ロサンゼルスの光と陰を感じる


シリコンバレーの出張を終えて、週末を過ごすためにロサンゼルスに来ています。現在6/29(日)の午前6時半。今日のお昼過ぎにはLAXを発って日本を目指します。

週末はプライベートに行動しているので、こちらで事業を営む親友と会い、色々とビジネス事情、生活事情を教えてもらって事業展開の参考にしながら、とても楽しく過ごしています。前から行きたかったGetty Centerへも連れて行ってもらいました。

ここは石油王ゲッティの私有コレクションを、駐車場代15ドル(17時以降は10ドル)のみで観覧できるという、いかにもアメリカらしい美術館。しかもロスの超高級住宅街ベルエアの高台にあるので、眺望も抜群。サンタモニカ、マリブ、ビバリーヒルズ、遠くダウンタウンまで見渡せます。

ここのコレクションはすべて本物。

前知識がなくて散歩がてら行ったのですが、まさかゴッホの「アイリス」やルノワールの「プロムナード」が見れるとは思っていませんでした。教科書に出てくる絵画がケースにも入らずにそのまま陳列されている。写真撮影もOK、なんてオープンな場所なんだろう。

ゴッホ「アイリス」 ゲッティ・センター所蔵

ルノワール「散歩道」ゲッティ・センター所蔵

セザンヌ「Anthony Valabregue 2」ゲッティ・センター所蔵

他にも、ドガ、モネ、ターナーなどのコレクション、彫刻、織物など。屋外のガーデンや芝生も開放されているので、ランチパックを持って家族で一日過ごせそうです。建築物としてもとても魅力的。


こちらの大富豪のレベルは僕達のイメージをはるかに超えていますね。ゲッティのような人は少ないとしても、普通に富める人達の多いこと。

夜に行ったバー「KATANA」も大盛況、ホテルのバレーにはロールスロイス、ベントレー、アストンマーチンなどが続々と入ってきて、お洒落な人達や若くてきれいな人達がドレスアップして楽しんでいる。一体ここはどういう場所なんだろうと不思議に思います。まあ、そういう場所なんでしょうけれど。ビバリーヒルズ、ハリウッドに近い場所です。

一方、シュリンプタコスがLA一番に美味しいと言われて連れていってもらった場所はヒスパニック系が多い地域。治安が良いとは言えないような場所ですが、本当に!本当に!エビタコが美味しかった!でも、この辺りはいわゆる貧しい人達が暮らす街です。途中でもトレーラーハウスに住む人達を見かけましたが、そんな人達も山のようにいる街。日本でも同じかもしれません。

数億、数十億の大豪邸が立ち並ぶ地域、一方で、トレーラーハウスや小屋のようなところに住む人達。短時間で見たこのコントラストは、まさにアメリカ社会そのものですし、色々と考えさせられます。

San Jose International Airport にて


シリコンバレーでの充実した日程を終え、サンノゼ空港から最終目的地のLAに向かうところです。
現地時間、6/28(土)10時半。

こちらではみっちりと現地企業の皆様とミーティングをさせていただき、ビジネス的にいろんな発見や宿題をいただきました。我々の業界に関して言うと、基本的な問題点はどこも同じでInnovationポイントもブレていないというところです。これからどんどん面白くなって行きますし、こちらの皆様のご期待にお応え出来るようにがんばって行きたいと思っています。

さて、ボーディングまで時間がないので、色々と写真だけアップしておきます。
こちらは公共の場所ではどこもFree WiFiが飛んでいるので便利。

Intel本社屋の一部

Nvidia

Apple HQ

Apple HQ のApple Store

テスラなど電気自動車

Apple本社の新移転地では工事が始まっていました。
車で走っていても、ずっとフェンスが続くという広大な敷地。

夜、折角だからということでSan Franciscoまで車を飛ばし、AT&T Parkまで行ってきました。

次の更新はLAからになりそうです。
それでは、また。

シリコンバレーに来て思うこと


シリコンバレーのサニーベール。
時差の関係もあり、寝ている時以外はずっと仕事をしているような感覚。日中〜夜に掛けては移動や打ち合わせをし、夜は現地の皆様とのディナーを楽しむ。ちょうど日本と時間が逆なので、朝起きてメールを見るとドドンと日本からメールが届いていて、対応する。

折角シリコンバレーに来ているのだから、観光や視察でもというのが普通かもしれないけれど、そもそも仕事の出張なので予定に組み込めていない。それでも、この土地の気候、例えば湿度が低くてクリアな空気、どこまでも広がる青い空、美しい町並み、立ち並ぶハイテク企業の社屋を見ているだけで、色々と刺激を受けるのも事実。

レンタカーを運転しながら見える景色の中に、毎日使っているIT機器、ネットサービス、システム、それらを提供している企業のHQが見える。少なくとも僕が毎日使うツールであるGoogle、Facebook、Twitter、Dropbox、Adobe、そしてApple。これらの本社が半径数十キロの場所に並んでいるという不思議な感覚。

例えば、Salesforce本社

Evernote

Oracle University

これらはほんの一部。さっきも打ち合わせに行った帰りにも、住宅街の真ん中に突如、NETGEARの社屋が現れた。なんだかすごいところだ。

そして、Apple。

エントランスに向かって走る僕。

ここの人達は、そんなすごい場所であることを特に気にしているのかいないのか、「最近、また土地の値段が上がっちゃって・・・家賃も高くて住むの大変ですよ」などと言っている。そして、ハイテク企業のキャンパスの周りに建つ住宅街の中では、普通にリスが走り回っている。

大阪の高層ビル群、満員電車の雑踏の中で働く僕にとっては、なんだか根本的に「仕組み」が違うような気がしてくる。それでも、IT業界を引っ張っているトップ企業のほぼすべて、そしてその富のほとんどが集積しているのが、この地域の企業なのだ。

久しぶりの「世界を走る」シリーズ


毎回反響をいただく(と勝手に思っている)「tmk世界を走る」シリーズ。

「兼高かおる世界の旅」(古いなもう)に対抗して始めたこのシリーズですが、昨年は海外に行ってもゴルフしかしなかったのでナシ、なんと、シンガポールで走って以来の2年ぶりの投稿となります。

という訳でミネソタの田舎道、朝6時に起きて走ってきました。

はい、薄曇りの天気。
もちろんですが、誰も走っている人はいませんね。

車で通り過ぎる人は、目が合えば手を挙げて挨拶してくれたりするので嬉しいです。さすがアメリカの田舎町。

この写真はどのようにして撮ったかというと、セルフタイマーアプリとポータブル三脚君です。
ちょっと小首をかしげちゃったりして。

これがなかなか良い仕事をしてくれるのです。

街灯に身長を図られているかのような図

丸一日に渡る長いミーティングを終え、今ようやく一息つきました。
今から大企業のCEO以下、エグゼクティブメンバーとのウェルカムディナー。それでは行ってきます。

【Gallery】空と雲がお好きな皆様へ from ミネソタ州


無事にミネアポリスにランディング。

そこからさらに飛行機で移動し、今日の目的地のホテルに着いています。ほぼ丸一日移動していますし、時間を逆行するので「月曜日を二回過ごす」というジェット・ラグであまり寝ることが出来ていませんが、まあ元気にやっております。元気どころか、明日のPresentationに向けてぎりぎりまでMTGを続けています。

そんな中ではありますが、ミネソタの雄大な自然と空を見て、ああ、雄大だなと癒やされています。
iPhoneで撮影した写真ではありますが、掲載しておきましょう。

まずは機上からの写真

ミネソタの雄大な自然

空とは関係ありませんが、夜はやっぱりこれでしょう。
久しぶりにサミュエル・アダムスが飲める幸せ。

出国前の成田にて


出国前のNRT。
DELTAラウンジで最後のメールチェックをしています。

十数時間後には、ミネアポリス。
時間に置き換えると、世界は広いのか狭いのか良く分かりませんが、とにかく今回の出張、無事にミッションコンプリートして気持ち良く帰国したいと思います。

それでは、次の更新はミネソタから(予定)。

では、行って来ます。

集まるところには集まり、ないところには何もない


月曜日から月末まで、丸一週間アメリカ出張です。ミネソタ、シリコンバレー、ロサンゼルスと移動をする訳ですが、先週から今週末まで通常の仕事に加えて訪問先でのプレゼン準備などバタバタとしておりましたらブログの更新もままなりませんでした。

さて、シリコンバレーでは、Sunnyvaleにホテルをとり、Santa Clara、San Jose、Cupertinoなど三日間でたくさんの方と会う予定にしています。シリコンバレーではレンタカーが一番便利ということで、どの訪問先へも車で行くので事前に位置関係をチェックしていると、近隣にIT企業のHQが多いこと多いこと。

ホテルからApple本社まで約2km。朝のジョギングで軽く行ける距離です。半径20Km以内に、Google、Adobe、Cisco Systems、Symantec、Facebook、LinkedIn、Yahoo!、Oracle、HP、Cadence、Synopsys、Qualcomm・・・などのHQがズラリ。数え出したらキリがない。インターネットサービス系からハードウエア、ソフトウエアのジャイアントが集結しています。全部合わせると時価総額どれくらいなんだ。本当にどうなっているんだろう。これだけの企業のHQが集結しているということは、それだけヒト・モノ・カネが世界から集まっているということで、あまりの集積具合にびっくりします。


さて、新しいApple HQの建物のイメージが数年前から話題になっていますが、Gizmodeに3Dビジュアライゼーションが掲載されていました。

This Flyover Shows What Apple’s New HQ Will Look Like From the Air

イメージ図

静止画は今までたくさん掲載されて来ましたが、3Dで見るとその広さがよりリアル。ジョブズ亡き今、新たな一手が見い出せないとの指摘がされているAppleではありますが、こんな建物だとまだまだInnovationが生まれてきそう。


一方、こんな記事もありました。

1日1ドルで生活する、極貧層の人たちのリアル(画像集)

貧困から抜け出すことが出来ない現実。世界人口の約半分が一日2ドル以下で生活しています。一方、先に紹介したような地域では、一年で1ミリオンドル以上稼ぐ人がゴロゴロといます。

どうしようもない現実、格差。
答えはありませんが、考えさせられます。

書き続けて9年が過ぎ、10年目に入りました


2005年の6月10日に最初の記事を投稿してから、丸9年が経過しました。そしてこの慌ただしい日々の中、いつの間にやら10年目に入っていることに今日気付きました。「十年ひと昔」と言いますが、何か一つの区切りに感じますよね。されど、まだ10年目。

始めた当時はまだ20代だったと考えると、随分と昔のようにも感じますが、そもそも精神年齢は成長してないにも関わらず、逆に、良い意味でも悪い意味でも大人になってしまった感、変に “こなれた感” があり、あの頃の「勢い」や、エッジや、若さと勘違いゆえの「俺がんばってるやん!」などの尖った気持ちは全く衰えてしまっているような気がします。たまに昔のエントリーを読み返すこともありますが、なかなか良い事を書いていたりするのを見ると、ああ、もっと頑張らないとな、と思うこともしばしばです。

それでも、「時間に流される」こと、「目先のコトに追われて、ただ日々を過ごす」ということだけは避けたくて、一日一日を丁寧に塗りつぶす(そうできないことも多々ありますが)ということだけは意識して来たように思います。この「塗りつぶす」という言葉は、もう何年も前にスペイン在住の読者の方がコメント欄で「毎日を丁寧に塗りつぶされていますね」と書き込んで下さって以来、とても気に入って使わせてもらっています。

書く目的は、備忘録であったり、反省であったり、ニュース記事であったり、日記であったり。その日に何を感じ、何を考えたのか。それを記録として残すこと、そして書くことによって考えを整理すること。聞いたことや学んだことをアウトプットすることで、インプットした情報がメモリーされるので、書いたことは良く覚えています。そう考えると、少なくとも、書くことによる悪い影響はなかったのではないでしょうか。唯一あるとすれば、社員が面白がって僕のブログを音読する、ということくらい。あれは、相当ダメージがありますね。そういう時、彼らのタイムラインの投稿を逆に音読して仕返しをしたりしています。(←小学生レベル)

出来る限り毎日書くことを自分にコミットすると、否応なしにその日を振り返ったり、ネタを探したりする作業が必要になりますよね。頭の中で整理して、書く。この作業が習慣化しているので、伝える、書くということに抵抗がなくなったのは大きな収穫でした。この部分は、まさに仕事に直結するからです。

「習慣化」というのは、自分の中で大きなキーワードです。特別なスキルも才能も持たない人間にとっては「コツコツと積み上げること」が唯一成長するための手段だと思いますし、そのためには習慣化することが必要です。でも実際「言うは易し、行うは難し」で、習慣化するのって結構大変だったりします。まず面倒くさい。仕事や学校ならまだしも、人から「やれ」とも言われていないことを、自分で勝手に決めて行うことに何の意味があるのか。しかも、ほぼ独り言。面倒くさいなー思うことも多々ありました。

そのハードルを乗り越えるためには「その事を好きになる」ことが一番早いですよね。好きになれば勝手にやる。これは仕事も同じで、やっていることを好きになる(ジョブズは「好きなことを仕事にしなさい」と言っていますが)と、人間って勝手に動くものです。義務命令ではなく、能動的にPassiveに動く。そういうものだと思って、今まで続いています。

自分が始めた当初は、ちょうどブログが流行り始めた頃で、みんながFC2やアメブロやライブドアブログなどで書き始めていた頃です。今はその中の何割の人が残っているのか分かりませんし、無料ブログ=アフィリエイトという要素が強いので、拙ブログのような何の利益も生まない(むしろドメインやサーバ代などで赤字)、本当の意味でのプライベートブログは段々と数が減ってきて、SNSのタイムラインに移行している訳ですが、これから益々「個の時代」が加速すると、特定の企業が提供するSNSプラットフォームではなく、独立したプライベートサイトやプライベートブログが、逆にどんどん増えてくるような気もしています。
 
 
そのように時代が変わったり、流行り廃れがあるかもしれませんが、いずれにしても、僕はここで何かを書いていくつもりです。
 
 
さて、長くなってしまいましたが、10年目に入った「analog-web」。
これからも、ゆるくお付き合いいただければ嬉しいです。 
 
 

Smooth、Organicな雰囲気といえば


エントリーの最後にYoutubeのタグを埋め込んだりして、拙ブログでも良く音ネタを取り上げていますが、今朝もおすすめをエントリーしたいと思います。

僕は音に対してはとても分かりやすい人間で、Jazzをベースに、Deep House、Bossa、Club、Latinなどに枝葉を広げています。この辺りのジャンルで、大体どんな音を好むか容易に察していただけると思いますが、先日来、暑い日が続いて「ようやく夏本場やー、World Cupにちなんでブラジリアンやー!」と意気込んでいたところ、朝晩が意外と冷え込んだりして、聴く音楽もアップダウンを繰り返すことに。

最近はその涼しさに引っ張られて、「Hil st Soul」をローテーションです。知る人ぞ知る、UK Soulグループですね。UK Soulと言えば、IncognitoやSADE など大御所によるソフィスティケートされた音のイメージが強いと思いますが、とにかく非常に心地良い気持ちにさせてくれます。SmoothでOrganicでUnpluggedなSoul MusicがUKの特長ですね。どうしてもお酒が欲しくなるので、こんな早朝には似合わないかもしれませんが、今日も一曲ペタッとしておきます。

Hil st soul – strictly a vibe thing

話題のワインバー二軒


アメリカ転勤が決まった取引先のプロダクトデザイナーさんの壮行会ということで、最近、梅田で最も人気があるワインバー二軒をハシゴしてきました。ちなみに彼は今日が出発です。まさに前夜祭。笑

一軒目は、「立ち飲みワイン 赤白」

フレンチ風のおでんをアテにワインが進むバーです。いろんなお店に行っていますが、ここの創作おでんは間違いなく美味い。大根はフレンチソース仕立て、タンの煮込み(牛すじ風)、フォアグラのラビオリ、オマール海老の茶碗蒸し、トマトのおでんのバジルソースなど。自家製オリーブの漬物も最高です。梅しそ、ゆず胡椒、昆布シメ。オリーブのこんな食べ方あるんですね。和洋折衷の面白い料理を味わうことができます。

タンの煮込み

オリーブ

ワインリストは充実、料理もワインに合うように配慮されています。店内は狭いですが、この混雑ぶりがまた最高。お客さん同士も楽しくワイワイ、カウンター席では、マスターの楽しい話を聞きながら料理をいただける良いお店でした。再訪間違いなしです。


二件目は桜橋の「Di Punto

関東の人気店の関西進出第一号。
お店のスタッフは厨房も含めて女性ばかり。客層も女性多め。雰囲気もとても良く、店員さんも愛想の良い方ばかりです。

ここの名物は、生ハムの盛り合わせでしょう。

大きな板に一面の生ハム。これで1380円。パンはおかわり自由。安いし美味いし、ここも人気の理由が分かります。店内は照明もメロウでゆったり目の作りなので、カジュアルとは言え、落ち着く雰囲気です。ここも再訪確実です。

最近はワインから離れていましたが、たまに飲むとやっぱり美味しいですね。
週初めから良い夜でした。

皆様、ありがとうございました。