普段聞くことが出来ない音を聞く

早い時間から大阪駅で打ち合わせ。
天気は下り坂でもないのに、どうも頭痛がひどくて取引先と飲みにも行かずに直帰しました。

今は一年で一番日が長い時期ですが、19時半の空はまだ全然明るく、「薄暮」という表現がぴったりのとても美しい空でした。普段であれば頭痛は飲酒で治療するという、チンパンを絵に描いたようなことをするのですが、最近は「飲む日以外は飲まない」という至極当然のことを固く心に決めているので、今日はジョギング・デトックスだなと思いつつ帰宅。なんとなく薄明るさが残る20時の国道沿いを走り始めました。

この時間、郊外の国道沿いはとても平凡かつ健全な人の営みを見ることができます。犬の散歩をする人、仕事帰りのOL、塾帰りに自転車に乗る学生。セルフうどんの店を覗くと、小学生の娘とワイシャツ姿の父親が二人で向き合って仲良く嬉しそうな顔でうどんを食べています。都会と自宅を電車で往復するか出張に出向くかの自分の生活の中で、このような平日の日常生活を目の当たりすることはまずありません。週末くらいです。

だって、静けさの中で自転車を漕ぐチャリチャリとした音を聞くことがとても新鮮に感じられるのですから。いかにも、自分が狭い世界の中で暮らしていることを感じることができます。さて、頭痛の方はジョギングでたっぷり汗を流したことで回復しました。

まだ少し、仕事の続きをすることにしましょう。

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ボロ雑巾からタオルへと

「ボロ雑巾」という表現が好きで、特にヘトヘトに疲れている状態、英語で言えば「exhaust」のことを、僕はボロ雑巾状態と言っています。

用法としては、急に飲みに誘われたりした時に「ボロ雑巾やけどいい・・・?」とか、「ボロ雑巾寸前やわ」などと使用します。あまりポジな表現ではありませんね。

味と環境は比例するといいますが、例えば今日の仕事帰りに立ち寄った天一と、昨夜、地元の仲間たちと行った芦屋モノリスとでは、僕の中で比べるもののなく、どちらも「美味しい」。ただ、どちらが、ボロ雑巾からタオルレベルまで回復させてくれるかというと、天一のスープだったりします。

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もちろん、モノリスのクラシックな店内も素敵でしたよ。

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とりあえず、ボロ雑巾とタオルを行ったり来たりしながら日々を超えて行くのが人生というものなんでしょう。仕事を前に進める唯一の方法は、仕事を一つひとつ終わらせること。

では、明日もがんばりましょう。

音と空間

次女のピアノ発表会。

長女は多忙のため今回はスキップ。子どもたちの演奏からプロの先生方の演奏まで、ゆったりとしたホールの客席に深く腰掛けて目を閉じ、奏でられるヴェートーベンやショパンに耳と身体を委ねます。時間の速度が普段の日常生活からは考えられないくらいゆっくりと流れ、五感で感じる空間のディティール一つ一つをしっかりと味わいながらの土曜日はとても素敵な一日でした。

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昨日までの日経ヒューマンキャピタルでも、メンタルヘルスやヘルスケアのブースが活況でした。会社は人なり、と言いますが、働き手がパフォーマンスを最大限に発揮し、チームとして売上と利益を右肩上がりで増加させるためには、身体と心の健康が不可欠です。

ちょっと無理しているなと感じた時には、自分が一番リラックスできる環境に身を置きリフレッシュすることが、仕事でのパフォーマンスを最大化するためにも必要だと感じます。

明日も晴れるといいな。

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あちらこちらを飛び回る理由

二日間に渡る怒涛の東京出張が終わりました。今回はテック系でもエレクトロニクス系でもなく、HR系の展示会にアテンドです。縁あって日経ヒューマンキャピタルの協賛側で参加させていただきました。

詳しくは書きませんが、僕の仕事は多岐にわたります。関係する業界も様々です。説明すると長くなります。複雑です。でも、それぞれの活動が自社の利益に繋がるようにあちらこちらを飛び回っています。飛び回れば飛び回るほど忙しくなるのですが、それが顧客と自社の利益になるのであればなんてことはありません。

お仕事はご縁により成り立っていると思います。IT野郎のくせに泥臭く、アナログですが、様々な業界で顔を覚えてもらい、仲良くすることが自分の仕事だと思っています。

今回の展示会でお会いした皆様、家族のような仲間たち、出会いに感謝です。ありがとうございました。

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移動時間すら作業の時間として見積もってしまう悪癖

新大阪駅発東京行きの始発新幹線は6時の「のぞみ200号」。

まだ5時台であるにも関わらず在来線から新幹線のホームへと向かう人も多く、一日の始まりを感じます。眠たい目をこすりながらキャリーバッグを引いているビジネスマンを見ると、おはようございます。今日も一日がんばりましょうね。と、爽やかになる反面、京都駅では、この人は祇園で朝まで遊んで東京に帰るんだろうな(あくまで想像)という正体不明の人も多く乗ってくるのが面白いです。ほんと、素性が分からない人が多いのが京都です。

とはいえ、新幹線は書斎のようなもの。
昔は新幹線の気圧が嫌いで、PCを開いたり本を読んだりすると頭痛がするのでとても苦手でしたが、徐々に慣れてきました。それに、「移動中に仕事をすれば良いか」と、移動時間も仕事の計算に入れてしまうという悪癖も抜けません。もっと余裕持てば良いのに!!

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今日は全国的に曇り空のところが多いようです。
富士山も見え隠れ。

それでは、皆様よい一日を。

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走って出す

忙しい時ほど運動をしたくなるもの。

最近、全然走れてなくてストレスは溜まる一方。でも、身体を動かさないと血流が停滞しているように感じるし、スッキリしません。明日は始発の新幹線で東京に向かうため4時起き確定。今日も走れないか・・・と思っていたのですが、身体があまりに重たくとにかくしんどい。これは良くないと思い少し無理をして帰宅後にジョギングに出かけました。

この蒸し暑さもあり、汗が吹き出します。
国道を走っていると誘惑もたくさん。
ああ、ラーメンに、焼鳥。

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整骨院通いも実って腰痛もなくなったので、気持ち良く走ることができました。帰宅後はすぐに水シャワーを足に浴びせてクールダウン。いくら忙しくても走らないとダメです。こんなにスッキリ爽快になれるんですから。

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「小熊居酒屋たぬき」など優秀作品数点ご紹介

中国に行くと不思議な日本語に出会います。
その中でも秀逸なものを写真に収めて来ましたのでご紹介します。

1, 「小熊居酒屋たぬき」
中国語でコアラのマーチは「小熊餅」というらしいですが、仮に「コアラ居酒屋」だったとしても「たぬき」はないでしょう。どうせなら「たぬき居酒屋 ポンポコ」とかなら良いのですが。

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2, 「居酒屋 小田原」
数ある地方都市の中でも、あえての、小田原。

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3, ひらがなの「め」は書きにくい
気持ちは分かります。小田原にて。

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4, 「ポ鶏唐揚げ」
こちらも小田原のメニュー。日本語が出来ない店員さんに聞いても「ポ、ポ、ポ!」と言うだけ。鼠先輩を思い出しました。

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5, 「手羽先号」
香港から大阪関空行きのHKExpressです。関空行きなのに、なぜか名古屋スペシャライズドな「手羽先号」に搭乗。「マジでセントレアに行くんじゃ・・・」と、分かってはいても、ランディングまで少し不安でした。

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【Airport Gallery】深圳宝安国際空港 Shenzhen International Airport

出張先や旅先の各国の空港を定期的に紹介していますが、今回は、深セン宝安国際空港(SZX)のご紹介です。

ターミナルはとても大きくて美しく、最近改装したのかなと思って調べてみると、2013年11月にオープンしたとのことでした。美しいはずですね。

それでは、写真でどうぞ。

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中国らしく、とにかく広い空港です。

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でも、英語が通じにくく話せる人が少ないのは不便です。タクシーの運転手さんも英語が苦手な方が多くてとても困りますが、ボディランゲージと地図を指さし説明するとなんとかなります。それにしても中国ではGoogle Mapsが使えないのはマジで不便です。

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写真は撮っていませんが、空港ではあちらこちらに公安警察がいて、スキャナーで爆発物のチェックを行っていました。彼らは方にLEDのパトライトのようなものをチカチカさせています。

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こちらは深センの中心街。
大都会ですね。

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番外編ですが、到着日の夜のディナーで入ったレストランの青島ビールは、懐かしのプルトップでした。日本ではすっかり見掛けなくなった完全離脱式です。笑

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国際空港はその国の玄関口。各国、地域でそれぞれに特色があるのはとても面白いです。

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同じ国なのに国境が存在する一国二制度の風景

世界の工場であり、ハイテク産業の集積地である深セン市からは陸続きに香港に行くことができます。しかし、そこは中国が誇る一国二制度。深センと香港の境には立派な「国境」が存在し、イミグレーションを通過しなければなりません。これがなかなかの経験で、自称「旅芸人」としては記録しておく必要があるでしょう。

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島国で生まれ育った日本人にとって、陸続きで国境を超えるという経験はとても貴重です。海外居住者や旅行者でなければ、「国を徒歩でまたぐ」という経験はなかなか出来ません。そういえば昨年の3月、サンディエゴ出張時にアメリカとメキシコ国境の町、サン・イーサンドロに行きましたが、その時の経験と良く似ています。「アメリカとメキシコの国境の町 SAN YSIDRO (2015年3月1日)」 緊張感、非日常、ロマン、旅情・・・様々な感覚です。

さて、深セン各地域から香港へ行くには、電車、車、船などの手段がありますが、僕たちは電車を選択しました。下の路線図で示されているLINE1で国境の「罗湖駅」まで移動します。

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ここが深セン側の罗湖駅。改札を出て、入国審査場へ。

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「罗湖口岸」と書いてあるのが、入国管理局のことです。

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中国人、台湾人、そして外国人で窓口が分かれています。

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出国と入国では建物の階が分かれており、一方通行です。両替屋や旅行会社の窓口がたくさんあります。

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イミグレは撮影禁止なので写真はありませんが、ゲートもたくさんあり、人が並んでいました。ちなみに、この「罗湖口岸」は10年前くらいまでは世界で一番旅行者の通過が多い国境だったようです。その数、なんと年間9300万人!今はマカオと中国の国境が一番の様です。しかし、一年で一億近い人が往来しているとは、さすが中国ですね。

イミグレを通過すると、渡り廊下で国境の川を渡ります。この廊下は2階建てで、一階は香港から中国へ入国する人、二階は中国から香港へ向かう通路になっています。

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これが、国境の川。
数々の歴史の舞台になったんでしょうね。ロマンがあります。

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渡り廊下の香港側から見る深センの「罗湖口岸」。立派な建物に「深セン」の文字。

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さて、香港側に無事に入国しました。

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ここに香港側の「罗湖駅」があり、電車に乗って市内を目指します。路線図はこんな感じ。

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駅を見下ろします。

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人もたくさん。

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こちら車窓からの風景。山が多い香港らしく、国境付近は自然のまま。市内に近づくに連れ、徐々に高層マンションが増えてきます。

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尖沙咀(Tsim Sha Tsui)という駅に到着しました。

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香港の路線図。公共交通が発達しています。

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九龍側の市街地です。

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名門、ペニンシュラホテル。

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1881 Heritage。

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こちらは工事中の香港藝術館。

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九龍側から香港島の中環方面を望みます。世界三大夜景のひとつです。

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いかがでしたでしょうか。一国二制度ならではの、国境のある風景。ちなみに、深センも香港もとても蒸し暑く一時間程度歩いただけなのに汗だくになりました。

さて明日は、このブログ名物「世界の空港シリーズ」をエントリーします。