オンラインでセレンディピティは本当に生まれないのか

本日から仕事初めです。

関東は緊急事態宣言が出るとのこと。まだまだ収束の兆しが見えずどうなることやらですが、2021年も前に進むしかありません。とはいえ、新年早々大きなプロジェクトが動きそうでワクワクしています。

コロナが収束してもしなくても、オンライン化に拍車がかかり、リモートワークがいよいよデフォルトになりそうです。

日本は和の国ですから調和を重んじます。調和を図るために「会ってなんぼ」の商習慣が重宝されてきました。会うことによって、相手の波長を知ることができる。同調することができる。仕事と関係のない雑談から顧客ニーズを把握して新しい取引が生まれたり、会食やゴルフといった交流の中から生まれる友情や信頼関係が何年も取引を継続させてきたのです。少し大げさですが、人と会うことで生まれる無駄や曖昧や空気感が日本経済を下支えしてきたのではないかと思うほどです。

ところが根本的に「会うこと」ができなくなった(あるいは制限される)今、その無駄や曖昧や空気をどのように生み出すことができるのか。それに代わるものがあるのかなと考えます。疎の時代のコミュニケーションですね。何もバーチャルとかSNSとか、そういうデジタルなものではなくて、僕が考えるポイントは、

①相手に伝わる文章を書くということ
②手が届く相手と堅牢な関係を築くこと

単純にこの辺りでないかなと思うのです。

相手に伝わる文章を書くこと。これは自分(あるいは自社の製品やサービス)を相手に知ってもらうことになります。自分の人となりを知ってもらおうと思ったら、自分がどんなものが好きで、どんなことに熱中していて、どんな考え方を持っているのかを文章や写真で発信しなければなりません。それにより、会わずとも自分のことを知ってもらえますし、いいなと思ってくれる人も増えるわけです。

よくオンラインではセレンディピティは生まれないと言われますが、セレンディピティはありますよ。

例えば僕の場合、検索してこのブログを見つけていただいた方から連絡をいただくことがあります。特にリウマチを発症されたランナーさんが多いですね。どうやら「リウマチ マラソン」などで検索するとこの記事がヒットするようです。

一人のランナーがリウマチ発症に際して考えること、感じること(急がず焦らず、マラソン復帰を目指します!)2018年9月23日

同じ悩みを抱えていたり、同じ境遇にいる人は、共感できますから。仲間意識というのでしょうかね。僕も連絡をいただく度に励みになっています。このようにして交友関係が広がっていくのは嬉しいことです。

手が届く相手、というのは、今自分が所属している会社やグループやコミュニティ、取引先などです。ここの人たちとは既に関係性が構築されているので、このローカルなコミュニティを大切にすればいいと思います。その中でお互いに思いやりを示し、Win-Winの関係を築き、信頼関係をしっかりと構築していくこと。

そうすることによってビジネスも広がるし、いろんな仕事も与えられる。「会えない」「動けない」という状態は一見、停滞しているように見えても、ちゃんと仕事の幅も深みもスケールするものなんですよね。

制限を制限と思わず、アイデアを絞りながら、環境に適応していきたいと思います。