12月を迎えて。変わるものもあれば、変わらないものもある

先日、京懐石をいただく機会がありました。

一つひとつの食材が、熟練の職人によって仕事され、本当に彩り美しく盛り付けられていました。味も良く、松茸など旬のものを美味しくいただくことができました。

こういう一つひとつの職人の手仕事と昔から変わらない日本食の文化に触れるとホッとします。

12月を迎えて、今年一年を振り返る時期に差し掛かりました。

誰も予想しなかった感染症の流行という大きな出来事によって(ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を思い出しました)、社会も大きく変わりました。

ビジネスの手法も、対面営業からオンラインへ、人との交流もオンラインへとシフト。ここまで一気にデジタル化が進むとは思いもしませんでしたが、一方で、変わらないものもあります。

休みの日に賑わう錦市場の風景や、松茸の入った茶碗蒸しや、からすみと日本酒の組み合わせ。色づく紅葉も、それを愛でる人の姿も、落ち葉を踏みしめた時に鳴る乾いた音も。

変わるものもあれば、変わらないものもある。

これだけ変化のスピードが早いと、変わらないものに出会った時にホッとします。年末の庭掃除や、正月に家族で集まるのが、今年はいつも以上に楽しみです。