無駄を創る〜 Wired主催 グランフロント大阪のソーシャルモビリティイベントに行って来た


先日10/12に書いた記事「ソーシャルシティと概念先行型」で触れた通り、Wired主催のイベント「近未来はいま──街と人、モビリティがつながるとき」に行って来ました。場所はグランフロント大阪のナレッジサロン1階。

このイベントを知ったのは、Wiredのこの記事でした。「超小型モビリティ試乗イヴェントも開催決定! ソーシャルシティ「グランフロント大阪」潜入記」

Wired主催のイベントが大阪で開催されるのも初めてだったし、何より「概念が先行するまちづくり」という意味において、どこまで、またどのように実験的なことが行われているのかをこの目で見たかったというのがあります。先日のブログでも書いた通り、「ソーシャルシティ」という概念は、ITリテラシーの高い人間、アンテナが高いアーリーアダプターはなんとなくイメージ出来るものの、やはり街の主役に成り得る(あるいはお金を落としてくれる)層というのは、TVやラジオなどのマスメディアを情報のソースとしている層、また、これからの日本においては高齢者層になる訳で、その方々でも簡単に街のコンセプトが理解でき、操作ができるモビリティやサイネージになっているのか?という点も興味がありました。

上記の僕の疑問については、やはり「向こう5年、10年スパンで考えなくてはならない」ということ。今はまだ実験段階であり、モビリティもプロトタイプ。まずはカタチにしてみよう!という感じでしょうか。懇親会でお話したプロジェクト関係者の方々も「長期的視点で醸成して行かなくては」という見解。「モビリティ本当にいるか?」「サイネージ使っている人、本当にいる?」という突っ込みどころも、もちろん皆さんが十分に勘案した上での取り組みは「今、この時点で」評価することはできません。しかし、ある意味でとてもチャレンジングなことに挑戦しているという点は素晴らしいとも思います。

前回の記事で書いた通り、僕は哲学や概念が先行する取り組みにはとてもポジだし、「街全体」でこのような実験的なことができるのは、日本、いや世界でも、グランフロント大阪だけですので多いに活用すべし、だと思います。(この街のシステムを海外にも輸出する計画も進行中だそうです)

いずれにしても、現時点では突っ込みどころは満載だけれども、この取り組みや実験が評価されるのは、最低でもデータが蓄積されて行く5年後くらいになるだろうし、本当の意味でソーシャルシティとして成熟し始めるのは10年後くらいでしょう(この大きな実験に資金が流れ続ける限り)。中長期視点で、参加出来るところは参加して行きたい思います。モビリティとサイネージが連動して、商品やサービスがソーシャルリコメンドされたり、コンパス、ソシオ制度という仕組みによって街の中で色んなイベントが自然発生的に生まれて、その情報に接続できるということはこの街の可能性を大きく感じさせました。それが「無駄を創る」、「ツナガル街」、「人を覚える街にする」というコンセプトに繋がっていると思います。

さて、こちらがモビリティ試乗会。
我が社のMS、Yazanさんが乗っています。

モビリティ開発者、AZAPAの近藤社長と。
このプロトタイプ2台をなんと一から6ヶ月で作り上げたというのだからすごい・・・開発現場はお祭りだったでしょうね。

そしてWired副編集長の竹内さんとも、色々と意見交換を。

懇親会で情報交換、意見交換をさせていただいたイノラボ代表の渡邉さんを始め、皆様もどうもありがとうございました。とても楽しいイベントでした。

Sand and moon


砂漠には行ったことがないけれど、まるで砂漠にいるかのような風景。

月と砂漠(海もあるけれど)。

今週も忙しくなりそうです。
気合を入れてがんばって参りましょう。


何度か紹介していますが、このNicola ConteのPVがいかにも僕のイメージの中での砂漠なのです。アラビアンナイトのような。まあ、この方のPVはどれを取っても洒落乙です。

Nicola Conte – Mystery Of You

体調急降下とミドルネームの話


体調がかなり急降下しておりました。記事をエントリーする余裕もなく、皆さんの近況をFBやTwitterでチェックする余裕もなく、あっという間に今週(というより今月)も終わってしまった感じです。少し休んだので今は低空飛行状態。徐々に高度を上げて行きたいと思っています。欠勤したり、会食をキャンセルさせて頂いたり、関係各所ご迷惑をお掛けしました。立派なおっさんなのですが、身体が言うことを効かなくなると余計にそれを実感します。37歳は新厄年ということでそれに関係あるのかないのか分かりませんが、今までとは違う部位にガタが来たみたいです。皆様もご注意を。


今月に入ってから海外からの引き合いが急激に増え、ここ最近はずっと一日の半分は英語を話し、書くという毎日。グローバル人材が社内にいることによる文化や性格的違いは時として違和感や戸惑いの元になれど、ネイティブスタッフがいるというメリットをこういう時に実感。また来月から更に一名グローバル人材(今度はフランス人)が増えます。海外にいるスタッフも含めてどのようなシナジーが生まれるか、楽しみです。

英語圏とやり取りする時は、日本人も中国や台湾と同じように「英語ミドルネーム(または通称、ファーストネーム)」が欲しいところ。ちなみに今やり取りしている中国の取引先はTomにJennifer。これは他国の人間にはとても優しい呼び名です。インドネシアやタイなんて、なんて発音したら良いか分からない人ばかりですもん。相手国にとっての日本も同じようなものでしょうね。

それでは今日はこの辺で。
皆様も良い週末をお過ごし下さい。

魚のいる池で釣りをする


なかなかの勢いでバタバタしていて、更新も滞りがち。
少し一息ついたので、息抜きです。


少し古いデータではありますが、EDA(Electronic Design Automation)業界のマーケット別売上を見ていると、日本と欧州がほぼ同じ、日本を除くアジアが約1.2倍、北米が日本の2.5倍ほどの規模があります。参照しているデータは2011年Q2までのものなので、ここ1年半で日本、欧州の市場は更にシュリンクしているでしょうから、A-pac、USがこの業界では主要な市場であることは間違いありません。日本、欧州の元気のある会社に関してはマネジメントと事務方の機能だけ残して海外生産の比率をどんどん上げている可能性もあります。

日本にいると、どうしても目先のことしか見えずに意思決定してしまいがちですが、開発現場にツールを提供している海外メーカーの動向を見ていると、日本は市場として重要視されていないという現状が分かります。最近、この業界で色んなスタートアップスがありますが、日本をターゲットにしているサービスも見当たらない。

要因としてざっくりと、
1,日本で英語版のツールはほぼ売れない。
2,ガラパゴスと言われるように、市場が閉鎖的で特殊

WEBからの直DLでOKのものでも、サイトに価格さえ掲載しておらず、日本では代理店を通してしか購入できないツールもあるという現実、Googleでさえ日本のブランチでは営業担当と代理店を設置しているということ、などなど。もちろんこれだけ決めつけることはできないと思いますが、こういうところに日本のマーケットの特殊性を垣間見ることができます。しかし、郷に入れば郷に従えということで、日本+その他(中国のように商習慣が特殊な国もありますが)というように考えなければなりません。

魚のいる池で釣りをするというのは当たり前のことで、向こう一年間のロードマップを考えています。つまり、メインマーケットを北米+A-PACに据えて展開していかなければブレイクスルーはないということ。闇雲に戦略を練ったり、数を打てば当たるというものでもなく、現実的に物事を見ていなければなりません。まずは釣りの仕方を覚えなければ。

たまにならこういう場所も良いかもしれない


アイスランドの名前を世界に広めた功績にと、ビヨークに政府がプレゼントした家が話題になっています。

ここ


出典:DDN Japan

生活しろと言われても無理ですが、
たまになら、こんなところも良いかもしれませんね。
頭と心を空っぽにできそうです。


早くも明日は金曜日。
GW明けで慌ただしい毎日ですが、集中力一本勝負で乗り切りたいものです。
それでは、また。

Bjork Unravel

片道切符


出張先の東京から更新です。

「火星への片道切符、居住者を募集」というニュースが話題になっています。

火星への片道旅行、参加希望者募る オランダ民間団体

民間団体が企画しているもので、2022年に地球を出発し7ヶ月後に火星到着の予定。現在、地球に帰還する技術はないとのことで、事実上の片道切符となります。そして、火星で生涯を終えることになるとのこと。こういうニュースに触れる時に、自分はどうするか?と問いかけてみるのですが、結論から言うと「自分には無理」。笑
そもそも地球外に住むということが想像出来ない。美味しい空気があり食べ物があり、豊かな水があり、空が見える。やはり地球に生まれたからには地球で生涯を終えたいですし、そこまで大きな話をしなくても、普通に自宅の布団で最期を迎えられたら最高です。笑 それに、地球でもまだまだ行ったことのない所ばかり。宇宙に行く前に世界を見てみたい気持ちもある。笑

しかしやはり応募する人は応募するようで、既に100カ国から一万人程度の人が応募している様子。選考の様子はTVで中継され、視聴者参加型になるような。記事によると「6000億円」もの費用が必要とのことで、選考段階から色々と資金集めの手法が検討されているようですね。2022年ということはあと10年後。一体どうなっているのでしょうか。

メールやSNSを利用していなかった時代のコミュニケーションを思い出すことができない


2月2日、37歳の誕生日を迎えました。
お祝いの言葉、プレゼント、数々のご親切をありがとうございました。

で、ふと考えてみると、ネットがなかった時代には(誕生日に限らず)どのように、お祝いの言葉をやり取りしていたのかと考えてみました。今があまりに気楽でやり取りのスピードも速すぎるため、あまり思い出すことが出来ないんですね。しかし、やはり手紙や電話が主流だったと思います。遠方に住む友達とは確実に手紙で文通。カードを送ったりね。海外に行った友人達とのエアメールは特に楽しいものでした。こちらから手紙を送って、先方からの返信を待つ。その間、早くても一ヶ月。シーズンに一往復ということもありましたっけ。まあ、今よりは確実にやり取りの流れは遅いですよね。

一口に「ネットがなかった時代」と言っても「インフラ」としてのネットと、SNSに代表される「サービス」が生活に浸透するようになったネットライフの二つに分けることができると思うのですが、SNSの登場によって、メールよりも更に気楽にメッセージのやり取りができるようになったと思います。親しい友人同士なら、携帯のメールで問題ないけれど、例えば仕事関係の延長で知り合った方々とは、どうしても仕事での付き合いが個人的な付き合いに勝る訳で、例えば誕生日メッセージのやり取りなんて、あえて携帯メールを使うことなんてないですよね。なんだか恥ずかしいし、唐突な気もするし。
そこでSNSの登場です。友達のBDがカレンダーでリマインドされているので忘れることはないし、お祝いメッセージも気楽にタイムラインに書き込むことができる。これなら、唐突さや照れ臭さも解消される訳です。この手軽さ速さは、手紙はおろかメールのやり取りさえ遥かに凌駕するものですよね。

いずれにしても、幾つになっても何かでお祝いして頂けるというのはとても嬉しいものですね!
僕が好きな言葉の一つ、聖書の伝道の書には「死ぬ日は生まれた日に勝る」という言葉がありますが、生まれたことに感謝しつつも、これから死に向かってどのように生きていくかが一番のテーマになる訳ですから、まずは今年一年、しっかりがんばって行きたいと思います。

今後共、どうぞよろしくお願いいたします。

Bobby Caldwell で思い出すエアチェックのこと


夜に立ち寄った駅前のフレッシュネスバーガーのBGMで昔好きだった曲が流れていました。
懐かしいボビー・コールドウェルですよ、皆さん。

Bobby Caldwell – Stay With Me

フレッシュネスバーガーはとにかく懐メロをBGMとして選曲していますね。30代後半以上の客層をターゲットにしているのかな?どうなんだろう。

ませガキ+アメリカ大好きだった僕は中学1年の頃から洋楽にドップリはまり、その中でもAORが大好きだったですね。同級生とはなかなか話題が合わないので、近所のお兄さんに色々と教えてもらってはカセットテープを焼いてもらって聴いていたような気がします。録音が出来るダブルカセットとかラジカセとか、今となっては懐かしいアイテムを駆使していました。今は音源、全てデータですからね。この20年でなんと時代は進歩してしまったのか。

で、AORで言うと、Air SupplyとかChicagoとかクリストファー・クロスとか、フィル・コリンズとか「透明感」のあるサウンド(なんか古い)を一時期好んでおりました。今から考えると、あの時代の音楽は確かに格好良い反面、格好つけ過ぎ感も否めませんね。なんか昔のトレンディドラマを見て「恥ずかしくなる」気持ちと良く似ています。

当時は学生らしく夜はFMラジオを聴きながら勉強をしていたのですが、常に空のカセットテープをセットして手元に置いておくわけです。なぜか。良い感じの曲が流れてくるとすぐに録音スイッチを押してエアチェック(懐かしい)をするためですね。そしてこのような仕方で不器用に作成したテープを自分オリジナルのミックステープとして聴きまくるんです。今から考えると涙ぐましい努力をしていました。ラジオを音源にしたカセットテープがデフォルト。その中からどうしても欲しいものはCDとして買いに行くのです。こういうことを書くと、「カセットとかCDとか言ってるの?まだ最近の話やんか。オレらの時代はオープンリールでな・・・」という先輩諸兄方の声も聞こえてきそうですね(笑)

今はインターネットのお陰で、いつでもどこでも好きな曲を検索し、DLし、YouTubeで視聴できるようになりました。iPhoneやスマートデバイスにネットから一瞬でダウンロードOKです。あの時の苦労と比べると雲泥の差。ああ、あの曲なんだっけな・・・と思ったら、歌詞やタイトルの一フレーズでキーワード検索をすれば見つかる。それどころか、「君、こんな曲も好きだろ?」と親切にリコメンドすらしてくれる。そのリコメンドの精度がまた高い。そして気に入った曲があれば、このように貼り付けて友達に教えて上げることもできる。もう至れり尽くせりですね。いい時代になりました。

さて、日付も変わり日曜日です。
全国的に冷え込みそうですが、心は温かくしていたいものですね。

風をつかむ


銀色の波に向かって〜 白いカイトは揺れている〜♪

芦屋浜へ凧揚げに行ってきました。でも実際、凧揚げに興味があるのは僕だけで娘たちは縄跳びに夢中。最近とにかく鉄棒と縄跳びがブームのようです。

凧の魅力は「風を掴むことが出来る」こと。手に伝わる感覚で、風を掴んだり、押したり、引いたりすることできる。風との対話。目に見えない空気の動きだけれど、重たい。流れがなくなればフッと軽くなり、あっという間に落下する。この感覚がなんとも言えません。スポーツカイトなどの競技をやっている人なんて、ナウシカがメーベを操る感覚で風を読むんですよね。メーベに乗って急降下する時に地表を見て「あ、あそこは空気が重たい・・・」とか、死ぬまでに一度は言ってみたいセリフです(いつ言うのか)。

あれだけ毎週通っていた芦屋浜ですが、冬場になるとさすがに足が遠のきます。しかしここでは相変わらず人々が思い思いに過ごしていました。ランナーや釣り人はもちろん、散歩を楽しむ老夫婦、ビーチバレー、サッカー部のジョギング、凧揚げ、砂遊び。ちょうど散歩に来た友人夫婦とも会うことができ、寒かったけれど良い気分転換になりました。

さて明日からまた一週間がスタート。
強風時の揚力のようにスコーンと突き抜けたいものです。風をつかむことができるでしょうか。

それでは今週もがんばってまいりましょう。

Deep Inside


とても良い一日でした。
長女が通う小学校の学芸会で、子どもたちの練習の成果とがんばりを見て感動し、成長を実感。今年一年でがんばったこと、出来るようになったことを
音楽に合わせて即興でペイントし、コメント共に発表するもの。3チーム×5グループが順番にステージ上で絵を描いていく。今までこんなのは見たことなかったので、とても新鮮で楽しむことができました。素晴らしかったな。ご褒美に夜ごはんは好きなものを作って上げました。


そして今夜、18時〜21時まで勉強部屋。
ミスドよりこっちの方が集中できるわ。

空気とシナジーを生みつつ、黙々と、たまにボーッとしてみたりしながら時計を見るとあっという間に3時間。早い早い。図書館の自習室よりはるかに集中できそう。居心地も最高。帰宅途中、ミスドや他のカフェを覗いてみましたが、お一人様読書、お一人様お勉強の方々のなんと多いことか。そして学生、というよりも見た感じ30代〜40代の人達が多いですね。もちろん、年齢層が高いという街の特徴もあるのかもしれないけれど、みんな家より外の方が集中できるんでしょう。ええ皆さん、その感覚分かりますよ。

さて、明日も元気に仕事です。
土曜出勤は電話もならないメールも少ない。落ち着いて会議や打ち合わせができるので好きなのです。
それでは。

jazztronik – ALL INSIDE