歪が出てくると思うのです。それに無理やりやっても、どうしても古いもの(=必要なものともいう)に引っ張られて、ものすごく中途半端なものになってしまう。

何かを変えようとする時、まず必要なのは自分の周りを良く観察すること。どこに課題があり、ボトルネックがあるのか。問題の原因が見つかったら、すぐにそれを排除、解決しようとするのではなく、それが必要なものが不要なものかを判断する。きれいごとではなく、必要悪が存在するから円滑に回っているものもあります。

これって、PCの空き容量を増やすために、不要と思われるファイルを削除してアプリが立ち上がらなくなって大変な思いをするのと良く似ています。きれいにクリーンアップしようとして失敗するのと同じで、不要と思われるものでも必要な働きをしているものもあります。

足元を見たら、今度は極端に遠くを見てみる。50年、100年先のあり方を見据え、今からどのような準備をしなければならないか考え、できることから実行する。足元の景色と遠くの景色。足元を整えながら、遠くの目的地に正しく向かっているかを確認することが大切だなと感じています。

ちなみに、在宅ワークがこれほどぴったりとハマったのは、日本には昔から内職という文化があったからだと思っています。←それこそ無理やりか 笑

当たり前のことを長々と書いてしまいましたが、とかく情報量が多い時代、自らがオーバーフローしてハンドルさばきを間違えないように、しっかりと大切なことを見極めていきたいと思っています。

話は代わりますが、人間の体って面白いですね。
最初は会食連続が久しぶり過ぎて、飲み慣れていないのか、翌日グッタリということも多かったのですが、徐々に慣れてきました。

ただ、アルコールは明らかに弱くなっていると思います。ま、良いことなんでしょうけどね。というわけで土日を挟んで一週間、毎日忘年会が続きますが、しっかり楽しんで行きたいと思います。

こちらの画像は、久しぶりの神戸ラン。神戸海の手の夜景です。

仕事はリモートでできたとしても、学びと交流はリアルが一番

ここのところ忘年会が続いております。
今まであまりにも会食がなかったので、急にリアル飲み会が増えると体がビックリしてなかなかペースがつかめていませんが、徐々に以前のペースに戻っていくのでしょうね。

さてリアルといえば。
土曜日は、理事をつとめている一般社団法人グローバル人事塾の大阪開催。なんと二年ぶりのリアル開催の勉強会でした!

もちろん、マスク、換気、アルコール消毒など徹底しております。
会場提供の、中央会計(株)小松社長、いつも本当にありがとうございます。

今回のグローバル人事塾は、「競争力を高める人事戦略とダイバーシティ組織開発 ~年末スペシャル企画~」と題し、第一部の基調講演では、立命館大学経営学部教授の守屋先生からご講演をいただきました。

その後、以下のテーマで各有識者の方々にパネルディスカッションしていただき、こちらも大変盛り上がりました。

●生き残る為のインバウンド×アウトバウンド戦略
●世界から採用し、活躍してもらう為の仕組みづくり
●クロスカルチャーマネジメントスキル
●卓越した人事制度の海外事例
●優秀な外国人材が集まる労働環境と就業事例
●【ジョブ型】雇用と課題と評価
●日本人に必要な異文化理解力の高め方
●グローバル人材と働き結果を出す人の条件

皆さん、どのテーマに関心があります?僕はやっぱり【ジョブ型雇用】でしょうか。どう考えても日本には合わないような気がしますが、多くの方も同じように思っているようです。

さて、パネルディスカッションに参加いただいたパネリストの皆様は以下のとおりです。なんと豪華なメンバーでしょう。

パネリスト:
積水ハウス株式会社 執行役員 人材開発担当 藤間美樹 様
ユニバーサルスタジオジャパン 執行役員副社長CAO 島村隆志 様
株式会社FJT代表取締、一般社団法人海外人事交流会 代表理事 藤戸善啓 様
株式会社HRファーブラ 代表取締役 山本紳也 様

ファシリテーター:
株式会社セレッジ 代表取締役 菅野直純 様

特に海外駐在経験、外資経験が豊富な登壇者の皆様の、これからの日本のあり方について大変有意義なご意見をいただき、参加者の皆様からも活発な質問が飛んでいました。個人的には、スキルも大切だが、さらに重要なのは「マインドセット」というお話が刺さりました。本当にそのとおりだ。

人口減少、労働力不足という大きな問題を抱える日本がこれからどのような道を歩むべきなのか。懇親会も各テーブル様々なテーマで盛り上がっていました。

仕事はリモートでできても、やはり勉強会と懇親会はリアルが一番です。

そして、爽やかに司会をつとめていただいた、株式会社Twinkle Stars 代表取締役社長 CEO の松川 倫子様、久しぶりにお会いする運営の皆さん、いつもご参加いただく参加者の皆さん、初めてご参加いただいた皆さん、本当に大きな刺激をいただきました。ありがとうございました。

このままコロナが収束し、リアルセミナーを定期的に開催できればと願うばかりです。

次回は、12/22 品川の富士通COPOT様に会場を提供いただいての開催です。こちらも豪華講師陣をお招きしての開催。ぜひ、ご参加ください。

私も参加しますので、東京開催にご参加される皆さま、お会いできるのを今からとても楽しみにしています。

各地から旬のものが続々と

季節的に、年末までがふるさと納税の返礼品シーズンですよね。
我が家にも色々と届き始めました。

先週は青森県の黒石りんご。
全部に蜜が入っていて美味しい!

そして、北海道の白糠からいくらのしょうゆ漬け。

こちらはコストコのサーモンと合わせてサーモンいくら丼にしました。

他にもお肉などがこれから届く予定で楽しみです。

さて、12月といえば忘年会のシーズン。

コロナ真っ盛りの頃は忘年会なんて文化はもう戻ってこないのでは?と思っていましたが、とんでもない。どんどん忘年会のお誘いや予定が入って来ています。もちろんコロナ前の半分以下ですが、それでも今までほとんど飲み会がなかったことを考えると、週に何日も会食の予定が入ってくると「おおーっ」てなります。体がまだ慣れていないのはさておき、皆さんと飲むというのは楽しいですね。

努力はひっそりと。喜ぶ時はみんなで一緒に。

今日は所属ゴルフクラブの月例競技会でした。
月例競技会とは、ゴルフクラブ主催で毎月開催されるコンペのことです。

馴染みの方々と一緒に出場しましたが、その内のお一人が傍から見ていてもミスのない良いゴルフをしておられて、ベストスコアを更新。ハンディもたっぷりお持ちなのでNETのスコアが優勝確実な領域に。そのかたも一時期うまく行かずに悩んでいた時期があったので、自分のことのように嬉しく、ホールアウト後にグータッチ。嬉しいなあ。あやからせてもらおう。笑 

かくいう自分も深刻なアプローチイップスを治すべく、最近、室内練習器具を購入したのですがその成果がいきなり出ました。トップ、ダフリ一切なし。やっぱり練習あるのみですねえ。スコアもハンデどおりのスコアに落ち着きました。とはいえ満足していないけれど。

結果を出せた人と一緒に自分も喜ぶことで、幸せのおすそ分けをいただけます。

最近のスポーツのあり方ってそうですよね。

女子ゴルフとか見ていても、選手同士でみんな仲良く、良いプレーをしたら褒め合う。一昔前なんてライバルとは目も合わさず、口も聞かずだったのに。そういうスポ根的なのも見ていて楽しいのかもしれませんが、僕はイマドキのスタイルが自然で好きですね。かといって、技術が落ちているわけでもなく、馴れ合いなわけでもなく。むしろ年々技術は進歩していますし、日本人が海外で活躍する場面も過去にないほど多くなっています。もちろん、その裏側にはとてつもない努力があるのですが。

個人では見えないところで黙々と努力し、結果は皆で喜び合う。
これからの形ではないかなと思います。

ランチは定番の大瓶ビールと、唐揚げセット


共に学んで議論できる幸せ

今年からほぼ毎月のように参加させていただいている経済・政策勉強会。

東京発信ですが、オンライン開催ということで全国から国家・地方公務員、議員、教員、各分野で活躍するビジネスマン、現役学生など様々な分野の方が集まり、母校の経済学部の先生が中心となって行われている勉強会です。

月に一度、各分野の実務家の先生方をお招きして講演やパネルディスカッションが開催されているのですが、今日は参議院予算委員会調査室の先生のご講演でした。今年一年の振り返りと今後の予算政策について包括的に学ぶことができました。自分としては経済学の観点から「分配」のあり方について疑問を感じており、今回の55兆円という極めて大規模な経済対策の効果についても?と感じざるをえない中、改めて国としての動きを知り、本当にこの国大丈夫なのかなと不安に。というのも、財政健全化は今の永田町ではタブー視されており、当面の止血としてのバラマキ(およびその方法)のみが議論され、5年、10年先はおろか未来の国のあり方が議論されていないというのです。ほんとどうするんだろ。

米国ではテーパリングが発表され、金利引き締め=財政健全化の指針が少なくともロードマップ上で示されています。まあ、緩和したなら引き締めるというのは当然のことですよね。お金刷って金利下げれば良いというのは、一時的な止血方法にしか過ぎませんから。ただ、テーパリング発表とオミクロン株、さらに年末のタックスロスセリングも相まって米国株が大暴落しており、ここ数日、自分も涙目な状態ではありますが(笑)、まあ、長い目で見たらそっちの方が健全ですよね。

解決策の有無や方法はどうあれ、いずれにしても今後、日本が非常に厳しい状態になるのは目に見えています。一市民としてどうすることもできませんが、少なくとも、このような勉強会を通して全国の「学友」の皆さんと一つのテーマについて議論するだけでも、とても価値のあることだと思っていますし、今まで知り得なかった方々と親しくなれるのも嬉しいです。

学べる喜び、学べる幸せ。
日々感謝しながら、自分の考えを確立している最中です。

今朝のランニング風景

情熱とビジネスの相関性について

12月に入りました。
PDCAサイクルが早い人は年末に限らず、常に振り返りを行っているかと思いますが、なぜだか12月と聞くと習慣的に一年の振り返りモードに入ってしまいます。

今年は自分としても大きな変化の年でした。そして周りを見回してみても、不確実な世の中における「自分のあり方」を模索している人が多いことに気付きます。大きな変化の中で自分自身の最適化を求め、思い切って住む環境を変えたり、転職したり、独立する人も多いですよね。

大きな情熱を持ってなにかに取り組むのは素晴らしいと思います。じゃあ自分はなにかに情熱を持っているだろうか。こと、ビジネスや会社という枠組みに対して。

残念ながら、年々低下しているように感じます。今となっては、ほぼ0に近い。あまりに多くを見過ぎたのかもしれない。「情熱とビジネスに相関性はない」というケースを嫌というほど見てきたからかもしれない。ちなみに「情熱とビジネスに相関性はない」という真実は、学歴と仕事ができることとは比例しないことや、お金と幸せはリンクしないことなどと同様、大人になって気付いたことの一つです。

ビジネスのアイデアを考える時、こうすればうまくいく、これは絶対売れる、これは多くの課題を解決する、と色々と思い浮かぶし、絶対こうあるべきだと強い確信も抱きます。でも、それはあくまでそのアイデアを求めている人がいるかどうか(=市場)でビジネスとして成功するかどうかが決まります。

自分がやりたいことと、それを飯の種にできるかどうかは別、ということです。

良くデータとして引き合いに出される「起業してからの生存率」ですが、創業から1年後は40%、5年後は15.0%、10年後は6.3%。 20年後はなんと0.3%の会社しか生き残っていません(←まあこの数字もほんまかいな?と思いますけどね、周りで起業した人みんな5年10年やってますからね)。

スタートアップの場合ですが、失敗して撤退する理由の第一位は「市場が存在しなかった」というものです。次に資金枯渇、人材不足、競合に負けた、などと続きますが、僕の肌感覚としても「市場がない(あるいは小さすぎる)」というのがほとんどだと思います。これはスタートアップだけでなく、企業の新規事業も同じです。

逆に今市場がなくても今後拡大しそうだ、という分野には資金が集中します。例えば、ロボットや自動運転、今流行りのメタバースなどですね。でも、ヒット製品を生み出さなければいずれ撤退の第二位である「資金枯渇」に繋がって行きます。

いずれにしても、情熱や想いだけではなんともならないということが良く分かります。市場の有無とマーケティングがとても大切です。そこを見ずに情熱と想いだけで「これやりたい」という人が多いので、ちょっと困ってしまっています。確かに成功者の本なんかには「情熱と想いが一番大切」とどこにでも書いてますけど、それは成功したから言えることですね。「諦めるまでやめない」というのも同じです。最終的に成功したから結果として報われたということです。

一方、そういう人のことをうらまやましく思うこともあります。自分が「情熱」に対して食傷気味とはいえ、やはり情熱がないと成し遂げられないこともたくさんある。今年の振り返りとして冷静沈着になり、「拡げるよりも畳む」方にシフトしつつあるとはいえ、種はいくつかある。来年は小さくても「これ」というものに出会いたいと思っています。