アメリカ国内線の機内で考えること

アメリカ国内線に乗ってミネアポリスからサンフランシスコへ戻ってきました。

毎度のことながら機内は満席。皆、荷物の追加料金を払うのを避けるために手荷物を多くするから、収納スペースは早いもの勝ちで埋まり、行き場のない荷物は足元のスペースに入れるから座席も狭くなってしまうのはいつものこと。今回のミネソタ行きは直前に決まったので、良い席も確保出来ず、残席数席という状態で予約したので文句も言えませんけれど。

僕は、飛行機でも新幹線でも窓側の席を(空いていれば)確保するようにしています。しかし今回はそのような事情のため、三列シートの真ん中に座ることになりました。

いつも不思議に思うのですが、窓側の人はどうしてあまり外の景色を見ないのでしょうか。国内線の機内からなんて、地形がハッキリ見えるのに。僕の隣の巨漢の紳士は、窓の外の光景には目をくれず、ひたすら村上春樹の、厚さ5センチはあろうかという「1Q84」のペーパーバックを読んでいます。彼の身体の隙間からは、砂糖を上から振り掛けたケーキのような美しい山々が見えます。ああ、写真撮りたい・・・いや・・・できない。一声掛ければ心地よく撮らせてくれるとは思うのですが、なんだかそれも恥ずかしくて、またチャンスはあるだろう、と諦めました。

と言いながらコソッと撮影。

そんなことを考えている僕も、彼の横で、同じく村上春樹の「走ることについて語る時に僕の語ること」を読んでいました。考えてみると、遥か異国の地の、しかも国内線の機内で隣り合わせた二人が同じ日本人の小説家の本を読んでいるなんですごいことです。ちなみに斜め前に座っている若い黒人女性はMacBookでドラマを見ているのですが、彼女のDesktopのウォールペーパーは、葛飾北斎の富嶽三十六景。僕が見る限り、日本人なんて一人も乗っていないのに、日本、ここまで米国人の生活に影響を及ぼしていますよ。誇りに思っていいのではと思います。

とここまで書いて、そろそろランディング。このタイミングでようやく老若男女がそわそわと外の景色を見始めましたよ。そうか、皆さん、ランディング前の低い景色を見るのが好きなんですね(あくまで仮設)。

さて、この長い出張も大詰めです。
今夜はサンフランシスコにて最後の一泊。

その前に、今からシリコンバレーに戻って二件の打ち合わせと、ディナーミーティングです。さあ、最後の仕事がんばります!

大きな山場を超えました


ノースアメリカの寒さにも慣れて来ました。

今日はほぼ丸一日、某大企業とミーティング。議論に議論を重ねた末、弊社プロダクトのグローバル展開全面バックアップを確約していただきました。契約も巻けたし。はー、大きな山を超えた。本当に感謝です。そして、プレッシャーから解放され、今はホテルで放心状態となっております。ランチミーティングに、ディナーと、ご招待いただきました皆様に、本当に感謝。

田舎ですし、何もないところで冬場は寒い土地ですが、僕はここが大好きです。

写真はホテル周辺の景色です。
やっぱり空の色が美しい。

明日は、またサンフランシスコに戻ります。

【Airport Gallery】ミネアポリス・セントポールから、ノースダコタ・グランドフォークスへ。空港をつなぎ、北を目指す。夕日に背中を押されるように。

こちら、米国時間2月1日の日曜日です。日本時間では2月2日。まさか自分の誕生日をレンタカーを運転しながら迎えるとは思っていませんでした。米国にいると、時差の関係で誕生日を二回迎えることができるので良いですね。

さて、今朝は8時半にSFO(サンフランシスコ国際空港)からMSP(ミネアポリス・セントポール国際空港)に向かうDELTA便に乗り、そこから更に飛行機を乗り継いでノースダコタに移動して来ました。ではいつものように写真を幾つか掲載してみます。

サンフランシスコ国際空港、スリーレターで「SFO」。こちらは約20度。
半袖の人もいるくらいの快適な気候です。

向かう先は気温マイナス20度の寒冷地。

気温差40度(!!)もありますが、飛行機に乗るとやっぱり半袖半パンの人もいて、アメリカ人の「個人的な温度感」も間近に見ることができます。だって、ノースダコタに向かう地方便の機内に半袖のオッサンが5人くらいいるのですから。外はマイナス20度なのに。まあそこも含めて、あまり大きな問題ではないのでしょうね。

機内から見下ろすミネアポリスの街は凍てついています。川も池も真っ白。

こちらは8ヶ月ぶりのミネアポリス・セントポール空港です。やっぱりこの空港は美しいし、落ち着きます。好きな空港の一つ。


夕方の16時半にノースダコタに到着。ノースダコタ州はカナダと国境を制する州です。雪は少ないけれど、とにかく寒い!屋外に5分いると、僕のような温室育ちの人間は軽く死ねます。

夕日が綺麗ですね。

ここから更にレンタカーを1時間運転して目的地を目指します。ダッシュボードに示される外気温は 2度F(華氏)、つまり摂氏マイナス19度。窓が凍りついてパワーウインドウが動きません。

夕日に押されるように、ひたすら真っすぐな道を運転しました。

明日は訪問先企業で一日かけてミーティングです。
良い成果が出ますように。

最後になりましたが、皆様、素敵な誕生日メッセージありがとうございました。皆様の応援が大きな力になっています。アン・サリーをBGMに、一人、ホテルの部屋でメッセージをひとつひとつ読みながら、喜んでいます。

Ann Sally ( アン サリー) – 時間旅行

【Gallery】Capitola weekend ゆったりとした空気が流れるビーチタウンです


カリフォルニアで迎える土曜日です。夕方のミーティングまで時間が出来たので、少しドライブに出掛けました。目指すはSantaCruzの隣町、風光明媚なCapitolaです。サンノゼから車で約一時間という便利な場所。

海ではパドルサーファーの横でラッコが気持ちよさそうに泳いでいます。のんびりした田舎町ですが、週末は観光客でいっぱい。水着の人やサーファーもたくさんいて、1月とは思えないような光景が広がっています。

こんなところで一ヶ月くらいのんびり過ごしたいなあ。明日から移動で極寒のミネソタに行くのやだなあ・・・なんて考えながら車を走らせていました。

それでは、写真をどうぞ。