板挟みの意義。「WEBディレクター」とは・・・

「WEBディレクター」と書いて、「板挟み」と読みます。

何が言いたいかというと、

それだけ板挟みになることの多い仕事だということです。

クライアントとデザイナー始め、各スタッフとの間の板挟み。システム、カメラマン、ライターなどを外注する場合は、それら業者とクライアントとの間で板挟み。予算的問題では、会社、上司とクライアント、業者との間で板挟み。

つまり、一つの案件はディレクターを中心に回っている

と言っても過言ではありません。

「WEBディレクター」という職業が未成熟で、「コレ」という正解がない現状でも、他のディレクターの言葉、関連書籍も、その点の認識では共通しています。ディレクターの段取りや所謂、「報連相」がうまく行かないと、スタッフを始め、みんなの手が止まってしまいます。(僕もこの点に関しては、スタッフに結構迷惑をかけていると思いますが。)

今、WEBディレクターを目指している人がこれらを読むと、

「うわ、大変な仕事だな。」と思うかもしれません。

確かに「楽」な仕事ではありません。

でも、考え方を変えると、、、、これほどビジネスマンとしてスキルアップできる仕事もないと思います。また、板挟みの状況に置かれることは、とても恵まれた環境に置かれているのだ、ということができると思います。

以下に、その理由を列挙します。

★★

大抵のディレクターは、一つの案件に集中している訳ではなく、4つ,5つ程度の案件を同時進行で進めています。電話は鳴る、メールはバンバン来る、打ち合わせはある、自分のプレゼンの準備もしなければならない。

これらの業務をこなしていると自然に、

仕事の処理能力が高くなります。

頭の回転速度もグンと上がります。

また、(言葉は悪いですが)好き勝手言ってくるクライアントに対して、きっちりとした理論のバックボーンでもって説得しなければならない状況もあります。文字通りプレゼンもします。

当然、プレゼン能力が身につきます。

時間をかけて、いい物を作りたい、こだわりたいという気持ちを持ちながらも、時間、予算とのバランスを保たなければなりません。

マネジメント能力が身につきます。

業者との発注金額の折衝、クライアントとの金額交渉なども行ないます。次回の受注につなげるためにも、親身になった仕事を行なわなければなりません。

営業能力が身につきます。

その他にも、工程管理、スタッフィング、予算管理なども業務に含まれています。

もちろん、コミュニケーション能力、トラブル対処能力は必須です。

これらの能力はWEBに限らず、ビジネスマンに必須のスキルです。転職、起業、いかなる状況下でも、こういったスキルは求められるのではないでしょうか?

これから「WEBディレクター」を目指したいという皆さん、

やる気があれば、この仕事、本当にいいですよ。

私も日々精進の毎日です。