子供の頃のTV番組を、ふと思い出すことがあります。
そんな時、必ず上位にランクインするのが、
「野生の王国」。
子供ながらに、
「骨太な番組やなあ」と思った記憶があります。
今見ると、タイトルも骨太ですね。
ただひたすら、野生の動物の姿を映し出し、
その野生っぷりを専門家の方と司会の方が
淡々と解説していく。
MCと専門家のやり取りも、
どことなく「粋」というか「ダンディ」でしてね、
おじ様が黙々と解説をする訳なんです。
動物達の野生っぷりもすごい迫力で、
子供ながらにワクワクしながら見た記憶があります。
今、こんな動物番組ないですよね。
強いて言えば、NHKのプラネットアースくらいかな。
あまりTV見ないから分かりませんが。
知る限り、どの番組も、
人気タレント起用したり、バラエティ色が強かったり、
しょうもないクイズ形式だったりで、
今の子供はかわいそうな気がします。
僕らが子供の頃は、
「野生の王国」で「真の野生のなんたるか」を学び、
おじ様方の、子供にとっては「過度に専門的」な解説で、
「大人のダンディズム」を学んだのです。
僕はそれに加え、
日曜日の朝の「兼高かおるの世界の旅」で、
「上品な大人の女性の話し方」も学びました。
「~ですの。」
憧れたなぁ。
異国の地の情景と、「ですの」言葉を話す女性。
こう考えると、
「野生の王国」のおじ様と兼高かおるさんは、
ルパンとフジコだったんですね。
「粋」ですね。