天気が崩れる前、特有の偏頭痛に悩まされる時、
決まってみたくなるのが、この映画。
アンドリュー・ニコルの美しい世界。
マイケル・ナイマンのノスタルジックな音楽。
近未来、遺伝子の優劣によって人生が決まってしまう、
無機質で定められた悲しい世界。
その悲しさすら美しさに変える映像美。
ロケで使われた、フランク・ロイド・ライト設計の、
マリンカウンティシビックセンターの、重厚かつ、曲線の美しさ。
全てが夜か、セピア色の夕日に照らし出された世界。
リアルに描写された、人間の内面の心の葛藤や劣等感が、
スタイリッシュな世界の中で、より際立つ。
レトロ・フューチャー的コンセプトを徹底的に視覚化した美術。
すべてが美しい世界。
美の前では、頭痛も感じなくなる。
気持ちよく、寝れそう・・・・。