昨夜は大阪で取引先と会食の後、地元に戻り馴染みのバーへ。
一人でバーに行く理由は幾つかあるのですが、一つ目は張った気をほぐすため、二つ目は店のマスターや常連さんなどの馴染みの顔を見に行くため、そして三つ目は、予期しないシチュエーションの中で何かを話す機会に恵まれるかもしれないというセレンディピティに対する淡い期待(一つ目の目的と幾分相反するようですが)です。
僕の中で極私的な統計があり、バーに一人で来ている人は、実に詩的な人が多いんです。少なくとも僕が会う人はそういう方が多い。みな何かしら面白い話の一つや二つは持っていて、社交的で明るいけれど、どこか根暗なところがあり、本を読んだり書いたりすることが好きな人。そのようなタイプの人が一人でふらりと来て、たまたまカウンターで居合わせた人と話が始まり、時にカウンターの向こうのマスターも交えて盛り上がったり、学びになったり、被せたりして、ではまた、と帰る。
そんな肩肘張らない時間を過ごすことが出来るのが面白かったりします。昨夜お会いした男性も、そのような方でした。きっと、極私的統計上の「そのような方々」は、酒と同じくらい人が好きなんでしょうね。